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【MAN.UTD×New Castle】華麗なるマタ&ルーニー!マンチェスター・ユナイテッドは3発快勝!

マクネア、フィル・ジョーンズ、ジョニー・エヴァンス。プレミアリーグ第18節、マンチェスター・ユナイテッドはまたも3バックです。対するスロースターターのニューカッスルは、今季のプレミアリーグで前半36分までにゴールを決めたことがなく、アウェイ9試合のうち4試合でノーゴール。ファルカオ、ルーニー、マタ、ファン・ペルシが揃ったホームチームとしては、早い時間帯に先制点を奪って優位にゲームを進めたいところです。開始からしばらくは、お互いのいいところつぶしに終始したゲームは、10分に左サイドを突破したファルカオのクロスが最初のチャンス。15分、縦パスに抜け出してGKアルンウィックと1対1となったファン・ペルシのシュートがゴール左に逸れると、19分にヤンマートが放ったミドルはデ・ヘアがセーブ。お互いに決定的なシーンを創るものの、惜しくもゴールには至りません。

マンチェスター・ユナイテッドが先制したのは23分、鮮やかなカウンター。自陣の深い位置でボールをもらったセントラルMF・ルーニーが左のマタへつなぐと、ドリブルで持ち込んだマタはオフサイドラインぎりぎりで裏を窺っていた右のファルカオに見事なパス。背番号9がスライディングで折り返したボールを中で軽く合わせたのは、攻撃の起点となったルーニーでした。マンチェスター・ユナイテッドの攻撃は左サイド一辺倒ながら、アシュリー・ヤングの再三のクロスにニューカッスルがうまく対応できておらず、ファン・ペルシやファルカオの前に何度も危険なラストパスが入ります。

追加点は時間の問題だと思われたホームチームが、2点めを決めたのは35分。グフランが自陣のシソコに出した苦し紛れのパスをファルカオとフィル・ジョーンズが2人で奪い、縦パスをもらったマタが左のルーニーにきれいなスルーパス。走り込むタイミングが絶妙だったキャプテンのこの日2ゴールめは、簡単に合わせたダイレクトボレーでした。

コルバックのFKなどでデ・ヘアのゴールに迫ろうとするニューカッスルは、シュートを枠に飛ばせず。36分までにゴールを決められないどころか、2ゴールを奪われてしまったアウェイチームに反撃の気配はありません。彼らの守備はクロスボールに振られると中央のマークが曖昧になりがちで、1点を返すどころか3点めを奪われる心配をしなくてはいけない状態。前半は2-0で終わりますが、パーデュー監督が何かを変えない限り、バランスがいいわけではない敵の3バックを崩すことはできないでしょう。

後半に入ってもクロスが中に合わないニューカッスルは、52分、ルーニーのふわりとしたクロスを左から走り込んだファン・ペルシにヘッドで合わせられ、致命的な3点めを喰らってしまいます。56分、左サイドのアシュリー・ヤングが得意の切り返しから右足で入れたクロスは、ファン・ペルシかファルカオが触れれば追加点でした。ニューカッスルは、相変わらず中のマークがズレるシーンが多く、前半から明確だった守備の課題を解決できません。62分のルーニーのFKは、バーすれすれ。この調子なら、中盤を仕切るキャプテンのハットトリックが見られるかもしれません。

攻めあぐんでいたニューカッスルは78分、右サイドで途中出場のフレッチャーからボールを奪ったアヨゼ・ペレスがマクレアをかわしてシュート。ニアを狙った一撃が「いつものデ・ヘア」にセーブされると、アウェイチームの攻勢は続きません。このうえ観たいのは、ルーニーの3発めと、ファルカオに代わって入ったジェームズ・ウィルソンの今季プレミアリーグ初ゴール。しかし、次の1点は、コルバックを倒してしまったフィル・ジョーンズが取られたPKを確実に決めた、パピス・シッセの右足でした。2点差に戻したニューカッスルには、これ以上の攻め手はなく、結局3-1。年末年始のハードな3連戦の大事な緒戦は、マンチェスター・ユナイテッドの完勝で終わりました。

ディ・マリア、ブリント、エレーラ、ロホ、ルーク・ショーを欠いたマンチェスター・ユナイテッドのスタメンにいた今季獲得の選手は、ファルカオのみ。戦力の足し算ではモイーズ監督時代と変わらないメンバーで完勝できたのは、ファン・ハール監督の哲学が浸透してきた証拠でしょうか。まだまだ守備の連携はいいとはいえず、むやみに下がってデ・ヘアにおまかせという危なっかしいシーンが目立つものの、攻撃においてはプレミアリーグのトップ3にふさわしいクオリティだったと思います。しかしまあ、新戦力抜きでもこれだけのメンツがいたにも関わらず、昨季はなぜ7位に終わったのでしょうね…。

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“【MAN.UTD×New Castle】華麗なるマタ&ルーニー!マンチェスター・ユナイテッドは3発快勝!” への3件のフィードバック

  1. にわかスパーズファン より:

    更新お疲れ様です。
    いやー、強かったですね。
    一つモイーズをフォローするなら、ファンハールとの違いはファーガソンの後かモイーズの後かでプレッシャーは相当違うと思います。半分皮肉ですが…
    同時刻のスパーズはメチャクチャ重たい試合をしてまして、お決まりのパターンで勝ちましたが、次からの2試合はかなり厳しいと思います。
    お手柔らかにお願いします。笑

  2. makoto より:

    にわかスパーズファンさん>
    おっしゃるとおり、プレッシャーの違いはあるかもしれませんが、着任から半年を経ても勝てなかったのは、向かっている方向がよくなかったのだと思います。
    本拠地で戦うレスターが強いのは、秋に思い知っておりますので(苦笑)、トッテナムが「いつもの2-1(今季公式戦10回め、8勝2敗)」で勝ち切ったのは素晴らしいと思います。

  3. こーこ より:

    もう一つモイーズを擁護するなら昨季はベテラン選手が明らかにモイーズを歓迎してなかったので厳しかったのでは・・・と思います(もちろんこれはモイーズにも問題はあります)
    リオとかリオとかリオとかあとギグスとか
    ファーガソンがいなくなってビッグクラブ初挑戦の監督が来たのだからユナイテッドをよく知る選手たちが多少プライドを傷つけてもサポートするべきだと思ってたのですが彼らずっと文句言ってただけだったので

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