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【Crystal Palace×MAN.UTD】低調マン・ユナイテッド、幸運な2発でCL出場権まであとひとつ!

降格ゾーンを脱して安心してしまったパーデュー監督のチームと、ケガ人続出による失速に頭を抱えるファン・ハール監督。プレミアリーグ3連敗同士の対決となったクリスタル・パレスVSマンチェスター・ユナイテッドは、1-2でマン・ユナイテッドが競り勝ったものの、後半途中までは危ない試合でした。19分の先制点は、アシュリー・ヤングのドリブルにスリップしてしまったジョエル・ウォードと、クロスを意図的に胸で止めようとしてハンドを取られたスコット・ダンにプレゼントされたようなPK。78分の決勝ゴールは、GKスペロニがクロスに万歳してしまうという望外のチャンスを、ごちそうさまとフェライニが押し込んだ幸運な一撃。3試合連続で無得点だったマン・ユナイテッドに胸のすくようなゴールはなく、まさに「デ・ヘアに救われた一戦」です。収穫は勝ち点3のみで、来週のアーセナル戦が絶望的に感じられるような出来でした。

前半のマンチェスター・ユナイテッドは相変わらずの低調。8分にロングシュートをポストに当てたブリント、クリスタル・パレスの縦への突破を再三つぶしたフェライニの守備、好調アシュリー・ヤングのドリブル以外に観るべきものはありませんでした。攻め上がりが鋭いルーク・ショーを使わず、右に偏っていた序盤の攻撃はシュートにつながることなく、凡庸なクロスはクリスタル・パレスの守備陣に簡単にクリアされてしまいます。ブリントが見せたような遠めからのシュートを積極的に放ち、DFラインを上げさせる工夫があれば、アウェイチームのチャンスは増やせたかもしれません。相手の陣形に合わせた工夫や臨機応変さは、サイドから裏を窺ってチャンスを創っていたクリスタル・パレスのボラシエやザハのほうが上だったように思います。

それでも、19分にマタが左隅に決めたPKで前半は0-1とリード。後半早々に追加点を決めて逃げ切りたいところでしたが、39分にひじ打ちを喰らったルーク・ショーは今季9回めの負傷でリタイア。無理を押してプレイしていたルーニーも、ハーフタイムでファルカオにポジションを譲ります。後半に入り、マンチェスター・ユナイテッドの優位は長くは続きませんでした。57分、左からのパンチュンのFKは壁に当たって跳ねあがり、さすがのデ・ヘアも触れず。この後のマン・ユナイテッドは、1-1に追いついて元気になったクリスタル・パレスに何度もゴールを脅かされます。

60分、ショートカウンターから2対1のシーンを創ったマッカーサーがアウトにかけたシュートは、デ・ヘアの指先をかすめて右ポストの外。63分に左を突破したボラシエは、右足アウトのラストパスが流れてマレーに届かず。最大のピンチは、71分でした。最前線に入ってきたスコット・ダンの落としに、マレーがゴール前でフリー。デ・ヘアの動きを見て逆の左隅を狙ったシュートは、わかってましたよとばかりに右手を残したデ・ヘアがビッグセーブ!ホームチームの逆転はなりません。

マンチェスター・ユナイテッドの攻撃は、アシュリー・ヤングの素晴らしいドリブルに依存しています。74分にウォードを置き去りにして放った右足シュートは、ゴール前を横切りポストの外。77分、完全にゴールラインまでえぐって上げたニアへのクロスは、マタのボレーがバーの上。背番号18の快走がようやく実ったのは、その1分後でした。アシュリー・ヤングのクロスを、無人となったゴールにフェライニがヘッドで流し込むと、セルハーストパークにアウェイサポーターの歓声が響きわたります。85分、マレーの決定的なボレーは、プレミアリーグNo.1GKが足に当ててはじき出す2度めのビッグセーブ。90分に、ファルカオとのワンツーから狙ったエレーラのボレーが、マン・ユナイテッドの「自ら創った唯一の決定機」でした。この一撃をスペロニが上に弾くと、間もなくタイムアップの笛。マンチェスター・ユナイテッドは苦しみながらも勝ち点を積み上げ、チャンピオンズリーグ出場権確保まであと1勝に迫りました。

マンチェスター・ユナイテッドの苦戦は、「狙いが不明確」だったことに尽きるのではないでしょうか。いいときのこのチームは、フェライニがペナルティエリアに入るとすかさずロングが入り、エレーラが右サイドの崩しに加勢するなど、ここというところに的確にボールと人が入ります。しかし、この日は動いた選手にボールが出るシーンが少なく、アシュリー・ヤングがウォードとのマッチアップに圧勝しなければ完全にお手上げでした。やはり気になるのは、ファルカオの空回りです。1年めの香川真司や、今季のリヴァプールのランバート同様、「周囲がファルカオの活かし方をわかっていない」状態でシーズン終盤まできてしまったような印象。ファルカオがチームに合わせるのではなく、ファルカオの動きをチームが使ってあげるような形が増えれば、コロンビア代表ストライカーのストレスは大きく減るのではないかと思います。

やっと、あと1つまで漕ぎつけましたが、プレミアリーグ最終戦のハル・シティ戦に自力で勝つことより、今夜のチェルシーがリヴァプールに勝ってくれることのほうを願ってしまいます。…すみません。「オールド・トラフォードでアーセナルに負ける前提」で考えてしまいました。うーん、エジル、カソルラ、アレクシス・サンチェス、止められないだろうなぁ…。

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“【Crystal Palace×MAN.UTD】低調マン・ユナイテッド、幸運な2発でCL出場権まであとひとつ!” への3件のフィードバック

  1. MUFC-7 より:

    来シーズンはデヘアいないんだろうなと思うと悲しいです

  2. パチ より:

    低調ですね…。
    まさかここまでキャリック不在を引きずるとは思わなかったです。
    監督力が試されてるなって感じですがデヘアはどう感じているんでしょうね。

  3. makoto より:

    MUFC-7さん>
    残留が決まるまで、何かを断とうかなと考えています。真剣に祈ることぐらいしかできないので…。

    パチさん>
    CLで上を狙えるとはおもってないでしょうね。チーム力もさることながら、「全員集合のランチに1分遅刻しても罰金」という懲罰主義的なチームに、いい印象はないのではないかと心配です。

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