イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

エキサイティング・残留争い!降格はハル・シティかサンダーランドか、それともまさかの…!

ストークとトッテナムの試合について書こうと思っていたのですが、トッテナムがあまりに元気がなくて、こちらまで意気消沈してしまいました。融通が利かない最終ラインは、キリケシュが機能せず。エリクセンが沈黙すると動かなくなる中盤、いつも空回りのソルダードなど、同じく苦戦中で共通項が多いマンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、今ならスパーズサポーターのみなさんといいヤケ酒が呑めそうな気がします。唯一の幸せは、セインツがおつき合いして負けてくれたことでしょう。来季ヨーロッパリーグ出場権獲得に向けて、半歩前進といっていいのではないでしょうか。

というわけで、プレミアリーグ上位クラブの停滞ぶりは置いておいて、ここから先は、激烈な残留争いのほうにシフトしたいと思います。目標がなくなっているとはいえ、エヴァートンがサンダーランドにホームで負けるとは思いませんでした。「この時期、プレミアリーグ残留に必死になっている下位が中位のクラブを食うことぐらい、普通にあるでしょうよ」という方は、0-2で終わったグディソン・パークのゴールシーンをご覧になれば、私の驚きを理解していただけると思います。

公式記録には、グレアムとデフォーがゴールを決めてサンダーランドが勝ちました、とありますが、この2人はシュートを打っておりません。彼らについて、より正確に表現すれば「シュートがぶつかった2人」なのであります。53分にミドルシュートを放ったのはヨルディ・ゴメスで、グレアムは足を開いてスルーしようとしたものの、見事に失敗。ところが、左足に当たって勢いを失ったボールは、右ポストの内側に当たってゴールに吸い込まれていきました。85分の攻撃も、右から突破したスティーブン・フレッチャーがドリブルしながらコケてしまい、「たまたま」ボールが足元に来たアダム・ジョンソンが左足を振り抜くと、ボールはコールマンを直撃。コースが変わったボールが「たまたま」デフォーに当たり、ゴールに飛び込んでいったのでした。名手ハワード、ノーチャンス。マンガのようなドタバタした攻撃だったにも関わらず、出来のいいピンボールのような見事な跳ね返りが生んだラッキーなゴール。サッカーの神様が、サンダーランドに「来季もプレミアリーグでがんばりなさい」といっているかのようです。

アストン・ヴィラが左サイドの完璧な崩しからクレヴァリーが決めてウェストハムを破り、絶好調レスターはシュナイデルラン不在で調子を落としているセインツに、マレズの完璧な2発で2-0完勝。下位同士の直接対決となったハル・シティVSバーンリーは、負けたら降格決定一番乗りとなってしまうバーンリーが意地のアウェイ勝利を決めたものの、ライバルが軒並み勝ち点を積んだため、バーンリーは残り2試合の結果を待たずに来季のチャンピオンシップ逆戻りが確定してしまいました。このあたりで、状況をまとめてみましょう。

【汗と涙のプレミアリーグ残留レース・勝ち点と対戦相手】
14位/アストン・ヴィラ 勝ち点38(サウサンプトンA、バーンリーH)
15位/レスター・シティ 勝ち点37(サンダーランドA、QPR・H)
16位/サンダーランド  勝ち点36(レスターH、アーセナルA、チェルシーA)
17位/ニューカッスル  勝ち点36(QPR・A、ウェストハムH)
18位/ハル・シティ   勝ち点34(トッテナムA、マンチェスター・ユナイテッドH)
19位/バーンリーFC   勝ち点29=降格決定
20位/QPR         勝ち点27(マンチェスター・シティA、ニューカッスルH、レスターA)

本日、エティハドでマンチェスター・シティに勝たないと降格が決まってしまうQPRはアウトでしょう。残り1チーム、絶体絶命はハル・シティ。トッテナムかマン・ユナイテッドに勝たない限り、おそらく彼らが降格となります。ハル・シティがジャイアントキリングを成し遂げた場合、次に危なそうなのはサンダーランド。直近のプレミアリーグ7試合を6勝1敗、チェルシー以外に負けていないという「アーセナルに次ぐ強さ」を見せているレスターに勝てなければ、残り2試合はプレミアリーグ1位と2位が待つロンドンでのアウェイ2連戦です。マンチェスター・シティと2位争いをしているアーセナルはもちろんガチンコ、優勝が決まっているチェルシーも、「スタンフォード・ブリッジの最終戦」となれば、1年間のサポーターへの感謝の気持ちを勝利で表現しようとするでしょう。レスターとアストン・ヴィラは、最終戦で抜け殻と化しているであろうQPR、バーンリーと戦えるので、おそらく勝ち点は積めるはずです。つまり、まとめるとこういうことになりますね。

「サンダーランドとハル・シティのジャイアントキリング合戦!達成したほうが残留」
「両者ともジャイアントキリングを実現したら、ハル・シティはニューカッスルのコケ待ち」

どちらかといえば、事件を起こしそうなのはハル・シティではないでしょうか。プレミアリーグ上位とひとことでいっても、サンダーランドの相手は本物の強者。ハル・シティが戦うのは、「ヤケ酒コンビ」ですから。冒頭のツカミと話がつながったところで、本稿はお開きとさせていただきます。お後がよろしいようで…とはいかないですね、われわれもスパーズサポーターのみなさんも。くー!

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“エキサイティング・残留争い!降格はハル・シティかサンダーランドか、それともまさかの…!” への3件のフィードバック

  1. スパーズ推し より:

    僕は未成年なのでまだ酒は飲めませんが(笑)
    愚痴談話は大変盛り上がりそうですね

    ハルが2連勝したってもはや僕は驚きません
    こんな試合してたらロリスが移籍したくなるのも当然ですよね……
    去年だって今期前半戦だって失点してましたけど、後半はマジでひどいっす

  2. にわかスパーズファン より:

    更新お疲れ様です。
    年明けチェルシーに勝った時は今年はCL行けると思い、アーセナルに勝った時は3位行けると思いました。
    しかし何てことはない、いつもの定位置でどうやら終わりそうです。

    今シーズン終了後のマーケットはポチェが主導で動けるようなので、そこに期待するしかないです。こんなこと言ったら今シーズン終了しているみたいですが。。。

  3. makoto より:

    スパーズ推しさん>
    週末はお互い、ホントに厳しかったですね。チェルシーやアーセナルとの差は、特定の選手の調子に左右される脆弱なチームかどうかだと思います。

    にわかスパーズファンさん>
    終盤、崩れてしまいましたね。ポチェッティーノさんが動かしやすい選手で固められれば、強化できるはずですので、来季に期待ですね。

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