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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Liverpool】フィニッシュが決まらないリヴァプール、4位が遠ざかる無念のドロー!

昨季のプレミアリーグは、チェルシーのダブル。ハーフライン付近でジェラードがスリップしてしまい、ボールを奪われデンバ・バに決められてしまったあの試合が、リヴァプールが悲願のプレミアリーグ優勝から見放されるきっかけとなってしまいました。そして今季も、アンフィールドの初戦はチェルシーの勝利。エムレ・ジャンの素晴らしいゴールで先制したリヴァプールは、リードを守れず逆転負けを喫しました。直近のレコードはチェルシー優勢を示していますが、問題はスタメンです。フィリペ・ルイス、ズマ、ミケル、ロフタス=チーク、ロイク・レミー。モウリーニョ監督は、いつもの顔ぶれから半数を入れ替えてきました。トップにリッキー・リー・ランバート、中盤と最終ラインはほぼベストメンバー、ジェラードにとっては最後のビッグマッチのレッズは、勝ってチャンピオンズリーグ出場権獲得に望みをつなげたいところです。

しかし開始5分、いきなりスタンフォード・ブリッジを湧かせたのは最初のCKをものにしたチェルシーでした。見事なヘッドでミニョレのゴールを破ったのは、ファルカオを上回る今季プレミアリーグ5ゴールめのジョン・テリー。逆転しないと来季の5位以下が決まるリヴァプールは、すかさず反撃を仕掛けます。13分に左から狙ったコウチーニョのシュートはクルトワが足でブロック。その2分後にもスターリングがミドルを狙うなど、アウェイチームがポゼッションをとってゲームを優位に進めます。22分、リッキー・リー・ランバートがDFラインの裏に抜ける動きを見せると、ジェラードがロングフィードを合わせるも惜しくもオフサイド。今季セインツから加入したストライカーにもっとこういったプレイがあれば、レッズはストライカーの得点力不足に悩むことはなかったはずです。

27分、右から抜け出したセスクが、角度のないところから思い切りのいいシュート。「負けないサッカー」の呪縛から逃れたような今日のチェルシーは、攻撃に関しては今まで以上に自由奔放に見えます。34分、チェルシーにアクシデント。ズマが足を押さえて動けなくなり、モウリーニョ監督はケーヒルの投入を余儀なくされます。すると43分、ララナがイヴァノヴィッチに倒された左サイドのFKから、リヴァプールは同点に追いつきます。ヘンダーソンのFKを、ファーサイドでフリーになってヘッドで叩いたのはスティ-ブン・ジェラード!元イングランド代表のベテランによるゴールの競演で、前半は1-1。レッズは後半、勝ち越しゴールを奪ってプレミアリーグ4位に橋をかけることができるのでしょうか。

後半開始早々、ヘンダーソンのパスからララナがシュート。リヴァプールは、副キャプテンを走らせたランバートのポストプレーが効いています。48分、スターリングが左に持ち込んで入れたボールに反応したのはコウチーニョ。ニアへのシュートはクルトワの逆を突きますが、ボールはわずかにポストの左に外れ、レッズの勝ち越しはなりません。56分、久しぶりのチェルシーのチャンスは、右サイドのスペースに走り込んだウィリアンの右足をシュクルテルがブロックします。

チェルシーは、ペナルティエリア付近に入ってくるレッズの選手をつかまえきれずに再三ピンチを招いています。スターリングのドリブルから、ララナが惜しいシュートを放った直後の60分。モウリーニョ監督は、負けてもいいなどとは思ってないことがはっきりしました。ロフタス=チークを諦めて入れたのは、バイタルエリアの管理人・マティッチです。66分、ロジャース監督の1枚めは、ランバートに代えて何と18歳のジェローム・シンクレア!さらに71分にはララナをジョーダン・アイブにスイッチし、リヴァプールの平均年齢はどんどん若返ります。ロジャース監督の大胆な若手起用はギャンブルか、あるいは来季への布石か。プレミアリーグ優勝クラブは、72分と75分にセスクが突破を図ってきわどいシュートを放つと、その1分後にはアザールが中央から強引にドリブル。オープンな展開ではあるものの、勝ち越しゴールに近いのは明らかにホームチームです。

ルーカスが入ったレッズに対して、クアドラードをサイドに据えてアザールトップのチェルシー。残り時間は10分を切り、ゲームの興味はリヴァプールが勝ち点3を奪えるかどうかです。88分のコウチーニョの一撃は、ケーヒルに当たってコースが変わるもクルトワがキャッチ。ヘンダーソンの右足は、ポストの脇に逸れていきます。ミケル、マティッチ、セスクの網をかいくぐるには、単独のドリブルに依存するレッズの攻撃は厚みが足りませんでした。追加タイムは静かに終了。リヴァプールがCLに出るには、マンチェスター・ユナイテッドの連敗と自らの連勝に加えて、14の得失点差を引っくり返さなければならなくなりました。

後半、マティッチが入ってくる前の15分で決着をつけたかったリヴァプール。チェルシーが後ろを固めてからは、若手とスターリング、コウチーニョのドリブルだけでは崩せず、リスクを承知でグレン・ジョンソンとエムレ・ジャンのサイドからの加勢が必要だったと思います。昨季の総得点は101点、SASだけで52点を積んでいたリヴァプールの今季は、ようやく半分に届く寸前の50ゴール。最後までストライカーの不振・不在に泣いたロジャース監督のチームは、プレミアリーグ5位でシーズンを終えようとしています。

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“【Chelsea×Liverpool】フィニッシュが決まらないリヴァプール、4位が遠ざかる無念のドロー!” への4件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    妥当な結果だと思います。
    開始早々のセットプレーからの失点はいただけないですね。シーズン最後までこの部分は改善が見られなかったです。ジェラードのゴールで溜飲を下げる事が出来ましたが、チェルシーのDFは堅いし素晴らしいです。優勝チームとの差が大きく出ましたね。レッズのポジティブな点はチームのレギュラーメンバーが若く将来性があることでしょうか。
    ほぼ出場が決まるであろうELとの併用は難しい戦いを強いられますが、ロジャーズにはヨーロッパの経験を積んで欲しいのと、このマネジメントを糧にして欲しいです。

  2. Uボマー より:

    得点力を増したユナイテッドと得点力が半減したリバプールとの差がCL出場への明暗を分けました。ユナイテッドも強いと思えたゲームは数えるほどしかありませんでしたが、それ以上にリバプールは並のチームになっちゃいましたね。ワールドクラスのストライカーを獲らないのであれば、今後もヨーロッパのカップ戦で勝ち抜くのは厳しいんじゃないでしょうか。リバプールサポはバルサとバイエルンのゲームを見て、どう思ったんでしょうかね。

  3. makoto より:

    Mackiさん>
    後半開始からしばらくのララナやコウチーニョが絡んだ攻撃からゴールを奪えればよかったですね。来季、離脱する選手が数人出そうですが、FW強化をしつつ、ELとプレミアリーグを両立させられるチームにしていただければと思います。

    Uボマーさん>
    レッズはFWが最後まで決まりませんでした。このポジションは、多少思い切った投資となっても、妥協なき強化が必要でしょう。

  4. モウ より:

    更新ありがとうございます。

    両キャプテンの得点しびれましたね。
    ジェラードは今年、テリーももう少しで見られなくなるかもと思うと寂しい気持ちになりますね。

    ロフタスチークを試合通して見たのは初めてでしたが、なかなか良かったのではないでしょうか?
    60分くらいで下げたのも、諦めたっていうより予定通りなのかなと個人的には思いました。

    アザールはめずらしく良くなかったかな〜
    あとチャンスがもらえる時期であるズマの怪我が心配です。

    次節も若手見たいです!

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