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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Swansea×MAN.CITY】スワンズ無念…欧州への道を閉ざしたヤヤとボニーの超人的な3発!

先週のプレミアリーグでアーセナルから勝利をもぎ取り、ヨーロッパリーグの出場権を得られる可能性を残したスウォンジーと、アーセナルとの2位争いを続けるマンチェスター・シティ。この試合に勝たなければ実質的に欧州への道が閉ざされるスワンズは、ルートリッジとキ・ソンヨンが不在ながらもほぼベストメンバー。対するマン・シティはコンパニとナスリを欠くものの、ワントップにアグエロ、ランパード先発、マンガラとデミチェリスのCBコンビならまずまずでしょう。両者とも勝ち点3が必要なゲーム。攻撃的でスリリングな展開を期待します。

バフェティンビ・ゴミスのアグレッシブなドリブルシュートで幕を開けた試合は、前線からのプレスが機能しているスウォンジ―がゲームを支配。10分、テイラーの攻め上がりを意図的にオフサイドにしたにも関わらず、笛を鳴らしてもらえなかったマン・シティ守備陣はゴミスのボレーに脅かされます。直後のCKも、シグルズソンからゴミス。積極的にシュートに持ち込むホームチームは、マン・シティにボニー・ウィルフリードを抜かれた影響などないとアピールしているかのようです。

16分、右サイドでマンガラのトラップを奪ったダイアーが、巧みな切り返しでCBを振り切りジョー・ハートと1対1となりますが、老獪なイングランド代表GKが右手を伸ばしてビッグセーブ。最大のターニングポイントは、この攻防だったのだと思います。最初から飛ばしていたスウォンジーが勝つなら、こういったチャンスを逃さず先制しなくてはいけませんでした。21分、スウォンジーは逸機の代償を払わされることになります。ダヴィド・シルヴァのパスを受けて、右にまわって信じられないスピードのミドルを放ったのはヤヤ・トゥレ。ウィリアムズの足で跳ねてコースが変わったボールに、GKファビアンスキは手に当てるのが精一杯。先制したマン・シティは、36分には見事な速攻で追加点をゲットします。

自陣からハーフボレーで左サイドに展開したランパードのロングパスは、アグエロにぴったり。ドリブルでタメを作ったプレミアリーグ得点王は、前線に走り込んだミルナーを自由にする素晴らしい縦パスを通します。切り返しでテイラーを簡単に外したミルナーのシュートは、GKが反応しにくい足元を抜き0-2。リードしてハーフタイムを迎えたかったモンク監督のゲームプランは完全に打ち砕かれました。完敗かと思われたスウォンジーを救ったのは、前半終了間際のシグルズソンのミドルシュートでした。右足のコントロールショットは、ジョー・ハートの左手が届かないポスト際に伸び、再び1点差。スウォンジーがヨーロッパリーグ出場に希望をつないで、激しかった前半が終了しました。

ダヴィド・シルヴァの指揮の下、後半を圧倒的に支配していたのは昨季プレミアリーグ王者でしたが、64分、リバティ・スタジアムにこの日最高の歓喜の瞬間が訪れます。アシュリー・リチャーズが前線に送った長いボールを追ったのはバフェティンビ・ゴミス。マンガラが頭上を越され、デミチェリスの対応が遅れたマン・シティの乱れを逃さず、最速のトラップ&シュートで左隅に決めたエースに、熱きウェールズのサポーターたちは狂喜乱舞します。直前にダヴィド・シルヴァとヘスス・ナバスのフリーのシュートを連続ビッグセーブでしのいだファビアンスキの奮闘は報われました。2-2。次のゴールを先に奪えれば、スワンズはプレミアリーグ2位と3位の連続撃破に近づきます。

ところが、モンク監督のチームが同点でいられたのはたった10分でした。エミレーツで耐えきったゲームと、この日の違いは2つ。ひとつは、後ろに引いてカウンターのチャンスを窺ったアーセナル戦では最後まで温存した体力を、この日は前半の激しいプレスで使い果たしてしまっていたこと。もうひとつは、アーセナルにはいない超人的なフィジカルを誇る選手がマン・シティには複数存在していたことです。前線の選手が歩き始めていたスウォンジーは、縦への楔を簡単に入れさせてしまい、74分の勝ち越しゴールを許します。アーセナルの猛攻やダヴィド・シルヴァのパスワークに対してはよく守っていたスワンズでしたが、ヤヤ・トゥレの荒々しいミドルは、ファビアンスキが抑えきれませんでした。

2-3となった85分、リバティ・スタジアムを大きな拍手が支配します。ピッチ脇に登場したのは、年末まで絶対的エースとして君臨していたボニー・ウィルフリード。クラブにゴールと多額の移籍金をもたらした元エースは今や敵ですが、スワンズサポーターは感謝の気持ちを忘れていませんでした。しかし、勝負事は残酷です。ボニーのゴールは、温かい拍手に応える極上のファンサービスであったと同時に、スウォンジーの欧州への道を閉ざした悲しい幕引きの一発でもありました。91分、DFの自陣でのミスパスをとがめたダヴィド・シルヴァのパスを受けたボニーが、マークを冷静にかわして左ポストに当てて沈める完璧なシュート。この瞬間、リバティを包んだ何とも言いがたい複雑な空気と、味方のハイタッチにも笑顔をみせないボニーの神妙な表情を忘れることはないでしょう。2-4で敗れたスワンズは、ヨーロッパリーグ出場権に届かない8位で今季を終えることが決まりました。

アウェイゆえに引いてアーセナルの焦りを待てたスウォンジーは、ホームゆえに果敢に前に出て、マンチェスター・シティの強烈な攻撃をまともに浴びました。その選手層の薄さでは欧州はまだ早いと諭すようなマン・シティの自在ぶり、とりわけ身体能力の違いを見せつけたヤヤの2発とボニーのダメ押しは容赦ありませんでした。モンク監督、残念。とはいえ、終盤のスワンズの追い込みは素晴らしかったと思います。来シーズンもまた、小気味いいパス回しとサイドからの崩しが冴える「らしいサッカー」をみせてもらえればと思いますが、今季いただいたマンチェスター・ユナイテッドに対するダブルは、ぜひともよそでやってください。何卒、お手柔らかに。

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“【Swansea×MAN.CITY】スワンズ無念…欧州への道を閉ざしたヤヤとボニーの超人的な3発!” への1件のコメント

  1. アウェイゆえに引いてアーShe or he do not speak out a good deal within the move and that product, though she or he made allow create noon-time meal for my family.

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