【Leicester×MAN.UTD】ヴァーディ11試合連発も、首位決戦はドロー決着!
マンチェスター・ユナイテッドが最初のシュートを打ったのは、17分になってからでした。クロスのクリアが宙に浮いたところを狙ったルーニーのボレーは、うまく当たりません。同じサイドにいるアシュリー・ヤングとマフレズの攻防は、マンチェスター・ユナイテッドに分がありましたが、24分、均衡を破ったのは「ほこ」のほうです。シュマイケルのスローを受けて左サイドを進み、縦パス一発で相手の最終ラインを切り裂いたのはフクス。ダルミアンを振り切り右足一閃、ジェイミー・ヴァーディは11試合連発のプレミアリーグ新記録をあっさり達成してしまいました。
31分、岡崎慎司が見せてくれました。マフレズが入れた楔を左に流す絶妙なワンツーに、完全に抜け出したマフレズが角度のないところから左足を振り抜きますが、デ・ヘアが足でセーブします。38分、左サイドからドリブルでするするとライン際を進んだマルシアルのラストパスに、ルーニーは先に触れません。既に20失点のプレミアリーグ首位クラブにシュート1本に抑えられていたアウェイチームは、前半終了間際にワンチャンスを活かしました。マタのCKを見事なヘッドでネットに突き刺したのは、岡崎のマークを振り切ったシュヴァインシュタイガー。間もなく笛が鳴り、前半は1-1のイーブンです。マンチェスター・ユナイテッドは、シュヴァインシュタイガーが積極的に前に出て攻めに厚みを創ろうとしているものの、前線の2人に連動した動きがなく、ペナルティエリアの中でシュートに持ち込めません。
後半開始すぐにオルブライトンが左から上げたクロスは、ヴァーディに合わず。48分、マルシアルが倒された右サイドのFKは、アシュリー・ヤングのキックをシュヴァインシュタイガーが頭で合わせますが、シュマイケルがセーブして勝ち越しはなりません。60分、岡崎慎司アウト、ウジョアがピッチへ。マンチェスター・ユナイテッドがボールを支配する時間が続くものの、サイドに1枚しかいないシステムのなかで、FWのサポートがないダルミアンとアシュリー・ヤングが詰まるシーンが目立ちます。67分、レスターのカウンターが炸裂。マフレズがドリブルで上がると、ヴァーディとウジョアがフリーで左を走り、ラストパスを受けて切り返しを入れたウジョアの右足シュートはデ・ヘアが足でカット。ファン・ハール監督はルーニーを下げ、最終ラインの切り崩しをデパイに託します。
79分、攻撃がつながってフィニッシュまでいったのは、これが初めてではないでしょうか。左に出たデパイにボールが渡ると、DFをかわした背番号7がファーサイドに浮き球。マタのワントラップボレーはブロックされてCKとなりますが、ペースを握っているのはアウェイチームです。80分、右サイドのダルミアンがヘッドで送ったボールにデパイが走り込み、思い切りのいいシュートを放つも右に大きくアウト。縦パスに反応し、足の痛みをこらえて疾走したヴァーディのラストパスはウジョアに合わず、マタのパスで左サイドを突破したアシュリー・ヤングのクロスから放ったダルミアンの惜しいミドルがバーの上に消えると、短い追加タイムには何も起こりませんでした。1-1、プレミアリーグ首位決戦はドロー決着です。
マルシアルがキレればゴールが生まれ、沈黙すれば終わり。個人力担保のマンチェスター・ユナイテッドは、フォーメーションが変わっただけで、狙いも連携もない攻撃はミッドウィークのPSV戦と変わりませんでした。3本のシャープなカウンターでゴールを奪いにきたレスターのほうが決定機が多く、勝ち点1には満足しなければならないでしょう。ドロー地獄にはまり、ずるずると落ちる前に手を打ってほしいところですが、ファン・ハール監督に打開策はあるのでしょうか。「おめでとう、ヴァーディ!」とだけ添えて、プレミアリーグ首位なのに20失点もしているクラブと、セットプレーでしかシュートが打てない貧攻チームの「逆ほこ・たて対決」レポートを締めさせていただきます。うーん、これは、重症です。
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つまらないだけならまだしも、勝利に対する気持ちが感じられないのが見ていて何よりつらいですね。ダルミアンやマルシャルも悪い意味でユナイテッドらしい選手になってきてしまった印象がします。バスティだけが1人足掻いてる感じでしょうか。今がどん底。そういい聞かせてまた来週末の苦行に備えたいと思います。
グローリーグローリーさん>
そうですね。気持ちが伝わってこないですね。キャリックが戻ってくれば…と期待していたので、余計に残念でした。