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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Sunderland×Liverpool】ベンテケの2試合連続ゴールで辛勝…リヴァプールは7位浮上!

サンダーランドVSリヴァプールは、プレミアリーグ前半戦最後のゲーム。シュクルテルが負傷したCBにはデヤン・ロブレン。トップにベンテケ、2列めにフィルミーノ、コウチーニョ、ララナ。セントラルMFは、レスター戦で素晴らしいプレイを見せたヘンダーソンとエムレ・ジャンのコンビ。スタリッジの不在は寂しいですが、リヴァプールのスタメンは、ほぼベストといっていい布陣です。サンダーランドの本拠地スタジアム・オブ・ライトで行われた一戦は、デフォーの飛び込み、ナサニエル・クラインの強烈なロングシュートと両者積極的な立ち上がり。15分には、右サイドでパスを受けたデフォーが、中央に回り込んで左足のシュート。これはGKミニョレが上に弾き出しますが、今季プレミアリーグで4ゴールを挙げているサンダーランドのエースを自由にしてはいけません。

連携で崩せず、遠めからのシュートしかないレッズは、コウチーニョの直接FKが落ち切らず、26分のフィルミーノの素晴らしいミドルはポストを直撃。今日のリヴァプールの攻撃は個人技担保で、いいときに見せるダイレクトパスを使ったコンビネーションは見せてもらえません。

33分、左サイドを上がったファン・アーンホルトのパスを中央で受けたボリーニを、デヤン・ロブレンは離しすぎていました。ワントラップから振り向きざまに右隅を狙った一撃はポストの外に抜け、リヴァプールは命拾いします。36分、エムレ・ジャンがナサニエル・クラインを走らせたパスは秀逸でした。右サイドからのクロスをヘッドで叩いたのはフィルミーノ。GKマンノーネが素早く反応して右に弾くと、ヘンダーソンのクロス、エムレ・ジャンのドリブル突破と続く波状攻撃もゴールならず。サンダーランドの最終ラインが絶える展開が続きます。

43分、コウチーニョのCKに、フリーになったヘンダーソンが強烈なボレーを放ちますが、DFのブロックに遭いゴールを陥れることはできません。前半は0-0。アーセナル、ワトフォード、チェルシー、マンチェスター・シティと厳しい相手が続き、プレミアリーグ4連敗中のサンダーランドは、ここまでは健闘といっていいのではないでしょうか。

最初の45分は今ひとつだったリヴァプールは、46分にララナが素晴らしいプレイを披露し、先制に成功します。右サイドからナサニエル・クラインが中に入れたグラウンダーを背番号20が巧みにコースを変え、裏に抜けたベンテケがフリー。マンノーネの左にコースを見つけたベルギー代表のストライカーが余裕をもって流し込み、サイドネットを陥れます。54分、ファン・アーンホルトの粘りから、パスをもらったボリーニの前が一瞬空きますが、元レッズのFWにコースはなく、右足シュートはミニョレの正面。61分、古傷が気になるのか、ヘンダーソンが下がりルーカスがピッチへ。その2分後、サンダーランドはアダム・ジョンソンをイェレマイン・レンスにスイッチ。前半にロドウェルを負傷で失い、71分にはコアテスがプレイ続行不可能となったアラダイス監督は、3枚めのカードでイェドリンを投入せざるをえず、トイヴォネンという攻撃のオプションは使えずじまいです。

コウチーニョとベンテケのワンツー、エムレ・ジャンの右からのドリブル突破と、チャンスがなかったわけではないものの、リヴァプールがめざすサッカーをできていないのは明らか。ピッチサイドのクロップ監督も、思うようなプレイができないコウチーニョやフィルミーノも浮かない顔を見せています。83分にコウチーニョと代わったジョーダン・アイブが、終了間際にフィルミーノのラストパスを狙いますが、これは大きくバーの上にアウト。フリーでもらった絶好機だっただけに、決めておきたいシーンでした。前節のレスター戦同様、追加タイムにベンテケが独走してイージーなシュートを外すというおまけがあり、最後まで勝ち点がどうなるかわからない展開ではあったものの、サンダーランドはマンノーネまで上がったCKを活かせずタイムアップ。リヴァプールの0-1は、辛勝という表現がぴったりでした。

内容はともかく、勝ち点3をゲットしたことで、リヴァプールはプレミアリーグ7位に浮上。マンチェスター・ユナイテッドと勝ち点で並びました。クロップ監督就任後のプレミアリーグ11試合で5勝3分3敗は、数字としては物足りなさを感じますが、新監督招聘は今シーズンだけでなく未来まで買ったと考えれば、悪くはない結果でしょう。好不調の波が激しく、ニューカッスル戦やワトフォード戦のように空回りしたまま追加点を奪われて負けてしまうゲームを、戦術の切り替えなどで勝ち点を奪えるようにできれば、後半戦はさらに上がってこられるでしょう。プレミアリーグ4位と5差、トップと9差は、ひとたび勢いがつけば充分まくれる距離です。ミルナー、スタリッジ、フラナガンが戻ってくる2016年のリヴァプールに、あらためて期待したいと思います。(アダム・ララナ 写真著作者/PANNATHORN SUKMANONT)

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“【Sunderland×Liverpool】ベンテケの2試合連続ゴールで辛勝…リヴァプールは7位浮上!” への2件のフィードバック

  1. makoto より:

    更新ご苦労様です。
    思うようにいかにゲームでしたが、この連勝は嬉しいです。ベンテケは前節と同様のデジャヴがあり苦笑しましたが彼のゴールで勝てました。課題もありますが、勝ちと負けでは大きく違うので、2015年良い締めくくりができたのではと思います。
    今年も面白い
    ブログありがとうございました。リーグ戦はいよいよ後半ですね。2016年もブログ楽しみに拝読させていただきます!

    —–
    Mackiさん>
    気持ちの問題なのでしょうか。考える時間があると外しますね(笑)。こちらこそ、ありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。

  2. nyonsuke より:

    更新ご苦労様です。

    やはりベンテケがトップだと試合運びがやりにくそうなのが気になりますね。
    ベンテケのコンディションなのか、クロップサッカーにフィットしにくいのか…。
    しかし、いま9番はベンテケしかいないですし、得点は決めているのでがんばってほしいです。
    途中交代のヘンドも気になり怪我人も多いですが、おっしゃるとおり今シーズンは未来へ向けた第一歩だと考えて、成長していくチームに期待したいです。
    2015年、楽しい記事をありがとうございました。
    2016年も拝読させていただきます。

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