【Arsenal×Aston Villa】ノースロンドン勢の争い、二元中継。最後に笑ったのはアーセナル!
9分にジョルダン・アイェウにガブリエウが抜かれたピンチは、ラストパスのコースを読んだコシールニーがクリアして難を逃れます。13分のカソルラのFKは、ガブリエウの頭にぴったりでしたが、うまくヒットできずにGKにキャッチされてしまいます。ゲームは完全なるアーセナルのペース。カソルラとウィルシャーが揃うとパスのバリエーションが増え、アレクシス・サンチェスの動き出しに対していいタイミングでボールが入ります。30分、左で空いたアレクシス・サンチェスが中のジルーにパスを通すと、エジルにいい落としが入るもリターンにジルーが反応できず、シュートには至りません。33分には、サイドチェンジをきれいにトラップしたアレクシス・サンチェスが、ライデンをかわしてファーポストすれすれにきわどいシュート。その直後、敵陣でバクナのボールをインターセプトしたアレクシスは、逆サイドから走り込んだウィルシャーを見逃さず完璧なクロス。10番のインサイドは右足で、うまくコントロールできずに外からサイドネットに刺さります。
35分、エジルの浮き球が最終ラインの裏に入ると、フリーのアレクシス・サンチェスがボレーを空振り。1-0とは思えないワンサイドゲームを観ながら、バイエルン・ミュンヘンに勝った頃の強かったアーセナルを思い出しました。今日のメンバーで常時戦えていれば、プレミアリーグ優勝は彼らのものだったでしょう。前半はこのまま終わりますが、番狂わせが起こる雰囲気はまったくありません。同じくハーフタイムを迎えたセント・ジェームズ・パークは大変なことになっているようです。クロスをもらったシソコがミトロヴィッチにつなぎ、落としをワイナルドゥムがダイレクトで決めてニューカッスルが先制。さらに速攻からミトロヴィッチの完璧なヘッドが決まって2-0。このまま終われば、今季のプレミアリーグ2位はアーセナルです。
後半、ヴィラが反撃に出るものの、アーセナルはラストパスを中央に入れさせず、1-0は変わりません。65分にはウィルシャーが下がり、エルネニー。セント・ジェームズ・パークでは、後半に入って猛攻を仕掛けていたトッテナムが2-1と差を詰めています。エリック・ダイアーが左に流したボールに左足を振り抜いたのは、エリック・ラメラ。角度のないところからのシュートを、よく枠におさめました。さらに5分後、カイル・ウォーカーを削ったミトロヴィッチが一発レッド。あと1点で、スパーズは2位フィニッシュとなります。エミレーツでは、72分に左サイドを突破したアレクシス・サンチェスの折り返しをエルネニーがボレーで狙うも、うまく抑えられずにバーの上。カソルラが右から放ったシュートはGKバンがキャッチします。この直後、エミレーツが大歓声に包まれました。10人のニューカッスルが、シソコの単独ドリブルでPKを奪い、ワイナルドゥムが決めて3-1。これが合図だったかのように、今度はアーセナルがスコアを動かします。
78分の2点めは、アレクシス・サンチェスのスルーパスでエジルがフリーになったところで決まりでした。今季プレミアリーグで19本めのアシストは、左からジルーに通した優しいグラウンダー。エースが難なく流し込み、2-0となると、その2分後に勝負は決着します。右からベジェリンが出した素晴らしいスルーパスに、今度はジルーがどフリー。左足のダイレクトショットは、GKバンがどうにかできる弾道ではありませんでした。今季16ゴールめは、プレミアリーグでは初めてのハットトリック。3-0となった後、さらにサポーターのボルテージが上がります。
セント・ジェームズ・パークは、残り10分。トッテナムは、3-1とされてからは完全に崩壊しました。シソコとタウンゼントのドリブルシュートの練習につき合っているかのような時間が続き、2点差で済んでいたのは幸運でした。いよいよ堤防が完全に決壊したのは、シソコが下がった後の84分。タウンゼントのシュートがポストを直撃し、こぼれ球をヤンマートが折り返すと、アーロンズがフリー。クロスに放ったシュートに、ロリスはなす術がありません。さらにその2分後、3対2のチャンスをつかんだニューカッスルは、ロリスと1対1になったヤンマートが冷静に左隅に決めて5-1。ニューカッスルサポーターが狂喜乱舞すると、その1分後には遠く離れたノースロンドンでグーナーが熱狂するという構図です。いずれもホームチームのセーフティーリードで、アーセナル2位、トッテナム3位は確実となりました。
今季の最後を締めたのは、おそらく引退するであろうガナーズのキャプテンでした。92分、アレクシス・サンチェスのパスに合わせたアルテタのボレーが、ポストとGKに当たってゴールに転がると、やがてタイムアップ。ガナーズで5年間、プレミアリーグ109試合を戦ってきた背番号8が泣いています。サブの選手たちはロシツキの7番のユニフォームを着てピッチに登場し、プレミアリーグ出場ゼロに終わった失意のゲームメーカーと抱擁をかわしています。ようやく、2015-16シーズンが終わったのだと実感が湧いてきました。グーナーのみなさん、スパーズサポーターのみなさん、おつかれさまでした。「ラスト10戦を負けなかったチームと、最終盤の4試合をひとつも勝てなかったチームが、鮮やかなコントラストを描いてシーズンを終えた」としか、今はいえません。
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昨日から今日にかけての試合は、
感動的なものでした。ジルーとエジルが
肩を組んでロシツキーのところへ行った事、
それに続く他の選手たち。アルテタのゴールと涙。
背番号7を付けた選手たちと送られるロシツキーとアルテタ。
フラミニが居なかったように見えたのが残念ですが、
クラブや選手たちの優しさに溢れていました。
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昨日(今日かな)は興奮と感動でなかなか寝れませんでした!
ジルーのリーグ初ハット、ジャックとカソルラとエジルによるガナーズらしいパスサッカー、キャプテンアルテタの引退ゴールなどなど
ただ、思わず涙してしまったのは2ゴール目のあとにロシツキに皆集まっていった所です。あのシーンだけで自分はこのチームを応援してきて良かったと心から思いました。
守備の不安定な所などツッコミどころもある試合でしたが、しばらくこのなんとも言えない幸福と哀愁に浸っていたいと思います…(涙)
アルテタ、ロシツキホントにありがとう!!
スパーズファンです。かなり失望しています。今はその言葉しかありませんね。
優勝争いに決着がついて集中力の糸が切れた、モチベーションが下がった。そんなものは言い訳になりません。来季に向けて戦う姿勢を最後まで見せて欲しかったです。
これが若さなのかは定かではないですが、スパーズは現段階ではこのレベルのクラブと言うことでしょう。
今季最後の試合が、日本においてプレミアのクラブの中で1~2人気のガナが生放送じゃなかったのが残念です。ユナイテッドの試合が中止で、何で急遽ストーク対ハマーズだったのでしょう。
今夜じっくり録画鑑賞し、ロシツキの姿を観ます。
これまでの素晴らしい戦いに水を差すような情けない敗戦にガッカリです。
スパーズのイレブンはほぼ全員が動きが鈍く、とても無気力に見えました。
若いチームにとって優勝争いのプレッシャーは想像以上にメンタルとフィジカルにダメージを与えていたのかもしれません。。
この敗戦が来シーズンのさらなる飛躍に繋がる事を願っております。
最後に今シーズンも毎日の更新お疲れ様でした。
今年も楽しく読ませていただきました。
また今後もシーズンの総括や移籍関連の記事を楽しみにしております。
ガナーズファンとしてはホーム最終戦でキャプテン アルテタの花道を飾れ、ミスターガナーズ ロシツキーの最後をハッピーエンドで終えることができ、ホッとしました。ゲームは自在にボールキープでき、攻めのパスが繋がっていて、復帰したカソルラの存在感が際立ったゲームでした。
最終順位は2位でしたが、今シーズンのガナーズフットボールはファンをワクワクさせるものとは程遠い内容でした。スパーズが最終戦に敗れたのは本当に驚きで、アーセナルのカソルラ同様、デンベレ、デルアリが如何にチームの心臓を荷なっていたことを物語っているのかと思いました。が、今シーズンのスパーズのフットボールは、守備が堅く、攻撃もスピーディーで破壊力があり、その質はアーセナルを完全に上回っていたと思います!また、イングランド代表を担う若手の躍動は羨ましい限りでした。
来期に向けガナーズは本気のチーム変革を切に望みます!CF、CMF、CBの必須補強ポイントのみならず、チームの核となるキャプテン選出、伸び悩む若手育成、メンバーのターンオーバーを含めたフィジカル及びメンタルコンディショニングの見直し等が必須です。来期はサポーターを魅了するフットボールでプレミアを盛り上げて欲しいです!
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今季も頻繁な更新と読みごたえのある記事ありがとうございました。
アーセナル‥‥甘い…どこか牧歌的…
でも…大好きだ!感動した!
アルテタの涙とロシツキーに選手が駆け寄ったシーンは1つの時代の終わりを告げるようで胸にくるものがありました。
ロシツキーはボールタッチ、ターンやパス捌きを見るだけでお金が取れる数少ない選手だったと思います。また華奢な身体からは想像もつかないミドルを決める事も多く、技術に裏打ちされたプレーと何を起こすかわからないワクワク感はまさにフットボールが好きならロシツキーを好きになると言ったヴェンゲルの気持ちが良くわかる選手でした。
主力が年々去っていく中で支えてくれた両名に有難うと言いたいです。
ロシツキーはまさしくアーセナルを体現する選手だと思います。パス精度ではエジルに及ばないですが、ポジティブな動きから連動する崩しや、いぶし銀のアウトサイドキック、魂を感じるスライディングなど、思い返すだけで退団が惜しまれます。
本当に、本当に勝手やけど、他のチームでサッカー続けるくらいなら、アーセナルに残って欲しい。
僕は、ロシツキーとセスクが好きでアーセナルが好きになりました。
馴れ合いはあまりしたくないですけど…上のむんさんロシツキーの良さわかっていらっしゃる(笑)テクニシャンなんですけど熱い部分もあるんですよねロシツキは
ガナで引退して欲しいですけどね。まだまだ燃え尽きてないということなのでしょう。引退後などになんらかの形でガナに関わるロシツキーを見たいですね
昼に千葉-熊本を観戦しに行き夜にアーセナル-スパーズをテレビ観戦、と1日で2つの感動的な試合を目の当たりしサッカー(スポーツ)の素晴らしさを改めて実感しました。
たくさんのレポートお疲れ様でした。
↑アーセナル-ヴィラでした。
ミハルさん>
最終節ならではの感動的な光景でしたね。ファンは号泣だっただろうなと思いました。
新米グーナーさん>
2点めのシーン、よかったですよね!このチームは、お互いに信頼し合っているのが伝わってくる」ところがいいなといつも思います。
プレミアリーグ大好き!さん>
気持ちの問題でしょうね。ひっくり返せるゲームだったと思いますが、途中で完全に切れてしまいました。
ジウベルトさん>
急遽時間変更は、録画しているファンに激怒されるので、あれが精一杯の対応だったのでしょう。
noriさん>
2位フィニッシュに対して、モチベーションがなかったのでしょうね。こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
ヤンガナ大好きさん>
カソルラは大きいですね。エルネニーとの攻撃的コンビを見てみたいのですが、グーナーのみなさんは嫌がるのでしょうか。今季は3失点が2回だけで、守備が完全に破たんするシーンは数えるほどだったのに優勝できなかったので、相手によって攻撃的バージョンと守備重視バージョンを使い分けるという選択肢もなくはないと思ったのですが。
フッチ坊さん>
最後、よかったですよね。ありがとうございます。引き続き、精進いたします。
ガナユさん>
前へ前へ、がロシツキの最大の魅力でした。後輩たちにいろいろ教えていたそうなので、コーチとして戻ってきてくれたりするといいですね。
むんさん>
いちばん苦しい時期からのファンなのですね。ロシツキのスライディングは特徴的でしたよね。奪われた後に必ず取り返しにいく選手は信頼できます。
Davinciさん>
そういう感覚、わかります。引き続き、よろしくお願いいたします。