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【Bournemouth×MAN.UTD】ルーニー&ズラタンが決めたマン・ユナイテッドが完勝スタート!

ムヒタリアンは、まだチームにフィットしていないということなのでしょうか。プレミアリーグ第1節、ディーンコートでボーンマスと戦うマンチェスター・ユナイテッドは、イブラヒモヴィッチ、ルーニー、マタ、マルシアルで前線を構成しています。中盤にはエレーラとフェライニ、最終ラインはルーク・ショー、バレンシア、バイリー、ブリント。GKはもちろんデ・ヘア。ファン・ハールの色が多分に残るモウリーニョ監督のスタメンからは、自分仕様へのシフトを急がないという指揮官の意向が感じられます。安全重視で慎重に入るのか、中盤を制圧して早い時間の先制をめざすのか。プレミアリーグデビュー戦となるイブラヒモヴィッチとバイリーは、どんなプレイを披露してくれるのか。マンチェスター・ユナイテッドサポーターにとって楽しみなポイントが多い一戦は、現地時間13時30分のキックオフ。両者とも前線から厳しいプレスをかけ、相手の自由を奪おうとしています。

最初のシュートは4分のボーンマス。左からのクロスをルーク・ショーがトラップミスし、これを拾ったカラム・ウィルソンのシュートはゴール右に外れます。ポゼッションはボーンマス、守るアウェイチーム。9分にマルシアルが突破を図るまで、白いユニフォームのマン・ユナイテッドに可能性を感じさせる攻撃はありませんでした。13分、バレンシアが右から持ち込みアーリークロスをファーに上げると、飛び込んだイブラヒモヴィッチは触れず、前に入ったサイモン・フランシスがクリアします。20分にはジョシュア・キングが無理めなミドル。ホームチームにボールを失配されたマンチェスター・ユナイテッドは、まったくシュートが打てません。

24分、左サイドからペナルティエリアの入り口まで持ち込んだマルシアルがようやくシュート。27分、マンチェスター・ユナイテッドが初めて決定機を創ります。エレーラのスルーパスで右サイドをえぐったバレンシアがグラウンダーの折り返し。コースがなかったマタが左のルーニーに出すと、右足のボレーはやや勢いを欠き、ボルツが左に飛んでキャッチします。32分、アーターのロングシュートは大きくアウト。サイドチェンジを駆使して攻めるボーンマスは、中へのパスがことごとくはね返され、ゴール前でシュートチャンスをつかめません。

40分、マンチェスター・ユナイテッドの先制点は、ボーンマス守備陣のミスからでした。中盤からの縦パスをみて最前線に走り込んだファン・マタは、ボールに先着したサイモン・フランシスの弱いバックパスをさらってボルツと1対1。シュートはGKにブロックされますが、こぼれ球を足に当てたフランシスが再度マタにプレゼントしてしまい、8番は無人のゴールに蹴り込むだけでした。前半は0-1。ポゼッションを譲り、カウンターもままならなかったアウェイチームにとっては最高の折り返しです。

後半もボーンマスペースで進みますが、50分にマンチェスター・ユナイテッドがカウンターで決定機を迎えます。最前線にいたイブラヒモヴィッチに浮き球が入ると、絶妙なヒールキックを受けたルーニーがボルツと1対1。距離を詰められてしまい、シュートはブロックされるものの、こういう展開では有効な攻撃でした。2分後、マルシアルのインターセプトからズラタン、ルーニーとつながったチャンスは、サーマンと駆けっことなったルーニーが転倒するも笛は鳴らず。速攻が冴え始めたマンチェスター・ユナイテッドは、59分に追加点を奪います。右サイドでもつれながら競り勝ったのは絶好調バレンシア。浮き球のクロスをマルシアルがボレーで叩くと、枠を外れていたボールがゴール前のルーニーに届き、キャプテンがイージーなヘディングシュートをゴール左隅に落としました。

勢いに乗ったマンチェスター・ユナイテッド。62分、マルシアルがサーマンに倒されたゴール正面のFKは、ズラタンのコントロールショットが枠を捉えるもボルツが右に飛んでセーブ。その1分後、パスをくれたマルシアルをおとりに使いながら、ドリブルで右に回り込んだズラタン・イブラヒモヴィッチのパーフェクトなシュートが、左のサイドネットぎりぎりに突き刺さります。新エースのプレミアリーグ初ゴールで0-3。勝負は決したかに思われましたが、69分にボーンマスが意地をみせます。中央からのボールをペナルティエリア右で受けたアダム・スミスが切り返しでブリントをかわすと、間髪入れずにニアに強烈なシュート。名手デ・ヘアも触れず、再び2点差です。

75分、マタがアウト。代わって入ったのは、プレミアリーグデビューとなるヘンリク・ムヒタリアンです。ボーンマスの反撃を、中央に人数をかけてしのいでいたマン・ユナイテッドは、84分に左サイドでひとり抜き去ったイブラヒモヴィッチが独走。自分で打てたチャンスに、エースは遊んでアウトにかけたパスを中に通そうとして、カバーに戻ったボーンマス守備陣に引っかかってしまいます。85分、モウリーニョ監督はマルシアルをシュナイデルラン。88分にはルーニーをデパイ。無難に試合を畳もうとしたモウリーニョ監督ですが、最終盤にはお約束のデ・ヘアのビッグセーブ連発と、デパイの自陣での無謀ドリブルがあり、ヒヤリとさせられながらの1-3勝利でした。

今日の試合でリスペクトするべきは、攻撃ではバレンシア、守備はフェライニとバイリーだと思います。右SBの泥くさい攻め上がりがなければ追加点は奪えず、苦しい戦いを強いられていたでしょう。豊富な運動量でボールを奪いまくっていたフェライニと、相手を自由にさせなかったバイリーは安心して見ていられました。来週、オールド・トラフォードにサウサンプトンを迎える一戦は、いよいよポグバのプレミアリーグ復帰初戦となるのでしょうか。前半、あれだけぎくしゃくしたサッカーをしながらも、結局3ゴールをゲットして勝ってしまったチームを見て、ファーガソン時代のマンチェスター・ユナイテッドを思い出しました。いやー、これは楽しみです!

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“【Bournemouth×MAN.UTD】ルーニー&ズラタンが決めたマン・ユナイテッドが完勝スタート!” への4件のフィードバック

  1. グッチ より:

    更新お疲れ様です。モウリーニョの長期的な課題は長期政権を築くことそのものだと思うので無理なく徐々に染めていくのは大賛成です(他チームサポとしては面倒ですが^^;)
    こうしてチームにフィットしていく選手が出てくると余剰戦力の整理はやはり重要ですね。シュナイデルランとエレーラには居場所があるのでしょうか?好きな選手なのでユニフォームに関わらず活躍してほしいです。

  2. のこ より:

    しかしズラタンとフェライニが並んだ壁は絵面に迫力ありますね…。
    ズラタンのプレミア初ゴールも見れましたし、お腹いっぱい、今後が楽しみです!

  3. yuto より:

    コミュニティシールドと同様にバレンシア、フェライニ、バイリーが素晴らしい仕事をしてくれました。
    イブラはあいまいなクロスでも決めてくれるので突破力は抜群のバレンシアとは相性が非常に良さそうです。
    フェライニはフィルターとしての才能を開花させようとしていますね。
    全体的にぎくしゃくした感じではありましたが随所によい変化が見られ、モウリーニョ効果がしっかりと感じ取れた第1節でした。

  4. makoto より:

    グッチさん>
    前の選手には、相当自由を与えているみたいですね。引いてプレイできるシュナイデルランは重宝されるのではないでしょうか。エレーラは厳しいかもしれませんが…。

    のこさん>
    確かに迫力があります。凄かったですね、あいさつ代わりのミドル。

    yutoさん>
    カウンターのクオリティが上がれば、相当ゴールを量産してくれそうです。守備は失点シーン以外は安定してましたね。

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