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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Stoke×MAN.UTD】土壇場の同点劇!ウェイン・ルーニーがクラブ史上最多の250ゴールを達成!

プレミアリーグ22節、ブリタニアで開催される一戦は、ストークVSマンチェスター・ユナイテッド。公式戦16試合、プレミアリーグは12試合連続で負けなしのマンチェスター・ユナイテッドは、中盤を落ち着かせてくれるキャリックがベンチスタート。GKデ・ヘア、DFバレンシア、フィル・ジョーンズ、スモーリング、ブリント。中盤にはエレーラ、フェライニ、ポグバが入り、ムヒタリアン、マタ、イブラヒモヴィッチの3トップです。両者ともアグレッシブな立ち上がり。容赦ないブーイングと怒号が飛び交うブリタニアの雰囲気に呑まれないよう、アウェイチームはポゼッションを大事にして戦いたいところです。10分を過ぎても中盤でのせめぎ合いが続き、両者ともシュートレンジに入れません。ムヒタリアンは得意のドリブルをカットされ、シャキリが持つとマン・ユナイテッドの守備陣に囲まれます。

19分、先制したのはワンチャンスをものにしたストークでした。ロングボールをクラウチがジョー・アレンに落とし、パスを受けた左のアルナウトヴィッチがピーテルスを走らせます。ゴールライン際からのピーテルスのグラウンダーは、マタの足に当たってコースが変わり、デ・ヘアはクリアしきれませんでした。1-0となった直後、右からのクロスがズラタンに通りますが、トラップをさらわれてフィニッシュに持ち込めません。

年明けからのプレミアリーグを2-0、3-1で快勝しているストークは、ボールに対する寄せが速く、ポグバもマタも自由にプレイさせてもらえません。27分、右サイドでクリアを拾ったマタが右足で中に入れると、フェライニの渾身のヘッドはリー・グラントがキャッチ。32分にはポグバが左にいたズラタンに絶妙の浮き球を通し、ボックスに入った9番が逆サイドにラストパスを通しますが、無人のゴールに流し込むだけだったマタが左足のシュートを打ち上げてしまいます。35分、ストークの選手を4人引きつけたムヒタリアンが出したスルーパスで、ズラタンがフリー。いつもなら打つはずのエースは、マタへのパスを選んでマルティンス・インディに止められてしまいます。何かがおかしいマン・ユナイテッド。37分、右から転がしてもらった優しいボールを叩いたムヒタリアンも、空高く上がったボールに呆然としています。

41分、バレンシアのクロスに合わせたフェライニのボレーはリー・グラントがセーブ。このCKを右足でミートしたポグバの強烈なボレーは、またもリー・グラントが冷静にパンチで逃れます。前半は1-0。徐々にペースをつかみ、決定的なシュートを打ち続けたマン・ユナイテッドに対して、ストークは可能性がないシャキリのミドルのみです。後半の早い時間にアウェイチームが追いつけば、ストークは耐えきれないのではないでしょうか。

キックオフからマンチェスター・ユナイテッドのペース。52分、反撃に出たホームチームは、クラウチのミドルがポストの左を抜けていきます。55分、中央を攻め上がったシャキリが左サイドのアルナウチヴィッチを使ったチャンスは、ゴール前の渋滞に阻まれ、フィニッシュに持ち込めず。モウリーニョ監督は、56分にフェライニに代えてラシュフォードを投入します。左サイドに入った19歳が縦に突破するシーンは増えたものの、ラストパスが通らずアウェイチームはシュートを打てません。64分のストークの速攻は、シャキリのシュートをデ・ヘアが冷静にキャッチします。

67分、マタに代わってウェイン・ルーニー登場。グレン・ジョンソンがボックスのシャキリに縦パスを通した決定機は、スモーリングがコースに入って追加点を許しません。モウリーニョ監督の最後のカードは、ムヒタリアンをリンガード。シャキリをヌゴイにチェンジしたヒューズ監督は、引いてカウンター狙いに徹するのでしょうか。76分に右サイドでウィーランのパスをカットしたルーニーは、正確なクロスを中央にフィード。ズラタンの後ろでトラップしたラシュフォードがインフロントにかけた一撃は、惜しくもクロスバーを越えていきます。

87分、ズラタンの縦パスを受けて、ボックス手前から放ったリンガードのシュートはクロスバー!時計は90分をまわり、マン・ユナイテッドは敗色濃厚です。焦りからか無謀なパスが増え、チャンスが創れないアウェイチームは、左サイドでラシュフォードが引っかけられ、FKをもらいます。93分40秒、キッカーはウェイン・ルーニー。角度のないところから右足で巻いたキックは、右のポストぎりぎりに突き刺さるパーフェクトな一撃!サー・ボビー・チャールトンを抜くクラブ史上最多の250ゴールめは、チームを敗戦から救う貴重な1点でした。1-1、ドロー。マンチェスター・ユナイテッドは勝ち点3を逃したものの、プレミアリーグの無敗記録を13に伸ばしました。

最後のルーニーのゴールは感動的でしたが、全体としては「決められるところで決めないと、こうなる」の典型的な試合でした。ズラタン、マタ、ムヒタリアンのいずれかが決めていれば、後半突き放す展開もあったのだと思います。そしてもうひとつ、気になったのは「キャリックベンチ、フェライニ先発」。中盤の底に16番がいるかいないかで、守備の安定感と前線が勝負できる回数が格段に違います。コンディションに問題があったのかもしれませんが、キャリックにいけるところまでいっていただき、フェライニはオプションとしたほうがよかったと思います。ラシュフォードの仕掛けで得たFKをルーニーが決めたのを見れば、今日の采配が悪いとまではいえないのですが…。勝ち点を落とすわけにはいかなかったマンチェスター・ユナイテッドとしては、痛いドロー。明日チェルシーがハル・シティに勝てば、勝ち点差は14に開きます。

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“【Stoke×MAN.UTD】土壇場の同点劇!ウェイン・ルーニーがクラブ史上最多の250ゴールを達成!” への3件のフィードバック

  1. MUFC より:

    リバプールにキャリック対策をされたので新しい形を作りたかったんでしょうが、キャリックを使う前に幾度となく試したメンバーで行き着いたのが結局キャリックを底での起用なわけです。新しい形を見つけるには外から選手をとってくるしか方法はないですし、それが無理なら今季は乗り切るしかないです。

  2. yuto より:

    ルーニーの同点弾は本当に素晴らしかったです。レジェンドを超えるのにふさわしい素晴らしいFKでした。
    決して交代のカードにミスがあったとも思いませんし、チャンスはたくさんあっただけに悔しいドローですね。
    キャリック依存がさらに蔓延してしまいそうです。
    私としてはアンカーにブリントを試してほしいと思うところですがファンハール監督もCBに起用を続けましたし、モウリーニョ監督も中盤底の適正は感じられないのでしょうか。

  3. makoto より:

    MUFCさん>
    中盤のバランスがおかしくなるシーンが目立ったのと、前線にボールが届くのが遅かったのが気になりました。難しいアウェイゲームだったので、ベストメンバーで戦ってほしかったです。

    yutoさん>
    250点めがあのシュートとは、まさにレジェンドですね。スタメンには疑問がありましたが、交代カードは妥当だったと思います。ブリントアンカーは、私も見てみたいです。CBやってたので、いいカバーをしてくれそうですよね。

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