【Arsenal×Watford】最低の前半、決められなかった後半…アーセナルはホームで痛恨の敗戦!
ニアンのきわどいグラウンダーで始まった雨のエミレーツは、ワトフォードの積極性が目立ちます。ガブリエウを簡単に抜き去るニアンにカウンターを許せば、一気に決定機となりそうです。5分を過ぎて、ようやく攻撃が形になり始めたガナーズは、9分にモンレアルのロングフィードが前線のエジルへ。ヘディングでの折り返しは前に流れ、GKゴメスが難なくキャッチします。すると10分、先制はワトフォード。ゴールやや左のFKから、カブールが思い切って右足を振り抜くと、ラムジーの足に当たったボールがニアポスト際に飛び込みます。13分、ラムジーからボールを奪ったカプェが左からドリブルを開始。コクラン、ムスタフィを次々とかわし、出てきたチェフの股間を狙うと、足に当たったボールが逆サイドにこぼれ、走り込んだディーニーがプッシュします。あっという間の0-2。スローなガナーズは、早く目覚めなければなりません。
反撃したいアーセナルに、アクシデントが発生します。20分、ラムジーがリタイア。代わって入ったチェンバレンは、劣勢を跳ね返す起爆剤になれるでしょうか。25分、ジルーをポストに使って左サイドからボックスに入ったモンレアルが転倒。シミュレーションのジャッジに、エミレーツは騒然としています。まったくシュートが打てず、カウンターのピンチに晒され続けるガナーズ。ワトフォードのプレスは依然として厳しく、知らない人が見れば、強いのは黄色いほうだと思うでしょう。
34分、カプェが左から突破し、プリョードルが遠めからヘディングシュートを放つと、チェフが指先でセーブ。36分にはディーニーが反転してDFを振り切り、右足を振り抜くと、コシールニーがカットしたボールをヤンマートがダイレクトでシュート。これも決定的なシーンでしたが、チェフがかろうじて右に弾いて3点めを逃れました。
アレクシス・サンチェスがつかんだ2度のシュートチャンスは、ワトフォード守備陣の寄せが速く、ゴメスに届きません。エジルのクロスはいつになく精度が低く、アーセナルはシュート3本、枠内ゼロという低調な数字で前半を終えました。ハーフタイムにジルーが下がり、FAカップでハットトリックを決めたウォルコットが登場。今日のワトフォードから45分で3点は、相当難しいミッションです。
後半に入ると、アーセナルのギアが一段上がります。48分、アレクシス・サンチェスが右から打ったシュートが逆サイドに流れ、拾ったイオビがコシールニーにつないで逆サイドに展開すると、ウォルコットのシュートは右にアウト。50分に左から仕掛けたイオビが中のエジルにパスを通すと、ダイレクトの落としでウォルコットはフリーでしたが、工夫のないシュートをゴメスの足にぶつけてしまいます。55分、チェンバレンのポストプレーで左からボックスに入り、左隅を狙ったイオビの一撃は、止めたゴメスをほめるべきでしょう。直後、ゴール前での競り合いからこぼれ球をダイレクトで合わせたエジルのボレーもGKがキャッチします。
58分、ついにアーセナルが1点を返しました。右サイドでブリトスを抜いたアレクシス・サンチェスがふわりと浮かすと、イオビが巧みにタッチしたボレーは、ヤンマートの股間を抜けて右のサイドネットに転がります。61分、左のアレクシスがバイタルエリアにいたコクランに流し、縦パスがウォルコットに入ったチャンスは、右で空いていたエジルを使ってほしいシーンでした。63分、マッツァーリ監督は、ベラミを下げてドゥクレ。プレスがかからなくなったアウェイチームは、ゴール前にこもる時間が長くなっています。
67分、コクランに代えてルーカス・ぺレスはギャンブルです。ワトフォードはプレミアリーグ初出場のニアンを下げ、負傷が癒えたアイザーク・サクセスを投入。前線からのチェイシングを復活させ、あわよくば3点めという采配です。ガナーズは、焦りからか狙いなきロングフィードが増えています。ルーカス・ぺレスを入れたからには、ボックス脇を崩してグラウンダーで勝負したいところです。85分、ガブリエウのスローインでうまくDFをかわしたルーカス・ぺレスの強烈な一撃は、決まったかに思われましたがクロスバーの下を叩いて同点ならず。ワトフォードが築くゴール前の壁は厚く、ジルーがほしい展開です。追加タイムにサポーターを厚くさせたのは、エジルのグラウンダーを左足で狙ったルーカス・ぺレスのシュートぐらいでした。1-2、痛恨の敗戦。アーセナルは、サンダーランドに引き分けたトッテナムにかわされ、プレミアリーグ3位に転落しました。
アーセナルにときどきある、スロースタートシンドローム。ふわっとゲームに入って集中力を欠いたプレイで失点を重ね、目覚めたときには相手のゴール前はDFだらけになっていました。プレミアリーグ優勝をめざすなら、ウォルコットやルーカス・ぺレスはチャンスを確実に決めなければなりません。アレクシス・サンチェスとイオビのプレイは見応えがありましたが、ウォルコットは時間を追うごとに空回りが増え、細かいミスと縦を急ぎ過ぎた精度の低いボールが目立ったゲームでもありました。
ムスタフィの無敗記録は21で途絶え、ドローに終わったチェルシーに引き離されてしまいました。週末のシックスポインターは必勝。勝ち点差を6に詰められれば優勝争いに残り、敗れれば2位争いを勝ちきるしかなくなります。ヴェンゲル監督は、脆い中盤センターを締め直すことができるでしょうか。弱点探しがうまいコンテ監督のチームは、ひとたび隙を見せれば、マティッチはもちろんカンテまで上がってきます。チェンバレンとコクランか…うーん、心配です。(アレックス・イオビ 写真著作者/joshjdss)
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更新ありがとうございます!
これは痛い。朝に結果を見て、きっと夢だと目をゴシゴシしてしまいました。ホーム&ムスタフィで敗れるとは。あっさり先制される癖を治してくれる名医はどこぞにいないのでしょうか。DF&GKの能力は、プレミア屈指だと思うのですが。
怪我人のポジションが重なる病は相変わらず。
プレミアリーグの優勝を盛り上げるためにも、チェルシー戦は必勝を祈ります。このままでは、リーグ終盤にあっさり優勝されて、CL権利争いになってしまいます。そして、CLを逃したチームが翌年リーグ優勝するというパターン。おお、そうなるとアーセナルが一番不利ではないですか。
とにかくチェルシー戦です!
正直今日のラムジーよりはチェンバレンの方がましですね。ほんとに使いづらい選手になってしまいました。サイドではスピードが無く、センターではポジショニングが悪くパス散らせない…
しかも最近は怪我がち。
一人の選手のせいにしたくないですけど厳しいですね。
試合を観て、今会社の昼休憩ですが、ずっと具合が悪いままです。。。。。
プロ野球がキャンプインだとか聞きましたが、ぼくたちのアーセナルは今後の
試合はキャンプ扱いなのでしょうか。
冗談じゃない!!!!!!!
とにかく週末です!!!
悔しい。。。
ワトフォードは嫌なチームですね…
中堅クラブの中で一番対戦したくないチームです。
ユナイテッドファンの僕としては上位陣が全チーム勝ち点を落としたのでハッピーですが…笑
ムスタフィ出場ゲームの不敗神話は自らのコンディション不良、パスミス、マーク遅れで崩れました。怪我で交代したラムジーが3列目でミスを連発したのも痛かったです。おっしゃるように前半のガナーズの入り方は不味すぎました。
ただ、このゲームメークを含めた一番の敗因は、ゲーム中に声を張り上げ、チームを鼓舞し、悪いところを修正できるキャプテンシーのあるピッチ上の選手の欠如だと思っています。自分は勝ちに最も飢えているサンチェス、或いはガッツマンのコクランにゲームキャプテンを務めて欲しいです。コシルニーは本当によい選手ですが、背中で引っ張るタイプで、逆境の場面では大人しく優等生過ぎると思っています。
それにしてもワトフォードはFAの敗退を糧に新戦力を投入し、チームのベクトルを1つによく立て直してきましたね。見習うべきだと思います。週末のチェルシーとのダービーは好調なチェンバレンを先発に使って底力を見せて欲しいです!