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【Liverpool×Crystal Palace】やっぱりマネ!リヴァプールが1-0で今季プレミアリーグ初勝利!

コウチーニョとララナの不在は寂しい限りですが、ダニエル・スタリッジが先発と聞けば盛り上がります。プレミアリーグ2節、リヴァプールVSクリスタル・パレス。クロップ監督は、ホッフェンハイムとのCLプレーオフをにらんでターンオーバーしてきました。GKミニョレ、4バックはジョー・ゴメスとマティプに、今季プレミアリーグ初登場となるクラヴァン&ロバートソン。アンカーにヘンダーソン、インサイドMFはワイナルドゥムとミルナー。フィルミーノとマネがサイドに張り、最前線にスタリッジです。クリスタル・パレスのフランク・デブール新監督は、昇格組のハダースフィールドにホームで0-3と散々なプレミアリーグデビューでしたが、ザハが不在の攻撃陣はレッズを苦しめることができるでしょうか。開始4分、スピードが評判の新戦力ロバートソンが、さっそくきわどいクロスを上げてアンフィールドを沸かせます。

9分、パンチュンのFKをトムキンスがヘディング。これは右に外れましたが、相変わらずレッズのセットプレー対応にはヒヤリとさせられます。10分にはロバートソンの縦へのスルーパスで左サイドにいたミルナーが裏に抜け出しますが、角度のないところからの右足シュートはGKヘネシーの懐に収まります。15分、またもロバートソンの質の高いクロスがゴール前へ。ヘネシーがかぶるも、後ろにいたマティプはヘディングをコントロールできずに左に外します。圧倒的にボールを支配しているレッズは、打てる位置に入ったスタリッジにラストパスが出ず、無理めな縦パスをカットされるシーンが目立ちます。28分、2人をかわして左足を振り抜いたスタリッジのミドルはうまく当たりませんでした。

ロバートソンが、3度めの決定的なクロスを入れたのは35分。GKから逃げていく速いボールがファーにいたマネに届くも、足元に入り過ぎてボレーは勢いを失いヘネシーがキャッチします。38分、スタリッジの直接FKは壁がブロック。40分過ぎにフィルミーノとパンチュンが見せた強烈なシュートの応酬は、両チームの守護神がセーフティに弾いて先制はなりません。前半は0-0。レッズのアタックは、フィルミーノとマネにいつもの切れがないのが気になります。

後半のスタートから、フィルミーノ、マネ、ロバートソンが左サイドを再三に渡って攻略。ラストパスをクリスタル・パレスの守備陣が必死にブロックし、スコアは動きません。52分、オーバーラップしたマティプがボックス手前でフォス・メンサーに倒され、FKのキッカーはミルナー。右足で巻いたボールは、うまく落ちませんでした。54分、左からのCKのクリアをワイナルドゥムがダイレクトで叩くと、ヘネシーが右に飛んでセーブ。ロフタス=チークがボックス右から縦に突破し、ベンテケに打たせたシーンは決定的でしたが、昨季プレミアリーグ15発のエースはイージーなボレーを浮かして天を仰ぎます。攻防は激しさを増し、ゴールの予感が漂い始めました。61分、マネがドリブルで中に持ち込むと、ヘンダーソンが右足でダイレクトショット。これもヘネシーが右に弾き、アンフィールドはため息に包まれます。

クロップ監督は、ここでスタリッジをサラーにチェンジ。残り時間は20分となりました。サラーのクロスからマネ、ワイナルドゥム、マネと連打したチャンスは、ファン・アーンホルトらの勇敢なブロックとヘネシーの冷静なキャッチングでノーゴール。クロップ監督は、ワイナルドゥムに代えてソランケを投入します。73分、左サイドにいたマネがロバートソンとのワンツーで中へ。ソランケが競り合ったこぼれ球にマネが反応し、ついにヘネシーの脇を抜きました。1-0となると、フランク・デブール監督はパンチュンとミリヴォイェヴィッチを下げ、マッカーサーとカイカイを入れて同点を狙います。82分、ジョー・ゴメスのクロスに合わせたサラーの強烈なヘッドは、GKの守備範囲に飛んでしまいました。

88分にフィルミーノのラストパスがボックス左に出て、ソランケが左足シュート。直後、ロバートソンが強烈なミドルを放つと、サラーは左足のコントロールショット。3本ともヘネシーのビッグセーブに阻まれ、レッズはセーフティリードを手に入れられません。しかし彼らは開幕戦の反省を活かし、最後までむやみに下がることはありませんでした。今季プレミアリーグ初勝利は、チームに自信をもたらすクリーンシート。1点しか入らなかったのは、ヘネシーという素晴らしいGKがゴールマウスに君臨していたからで、今日は素直に勝ち点3を喜んでいいでしょう。

まっすぐ選んだらMVPは決勝ゴールのマネですが、私は鮮烈な自己紹介をしてくれたロバートソンを推したいと思います。危険なエリアを確実に襲う質の高いクロスは、リヴァプールの武器のひとつになる予感があります。ヘンダーソンにアグレッシブなプレイが戻ってきたのも、大きな収穫でしょう。マティプの相棒が安定しないのは悩みの種ですが、セインツと揉めているプレミアリーグ屈指のCBが来てくれれば、相当強度が高まるものと思われます。何はともあれ、レッズサポーターのみなさん、今季初勝利おめでとうございます。ミッドウィークのCLプレーオフも、朗報を期待しております。

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“【Liverpool×Crystal Palace】やっぱりマネ!リヴァプールが1-0で今季プレミアリーグ初勝利!” への7件のフィードバック

  1. NA23 より:

    ロバートソンはこの試合だけでも、中堅下位のローテーション要員という立場は完璧に確立できたのではないでしょうか。守備の安定感に欠けていたので、レギュラー定着に向けて補強次第ではミルナーとの激しいSB争いに勝つ必要があり、更なる成長が求められますがそれでも十分実力を見せてくれました。
    一方、マティプがこれだけいいと、おっしゃる通り相方次第でチームが別になりそうですね。攻撃的なサッカーで、空中戦に優れるとはいえ空いたスペースへの意識が低いロブレンでは、サブとしては十分でもレギュラーでは厳しい。両SBの激しいレギュラー争いと、また一段と頼れるGKへと成長しているミニョレがいるだけに、ここの競争がほぼ無いのは致命的ですね。リオ2世と言われるゴメスも左足は使えないので、去年と同様左CBがアキレス腱となって勝ち点を失いそうです。

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    ホーム開幕戦でしたが何とか勝利をモノにできました。ロバートソンに派手さはないですが、左からのクロスは今のレッズの
    スカッドでは一番質の良いクロスを上げるのではないかと感じました。今後の使い方次第で更に成長できるかもしれませんね。
    モレノとのスタメン争いに期待します。もちろんミルナーという壁も乗り越えなくてはなりませんが、、、。
    あとはCBでしょうか。マティプはこのゲームでも安定したプレイをしてましたが、ご指摘の通り相棒ですね。さて残り日数で
    補強はどうなりますか、、、CLプレーオフセカンドレグはマティプ&ロブレンコンビでしょうが、この先の長いシーズンを考えると補強が必要なポジションですね。

  3. Motsuki909 より:

    ロバートソンのクロスは精度も高く、マティプとクラヴァンの老獪な守備は玄人好みな印象を受けました。攻撃面では決定力に欠ける様に見えましたが、今回は相手GKが素晴らしかった為と飲み込んでいます。
    マネ一辺倒になってほしくないという事と、リヴァプールにとっては「難敵」とは言え、プレミアリーグでは中堅下位が相手の試合だった事を忘れずにいたいです。

  4. makoto より:

    NA23さん>
    クロスがよかったですよね。噂のCBを獲れれば相当いいチームになりそうです。

    Mackiさん>
    クオリティの高いライバルが入ってきたほうが、ロブレンにとってもいいのではないかと思います。

    Motsuki909さん>
    チーム全体のテンションが低かったように感じました。勝ち点3を獲れたのでよかったのですが、危ない試合でしたね。

  5. グッチ より:

    更新お疲れ様です。ロバートソンが大当たりでした。ミルナーとのコンビがびっくりするほど出来上がっており、パスに攻め上がりに非常にスムーズでした。マネが押し込んでくれたおかげでスクランブルな攻めをせずに済み、後ろもそれなりに安定したのは良かったです。

  6. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    まずは勝点3、今季PL初勝利、ホーム開幕戦白星出発を喜びたいです。
    それと皆さんも話題にしているロバートソン、某解説者は地味だなんだといってくれましたが、私は左SBのファーストチョイスでもいいのではと思いました。
    特に右でアーノルドを起用するならモレノでなくロボの方が安心で、堅実な守備からの攻め上がりとクロスは今後に期待できます。
    プレシーズンから観ているとどうも今季はミルナーは中盤に専念するのではないでしょうか。
    もしもの時のお守りではありますが、今季の左SBはロボとモレノ、そこにフラノが割り込んでくれれば一層楽しみであります。
    CBは話題の人が来ることを信じて、今節での懸案はコウチもララーナもいないCMFをどうするかだと思いました。
    (話題のドラクスラーでも獲れないかなと妄想していますが、)今のメンバーでやるのであれば後半ソランケが入ってからの4-4-2はプランBとして面白いのではと思いました。
    4-4-3でのCMFにはやはりテクニックと創造性あふれるプレイヤーが必要で、ヘンドに加えミルナー、チャン、ジニで闘う場合は4-4-2から2ボランチが展開し、両翼サラー、マネのドリブルからのフィルミーノがズドンとか想像し易い戦術かなと思います。
    特にスタリッジやソランケは2トップの方が活躍できそうですし。
    とにかく公式戦2連勝はポジティブで、このままCL本戦出場も決め、アーセナル戦へと繋げたいです。
    移籍市場も目が離せませんが、勝利を重ねることで明るい未来があると信じたいです。(コウチ残ってくれ…)

  7. makoto より:

    グッチさん>
    これから連携が向上していく予感があるのがいいですよね。楽しみです。

    nyonsukeさん>
    おっしゃるとおり、ソランケとスタリッジは2トップのほうが光る可能性が高まりますね。ソランケとフィルミーノの「2人とも偽トップ」は何が起こるかわからず、テンション上がります。

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