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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Saints】マルコス・アロンソ左足一閃!ワンチャンスを活かした昨季王者が貴重な勝ち点3!

プレミアリーグ制覇を果たした昨季は16勝1分2敗で前半戦を終了。2017-18シーズンはバーンリー、クリスタル・パレス、ウェストハムに足をすくわれ12勝2分4敗。数字ははっきり落ちており、首位マンチェスター・シティと14差という厳しいポジションに置かれているものの、チェルシーには「もう優勝は無理」とはいい切れないしぶとさを感じます。何しろ直近3シーズンのうち2回で優勝しているチーム。昨季プレミアリーグMVPのカンテと、夏に加わったドリンクウォーターはレスターで頂点を極めており、異なる指揮官の下でタイトルを獲得した選手が多いのが強さの原動力になっているような気がします。18節のセインツ戦は、彼らの勝ち切る力を感じさせられた一戦でした。

クルトワ、ケーヒル、アスピリクエタ、クリステンセン、カンテ、バカヨコ、マルコス・アロンソ、ヴィクター・モーゼス、ウィリアン、ペドロ、アザール。スタンフォード・ブリッジのホームチームは、立ち上がりはセインツに押されていました。8分にはカンテが珍しく自陣でレドモンドにパスをさらわれてしまい、左から上がったバートランドが中央にグラウンダーをフィード。ケーヒルがカットしたボールに、ウォード=プラウズの足が届けば難しいゲームになるところでした。ワンツーで右サイドからオーバーラップしたセドリク・ソアレスは、クロスを入れた後にケーヒルの足がかかり、広告のバナーに飛ばされて足を強打。14分、ようやくチェルシーに最初のチャンスが訪れます。左サイドにいたウィリアンが、マルコス・アロンソとのワンツーでゴール前に抜け出し右足でシュート。カバーした吉田麻也にコースを切られ、ボールはファーポストの外に抜けていきました。

セドリク・ソアレスは続行不可能のようで、17分にレミナとチェンジ。20分、右から突破を図ったウィリアンがファーにクロスを上げると、マルコス・アロンソが点で合わせた素晴らしい左足ボレーはフォースターがかろうじてセーブします。25分、ウィリアンが左に展開したボールをマルコス・アロンソが中に折り返し、打ちきれなかったアザールがカンテに落とすと、強烈な一撃はまたもフォースターに阻まれます。30分のショートカウンターは、左に出たアザールが優しいラストパスをファーに転がしますが、シュート態勢に入ったウィリアンの足元にレドモンドが飛び込んでシュートを打たせませんでした。アザール、カンテ、ヴィクター・モーゼスと右につないだ39分のアタックは、ウィリアンの落としを叩いたバカヨコのボレーが右にアウト。速攻が冴え始めたチェルシーですが、フィニッシュが狙い通りのコースにいきません。

左サイドから強引にボックスに入ったペドロのシュートは、スティーブンスの足に当たってコースが変わり、左のポストにヒット。後半勝負かと思われた47分、ボックスの外でスペースをケアしていた吉田がアザールを倒してしまいます。マルコス・アロンソが左足で曲げたFKは、壁の外を抜けてゴール左隅へ。ボールはフォースターが差し出した手の下を抜けてネットに刺さりました。1-0、これは壁の作り方が甘かったといわざるをえません。後半に入ると、追いつきたいセインツが反撃に出ます。62分、バートランドのパスからすかさず縦に出したホイビュルクのスルーパスは見事でした。フリーのチャーリー・オースティンが右を狙うと、クルトワがセーブ。セーフティリードに持ち込みたいチェルシーは、前半のいい時間のような速攻を仕掛けることができません。

67分、右のヴィクター・モーゼスが中に入ってアザールに短いパス。右にひとつ持ってフートをかわした10番の一撃は、吉田麻也がコースに入ってブロックしました。68分、コンテ監督はペドロをセスク。71分にはウィリアンが中央に入れたボールをマルコス・アロンソが右足でシュートしますが、フォースターが外に弾き出しました。74分、アザールが下がってモラタ登場。ボックス右に侵入して切り返しでフートをかわしたモラタは、左足のシュートをフォースターの正面に打ってしまいます。速いリスタートからセスクが左をえぐったチャンスは、フォースターの股間を通したシュートがゴールラインを横切って枠にいかず。追加タイムにモラタが浮かしたボールをセスクが左足で叩くもGKの正面にいってしまいます。結局、ワンチャンスを活かしたチェルシーが勝ち点3をゲットしました。

アザールとウィリアンを中心に、奪ったボールを時間をかけずに前に展開する速攻は健在。少ないチャンスを確実に活かし、堅守でリードをキープするチェルシーらしい一戦でした。代えが利かないマルコス・アロンソとヴィクター・モーゼスは上下動をさぼらず、ザッパコスタはまだもの足りないとあらためて実感させられました。サイドの選手層が厚いとはいえないチェルシーは、左WBがリタイアとなれば苦しいやりくりを強いられます。2月のバルセロナ戦をベストメンバーで戦うためにも、コンテ監督の采配の下で過密スケジュールをうまく乗り切っていただければと思います。

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