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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Crystal Palace×Tottenham】フォイスのプレミアリーグ初ゴールで、スパーズが貴重な勝ち点3!

チャンピオンズリーグでPSVを2-1と逆転勝し、ようやく今季初勝利を挙げたトッテナム。直後のプレミアリーグは、10節でアーセナルに引き分けたクリスタル・パレスとのアウェイゲームです。雨が降りしきるセルハースト・パーク。ポチェッティーノ監督の11人には、エリクセン、ソン・フンミン、ダヴィンソン・サンチェスの姿がありません。GKロリス、DFトリッピアー、アルデルヴァイレルト、フォイス、ベン・デイヴィス。ワニャマとシソコがセンターに並び、デル・アリ、ラメラ、ルーカス・モウラが2列め。プレミアリーグで6ゴールのハリー・ケインは、PSV戦で2発決めて勝利の立役者となりました。ザハとベンテケがいないホームチームは、アイェウとタウンゼントが前線に張っています。

6分、右サイドで強引にアルデルヴァイレルトを抜き去ったアイェウは、速いクロスを入れるもフォイスがカット。13分に左からのパスが斜めに入り、ボックス左のタウンゼントがファーに浮かすと、マッカーサーがヘッドで折り返したボールをクリアしたのはルーカス・モウラ!中にいたクヤテは、バイシクルの構えを見せただけに終わりました。16分、サコが縦に出したロングフィードでタウンゼントが完全に抜け出すと、ニアを狙った左足のシュートは枠の外。スパーズはビルドアップでミスが多く、前を動かすパスがなかなか通りません。

20分、スローインを受けたシソコが3人かわしてボックスへ。トムキンスを切り返しでかわして放った強烈なシュートは、サコが体を張ってブロックします。ピッチに座り込んでいるのはキーラン・トリッピアー。腰と膝を気にしていたSBは、24分でセルジュ・オーリエに後を譲ります。ベン・デイヴィスのクロスが逆サイドに流れ、セルジュ・オーリエがダイレクトで叩いた強烈なミドルは、ゴール前の渋滞に引っかかりました。上下動をさぼらないベン・デイヴィスは、28分にも左からクロスをフィード。フリーのデル・アリが左隅を狙ったヘディングは、コントロールが効かずに左に外れてしまいます。

30分、バックパスミスをさらったハリー・ケインは、トムキンズと勝負せずにミドルを放つも、GKヘネシーの守備範囲。20分までは元気だったクリスタル・パレスは、いつの間にかスパーズに主導権を奪われています。41分の波状攻撃は、クリアを拾ったシソコからパスを受けたセルジュ・オーリエがアーリークロス。ゴール前に飛び込んだルーカス・モウラは冷静に打てず、ヘディングシュートは大きく上に外れます。前半は0-0。今季プレミアリーグでホーム未勝利、スパーズに6連敗中のクリスタル・パレスは、忌わしき記録を止めることができるでしょうか。

キックオフからしばらくは、ホームチームのペース。右からのCKにファーで合わせたトムキンスのヘッドは、ニアポストをかすめて左に外れました。56分のデル・アリのミドルは、ミリヴォイェヴィッチに当たってコールが変わり、ヘネシーがかろうじてクリア。サコとトムキンスの守り方が的確で、アウェイチームのフィニッシュはなかなか枠にいきません。しかし60分、負傷したトムキンスが続行不可能となり、マーティン・ケリーにチェンジ。その直後、66分にスパーズがセットピースを活かしました。左からのCKをハリー・ケインがヘッドで叩くと、ミリヴォイェヴィッチに当たったボールが左に跳ね上がり、頭でプッシュしたのはフォイス!前節のウルヴス戦でPK2発を献上してしまった若きCBが、今日はプレミアリーグ初ゴールをゲットしました。

68分、デル・アリのロングフィードがラインの裏に上がり、追いかけたラメラは1歩及ばずヘネシーがキャッチ。マックス・マイヤーがシュラップ、マッカーサーがセルロートに代わると、ルーカス・モウラが下がってソン・フンミンが2列めに入ります。残り時間が15分を切り、クリスタル・パレスが必死のアタックをスタート。80分に放ったシュラップの強烈な左足シュートはロリスが左に弾き出し、ファン・アーンホルトのクロスをワントラップで叩いたタウンゼントのボレーも守護神がキャッチします。ラメラに代わったハリー・ウィンクスは、ミドルレンジをケアしなければなりません。

90分、ミリヴォイェヴィッチのロングシュートがフォイスに当たってセルロートの前にこぼれると、左足のシュートはロリスがビッグセーブ。右に弾き出したGKもさることながら、体を投げ出してコースを切ったアルデルヴァイレルトに胸が熱くなりました。直後、シソコが仕掛けたカウンターは、ラストパスを受けて切り返しを入れたソン・フンミンが決めるかと思いきや、ケリーが間に合ってスライディング。サイドにロングフィードを集めるクリスタル・パレスの猛攻は、ついぞ実りませんでした。

スパーズがリードを守り切って、今季プレミアリーグ9勝めを挙げました。オンターゲット2本と攻めあぐみながらもワンチャンスを活かし、相手の嫌らしいアタックを高い集中力でしのいだ貴重な勝ち点3。MVPは、CBの2人ではないでしょうか。劣勢に立たされても諦めず、シュートコースを切り続けたアルデルヴァイレルトとフォイスの奮闘に、ロリスがビッグセーブで応えた渾身のクリーンシートでした。ロンドンダービー6連勝のスパーズには、インターナショナルマッチウィーク明けにチェルシー、その翌週はアーセナルとボスキャラたちとの決戦が控えています。フェルトンゲンとデンベレはしばらく戻ってきませんが、前線に主力を揃えられれば、簡単には負けないでしょう。CLのインテル戦もある11月末からの3試合は、ポチェッティーノ監督の腕の見せどころです。

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“【Crystal Palace×Tottenham】フォイスのプレミアリーグ初ゴールで、スパーズが貴重な勝ち点3!” への1件のコメント

  1. アイク より:

    フォイスは早速名誉挽回できてよかったですね。
    いつも面白い記事を、本当にありがとうございます。
    情報の新しさ、わかりやすさ、詳しさ、正確さ。それも断片的な事実の紹介に終わらず、過去の事実を有機的に繋ぎ合わせて加工した「情報」を提供してくださるところが、本当にありがたいブログです。
    おかげさまでPLもサッカーも、ますます好きになっています。
    これからも100%応援しております。

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