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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Tottenham×Newcastle】強引に決めたソン・フンミン!スパースはすべて1点差で3連勝!

フラムに2-1、ワトフォード戦も2-1。今季プレミアリーグ14ゴールのハリー・ケインを欠いた後も、しぶとく勝利を重ねているトッテナムが、ウェンブリーにニューカッスルを迎えます。前節のセント・ジェームズ・パークでマンチェスター・シティに勝ったプレミアリーグ14位は、守ってカウンターに徹するのではないでしょうか。ポチェッティーノ監督は、フェルトンゲンを左にまわしています。GKロリス、DFトリッピアー、アルデルヴァイレルト、ダヴィンソン・サンチェス、フェルトンゲン。シソコとハリー・ウィンクスの2センター、2列めはラメラ、エリクセン、ソン・フンミン。最前線のルーカス・モウラが、ラメラやソン・フンミンとポジションを変えながら攻める形になりそうです。

立ち上がりからボールを支配するスパーズ。シソコが2列めに上がり、ラメラやトリッピアーを使おうとするアタックが目立ちます。9分にシソコが入れたきわどいアーリークロスは、GKドゥブラフカがキャッチ。ニューカッスルの守備があまりにも深く、白いシャツは横パスが増えています。17分、右から上げたトリッピアーのFKのクリアが左のラメラに渡ると、絶妙な浮き球がゴール前に上がり、ルーカス・モウラはフリー。枠に入れればよかっただけのヘディングシュートはポストの左に外れ、ウェンブリーにどよめきが漂います。22分にクリスティアン・アツが仕掛けたカウンターは、パスを受けたサロモン・ロンドンがダヴィンソン・サンチェスに止められました。

24分、フェルトンゲンのクロスをラメラがヘッドで合わせると、クロスバーに当たったボールが右に流れ、折り返しを叩いたルーカス・モウラのヘディングは左にアウト。29分にマット・リッチーが左サイドを攻め上がり、グラウンダーに反応したアヨゼ・ぺレスのボレーが跳ね返されると、サロモン・ロンドンのシュートも白い壁がブロックします。CKのクリアを右足で合わせたアイザック・ヘイデンのボレーは、アルデルヴァイレルトにクリアされてアウェイチームの先制はなりません。

37分、ソン・フンミンの縦パスでゴールライン際に躍り出たトリッピアーがファーに浮かすと、フェルトンゲンのボレーはシェアが足を伸ばしてクリア。直後のCKのクリアを右足で叩いたのはシソコ。強烈な一撃はドゥブラフカに弾かれ、フランス代表MFは頭を抱えています。前半は0-0。ポゼッションと決定機の多さはスパーズですが、マグパイズのシンプルな速攻とセットピースにも何かが起こりそうな期待感が漂っています。後半もスパーズが攻め、ニューカッスルは守備を固めて速攻狙い。49分にアルデルヴァイレルトのロングフィードをルーカス・モウラがボックス内で収めると、左に出たボールを強引に蹴ったソン・フンミンの一撃はイェドリンがカットしました。

51分、イェドリンのクロスを頭で合わせたサロモン・ロンドンは、ポストにヒットしたボールを見て悔しそうな表情を浮かべています。58分にエリクセンのスルーパスでトリッピアーがボックス右を崩すと、ゴール前にこぼれたボールにルーカス・モウラは触れず、ルジュンが冷静にクリアしました。60分、結果を出せなかったルーカス・モウラが下がり、トップにジョレンテ。今季プレミアリーグで9戦1ゴールのストライカーは、チームを救うゴールを決めることができるでしょうか。

64分、CKをニアのソン・フンミンがヘッドで流すと、エリクセンが右足のアウトでドブラフカを破りますが、必死に戻ったシェアがライン上でクリア。67分にサロモン・ロンドンがドリブルで仕掛けて中に転がすと、アヨゼ・ぺレスのコントロールショットはロリスが左に弾き出します。プレミアリーグ3位はジョレンテにラストパスを集めますが、エリクセンのロングフィードは太陽が目に入ってヘディングをコントロールできず、フェルトンゲンのグラウンダーには先に触れませんでした。

78分、ポチェッティーノ監督がラメラを下げてダニー・ローズ。80分にトリッピアーが蹴ったCKは、ジョレンテのボレーをエリクセンがコースを変えるも、マット・リッチーがGKの前でクリアしました。82分、ベニテス監督はアツをケネディ。先制ゴールは、この直後に生まれました。アルデルヴァイレルトが前線のジョレンテに当てると、落としを受けたソン・フンミンがロングスタッフをかわして無回転シュート。ドゥブラフカの守備範囲に飛んだボールは急激に落ち、GKは手で触れず膝の下を抜かれてしまいました。ベニテス監督はマット・リッチーに代えてモナコから来たばかりのバッレーカを投入しますが、ニューカッスルにチャンスは訪れませんでした。

勝負強いスパーズ。今季プレミアリーグで引き分けゼロのチームは、19勝のうち10勝が1点差です。ジョレンテ投入で攻め方がわかりやすくなり、狙い通りのポストプレーが値千金の1発を生みました。ハリー・ケインが離脱してから3連勝のチームは、レスター、バーンリー、チェルシー、アーセナルというスケジュールが待っています。最初の2試合は必勝。チェルシー戦をうまくやり過ごせば、ノースロンドンダービーでエースが復帰するのではないでしょうか。暫定ながら首位リヴァプールと4ポイント差。補強ゼロのスパーズは、未だ優勝候補のひとつです。

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“【Tottenham×Newcastle】強引に決めたソン・フンミン!スパースはすべて1点差で3連勝!” への2件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    アメイジングソニーですね
    スパーズが勝負強くなったのも、絶対的主力二人が抜けても勝ちきることができるのもチームとして成長してる証拠ですね

  2. sini より:

    薄氷の勝利を拾い続けてますが、それも勝負強くなった証ですかね……。
    他クラブと比べても顕著なワールドカップ疲労の甚大さ、補強ゼロ、スタジアム完成の遅延、指揮官の去就に関する悪質な噂、主力の離脱者続出などなど、逆境だらけなのに本当によくやっているなあと思います。

    ポチェ就任以来で最も試練の多い、状況だけで言えば最悪のシーズンだけに、個人的には四位でも大絶賛したいくらいなんですけどね。
    ただでさえ経済力で他のトップ5には大きく水を空けられているわけですから。

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