イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Huddersfield×Arsenal】アウェイで苦しむアーセナル、最下位相手に終始劣勢の辛勝!

プレミアリーグ後半戦の6試合で3勝3敗と停滞気味のアーセナルですが、最下位ハダースフィールドには負けないでしょう。来週のヨーロッパリーグの相手は、格下のBATEボリゾフ。既にFAカップを失っているエメリ監督に、ベストメンバーを選ばない理由はありません。GKレノ、最終ラインはムスタフィ、コシールニー、モンレアルの3バック。アウトサイドにメートランド=ナイルズとコラシナツ、中盤センターはグエンドゥジとルーカス・トレイラ、前線はイオビ、ムヒタリアン、ラカゼットの3-4-3です。プレミアリーグ15ゴールのオーバメヤンは、体調を崩してベンチ外。メスト・エジルもサブの7人から外れています。

立ち上がりから押しているのは、ホームのハダースフィールド。アーセナルは、7分にミキのインターセプトからイオビ、ラカゼットと右につなぎますが、シュート態勢に入ったストライカーはコンゴロのスライディングで止められてしまいます。10分にメートランド=ナイルズが短いパスでイオビを縦に走らせると、ボックス右から打ったシュートはニアに外れました。16分、先制はアーセナル。ミキの縦パスでコラシナツが左から上がり、ファーにクロスを浮かすと、イオビのボレーがコンゴロの足に当たってGKヘイマーの逆を突きました。

ハダースフィールドの逆襲は19分。ムーイのスルーパスでディアカビがボックス右を突破し、速いクロスを入れると読んでいたレノがキャッチ。ガナーズの左サイドは、しばしばディアカビに翻弄されています。27分のCKは、ファーで待っていたムーイのシュートが味方に当たって枠にいかず。左サイドのプレーメイカー、ムーイのパスでアタッカーが前を向けるハダースフィールドは、攻めているこの時間帯で追いつきたいところです。38分、ミキが右に出したパスでメートランド=ナイルズが抜け出し、グラウンダーを中央のミキに合わせますが、左足のシュートはヘイマーの正面。相変わらず押されていたアーセナルは、44分に待望の追加点をゲットしました。

速攻から右サイドを抜け出したミキのラストパスはカットされますが、3人に囲まれて粘った7番が右のメートランド=ナイルズを走らせるパス。21歳のWBが高速グラウンダーをファーに通すと、フリーのラカゼットが容赦ない右足ボレーを突き刺しました。アーセナルがプレミアリーグのアウェイゲームで2点リードで折り返したのは、2016年8月のワトフォード戦以来で2年半ぶりです。後半も、主導権を握っているのはハダースフィールド。ムーイとコンゴロで左サイドを崩した決定機は、ノーマークだったディアカビのフィニッシュがレノの守備範囲にいってしまいました。

低すぎるビルドアップ、中盤との間にできた広大なスペース。ガナーズのウィークポイントは明確で、早い時間にゴールを決められれば一気に窮地に追い込まれそうです。58分、右からディアカビがグラウンダーを入れると、ボックス手前で受けたバクーナの左足シュートは右にアウト。エメリ監督は59分にルーカス・トレイラを諦め、エルネニーで守備の安定を図ります。70分、ミキが仕掛けたカウンターは、左からGKの前に躍り出たイオビが工夫なきシュートを阻まれてしまいました。72分のディアカビの無回転ミドルはレノがセーブ。76分にミキが下がり、プレミアリーグ2戦めのデニス・スアレスが入ります。

80分、右からのパスにデポワトルが反応し、右足でクロスに狙ったシュートはファーポストすれすれに外れました。84分にディアカビが中に斬り込んでシュートを放つと、DFに当たったボールが跳ね、デポアトルとレノが交錯。こぼれ球を左から蹴ったグラントは、ゴールラインでモンレアルにクリアされて頭を抱えています。93分、ムーイのスルーパスでディアカビがレノと1対1。シュートがGKに当たってゴール前にこぼれると、デポワトルの前で触ったコラシナツが枠の中に押し込んでしまいました。ジーヴェルト監督がプレミアリーグ4戦めで初めて味わったゴールは、残念ながらタイムアップの直前でした。シュート数15対9と劣勢だったアーセナルが1-2で逃げ切り、ハダースフィールドは12月以降のプレミアリーグ13試合で1分12敗と泥沼にはまっています。

速攻を怖れていたからか、アーセナルの最終ラインはリヴァプールよりも20メートル以上も深く、陣形は最後まで間延びしていました。ムーイとディアカビに悩まされ続け、アタッカーの決定力の差で何とか勝ったものの、前半戦で無敗を続けていたときとは別なチーム。アウェイで6試合勝利なしという記録はストップしましたが、ぶっちぎりの最下位相手にオンターゲット4本&ポゼッション45%ではTOP4フィニッシュは難しいでしょう。パパスタソプーロスやジャカなど、負傷者が戻ってくれば変わるのでしょうか。今後のアウェイゲームの相手は、トッテナム、ウルヴス、エヴァートン、ワトフォード、レスター、バーンリー。楽に勝てそうな相手はおらず、エメリ監督の苦しい采配が続きそうな雲行きです。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す