イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Saints×Tottenham】どうしたスパーズ…セインツに逆転され、4戦連続勝利なし!

デル・アリがプレミアリーグのピッチに帰ってきました。プレミアリーグ30節、サウサンプトンVSトッテナム。ハリー・ケインの後ろにエリクセン、デル・アリ、ルーカス・モウラが並び、シソコとエリック・ダイアーがセンターを担う布陣は、このチームのベストメンバーといっていいでしょう。一方、右SBはトリッピアーとセルジュ・オーリエを欠き、カイル・ウォーカー=ピータースが先発。ダヴィンソン・サンチェスとフェルトンゲンのCBコンビにダニー・ローズが左という顔ぶれです。ポチェッティーノ監督がベンチに入れないアウェイチームは、直近のプレミアリーグ3試合を1分2敗という苦境から脱することができるでしょうか。今日の試合を落とせば、4位争いの集団に完全に呑み込まれます。

セインツのCBは、ベドナレク、吉田麻也、ヴェステルゴーア。3分にデル・アリがヘッドで流したボールで吉田がハリー・ケインに裏を取られ、直後のエリクセンの縦パスは、肩でリフティングを繰り返したエースがシュートに持ち込みました。いずれもインパクトの瞬間に力みが感じられ、枠を外れてしまいましたが、セインツの3バックは10番のマークについて再確認しなければなりません。攻め続けるスパーズ。吉田麻也はしばしば前に飛び出し、危険な縦パスをカットしています。21分、右からのクロスをクリアしようとした吉田がスライディングでポストに当てますが、戻ってきたボールを左足で掻き出して難を逃れました。

23分、エリクセンのFKはクロスバーにヒット。攻勢のトッテナムは、26分にカウンターから先制ゴールをゲットします。左から上がってハリー・ケインからパスをもらったデル・アリが、ヴェステルゴーアの裏に走ったストライカーを見て浮き球を入れると、GKガンの前に出た10番は股間を通して左隅に収めました。エースの今季プレミアリーグ17ゴールめでリードしたスパーズは、早い時間にもう1点ほしいところです。27分、単独でカウンターを仕掛けたレドモンドのシュートは枠を外れ、直後に中央からデル・アリが放ったミドルはガンがセーブしました。

39分、インターセプトからカウンターに出たデル・アリは、パスの出しどころが見つからずにボックス入り口でロスト。44分のエリクセンの強烈なミドルは、ガンがセーフティ重視で前方に弾きました。終始優位をキープしたプレミアリーグ3位は、1点リードでハーフタイムへ。ハーゼンヒュットル監督は、ロメウとチャーリー・オースティンを諦め、シムズとシェーン・ロングを後半のピッチに送り出します。48分、左のデル・アリがニアに送ったアーリークロスは、ハリー・ケインの前に入った吉田麻也がスライディングでクリアしました。

51分、左サイドで吉田麻也を抜いたハリー・ケインのシュートは、ガンが指先でコースを変えてCK。55分に右サイドを走ったシェーン・ロングがファーのレドモンドにラストパスを通すと、縦に勝負して放った左足のシュートはニアに外れます。ウォード=プラウズが中央に移ったセインツは、速攻からゴールに迫れるようになりました。61分、ヴェステルゴーアの素晴らしい縦パスからホイビュルクにボールが渡り、左にまわり込んで放ったシュートは惜しくも枠の上。2分後、シェーン・ロングの股抜きのグラウンダーがニアに走ったレドモンドに合いますが、決定的なボレーはポストの右に外れてしまいました。

72分にルーカス・モウラが下がり、ソン・フンミンが登場。後半から入ったシェーン・ロングは足を痛め、73分にアームストロングに後を譲ります。主導権は完全にセインツ。76分、バートランドが斜めに出したパスでアームストロングがカイル・ウォーカー=ピータースの裏を取り、ファーに出たグラウンダーがヴァレリの足元に届きました。ボレーが右隅に決まって1-1。失点のきっかけとなったカイル・ウォーカー=ピータースは、79分にカウンターを喰らった際にアームストロングを引っかけてしまい、逆転のお膳立てをしてしまいます。ウォード=プラウズの美しいFKがゴール左に刺さって2-1!ダニー・ローズとデル・アリを下げ、ジョレンテとベン・デイヴィスで同点を狙ったスパーズは、巻き返すことができないままタイムアップを迎えました。

ハーゼンヒュットル、ガッツポーズ!ロメウを下げて中盤を動かした采配が当たり、シュートチャンスを増やすことができました。敗れたスパーズは、クロスが素晴らしい2人の右SBを欠いたために攻撃に厚みがなく、前線の選手たちのセンス頼みだった印象です。この状態でアンフィールドに乗り込み、リヴァプールに勝つのは難しいのではないでしょうか。ドルトムントを180分完封したチームとは思えない終盤の綻び。攻守ともにサイドの強度を取り戻せなければ、プレミアリーグ4位以内をキープできなくなるでしょう。4年ぶりにCL出場権を失ってしまうのか。コンディション、戦術、モチベート…ポチェッティーノ監督の手腕が問われます。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す