【Chelsea×Brighton】美しき3発!若手が躍動したチェルシーがブライトンに快勝!
スタンフォード・ブリッジで負けるわけにはいかない青いシャツは、開始早々からボールを支配しています。ジョルジーニョを起点に左右にボールを散らし、両ウイングの突破力を活かす戦術。11分にジルーのポストプレーからカンテがドリブルで上がり、右のハドソン=オドイに預けたチャンスは、18歳の左足シュートがDFにヒットして左に逸れていきます。クリステンセンからジョルジーニョ、カンテにテンポよくつながった15分のアタックは、サッリボールの真骨頂。フィニッシュにはつながらなかったものの、要所でのダイレクトパスはいずれ決定機につながるでしょう。
18分にジョルジーニョがボックス中央のジルーに浮き球を入れると、振り向きざまのボレーはダフィ―がブロック。イラン人のサイドアタッカー、ジャハンバフシュが右からロングボールをボックス左に送ると、角度がなかったソリー・マーチのボレーはニアに外れます。20分を過ぎると、悪いときのチェルシーにありがちな、中央突破一辺倒になりつつあります。ソリー・マーチが足を痛め、クノッカールに代わったのは30分。攻めあぐむチェルシー。プレミアリーグ15位に先制ゴールを許せば、カーディフ戦のような難しい展開に陥る可能性が高まります。
36分、ダヴィド・ルイスの浮き球をジルーが競り、すぐ後ろでフリーだったアザールに打ち頃のボールが落ちるも、左足のボレーはクロスバー越え。ブルーズの最大の希望は、右サイドから質の高いクロスを入れ続けていたハドソン=オドイです。右サイドに張っている20番が躍動し、先制点をゲットしたのは38分でした。アザールのパスを右サイドで受けた若きウインガーは、クノッカールをあっさりかわして速いグラウンダーをフィード。ニアに入ったジルーが左足のアウトで巧みに押し込み、スタンフォード・ブリッジが歓喜に包まれました。
ハーフタイムは1-0。プレミアリーグ15位は、守り続けているわけにはいきません。後半も押しているのはチェルシー。前線からのアグレッシブなプレスが効いており、ブライトンの両サイドは低いポジションを強いられています。56分、ジョルジーニョの浮き球を追って右からゴール前に入ったハドソン=オドイのヘッドは、マシュー・ライアンがキャッチ。チェルシーの追加点は60分でした。ジョルジーニョが左にはたいたボールをロフタス=チークがダイレクトでアザールにつなぐと、ボックス手前でダンクをかわした10番が、右足のコントロールショットを右隅に突き刺しました。
エースのプレミアリーグ14発めが決まった4分後、勝負を決する3点めはロフタス=チークでした。ジョルジーニョが左にはたいたボールをアザールがダイレクトでロフタス=チークへ…ここまでは2点めと全く同じ形。アシスト役とフィニッシャーが入れ替わっただけで、シュートを放った位置も一緒でしたが、23歳のプレミアリーグ5発めはふわりと浮かしたテクニカルな一撃でした。70分、アザールが右足でゴール前に入れたボールにカンテが飛び込みますが、右足のボレーは浮いてしまいました。
この直後にアンドネが下がってグレン・マレーが入ると、サッリ監督の1枚めは73分にアスピリクエタをザッパコスタ。82分にロフタス=チークをコヴァチッチ、2分後にアザールをウィリアンと、イタリア人指揮官は悠々と店仕舞いを続けています。3-0、チェルシー完勝。ポゼッション69%、90%を超えるパス成功率を記録しながら、オンターゲット4本はいかにも彼ららしいスタッツですが、決まった3発はすべてファインゴールでした。サイドアタックが機能し、ジルーを安定的に活かせるようになれば、CL出場権に手が届く可能性が一段上がるのではないでしょうか。次節のハマーズは必勝。34節のレッズ戦と36節のマン・ユナイテッド戦がいずれもアウェイで、サッリ監督にとって最大のクライマックスです。
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相手が相手としても、ファインゴールでの連勝で久々に安心して試合を見られました。残り試合は厳しいですが、反面、逆転CL圏内も可能だということで、まだ希望を持って応援したいと思います。