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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Tottenham×West Ham】新スタジアムで初失点…スパーズが敗れてCL出場権争いは激戦続行!

マンチェスター・ユナイテッドは直近のプレミアリーグ6試合で2勝4敗と不振に陥り、アーセナルは1勝3敗、チェルシーは1勝1分1敗。上位が軒並み崩れるなか、トッテナムはウェストハムとのロンドンダービーに勝てば事実上の5位以上確定でした。新要塞トッテナム・ホットスパー・スタジアムで戦えるゲームであり、プレミアリーグ残留を決めているウェストハムには、TOP10フィニッシュという目標しかありません。ハリー・ケイン不在という懸念はあったものの、ソン・フンミンとルーカス・モウラなら問題なし。エリック・ダイアー、デル・アリ、エリクセン、ダニー・ローズと中盤には主力も揃っていたのですが、まさかの0-1敗戦に終わりました。CL出場権を巡るバトルをおもしろくしてしまった一戦を、振り返ってみたいと思います。

サポーターの声援が鳴り響く新しいスタジアム。先にチャンスをつかんだのは、イーストロンドンからやってきたアウェイチームのほうでした。フェリペ・アンデルソンが左サイドを突破し、ニアでパスをもらったスノドグラスのシュートをエリック・ダイアーがカットすると、こぼれ球を叩いたデクラン・ライスのミドルはクロスバーすれすれ。フォイス、ダヴィンソン・サンチェス、アルデルヴァイレルト、ベン・デイヴィスの4バックは、サイドからの速いアタックをケアしなければなりません。

エリクセンが再三ロングフィードを裏に出していたスパーズは、11分に最初の決定機を創りました。デル・アリが縦に送ったスルーパスで、ソン・フンミンが左から抜け出します。ニアを狙った左足シュートは、GKファビアンスキが冷静にセーブ。13分にエリクセンの浮き球で左サイドを突破したデル・アリは、ソン・フンミンにグラウンダーを通すタイミングを逸し、強引なシュートをブロックされてしまいます。17分に右から放ったフレデリクスのロングシュートは、ロリスが左に弾き出してCK。2分後、左サイドを破ったフェリペ・アンデルソンがボックスに入って左足を振り抜くと、ニアを襲ったボールはロリスが落ち着いてキャッチしました。

25分、ダヴィンソン・サンチェスの縦パスがルーカス・モウラに通り、右足でクロスに狙ったシュートは惜しくもポストの外。スパーズはサイドをうまく攻略できず、スルーパス1発で何とかしようとするシーンが目立ちます。36分、右からゴールライン際まで抉ったルーカス・モウラの折り返しはディオプにカットされますが、奪い返したソン・フンミンの縦パスでエリクセンがGKと1対1。右足のフィニッシュはファビアンスキにコースを完全に消され、トッテナム・ホットスパー・スタジアムはため息に包まれます。前半最後の猛攻はフォイスのミドルが左に切れ、0-0のままでハーフタイムを迎えました。

47分に右サイドから上がったのはアルナウトヴィッチ。優しい落としに走り込んだフレデリクスはフリーでしたが、ダイレクトショットをDFに当ててしまい、天を仰いでいます。最初の10分は完全なるハマーズペース。56分に右からカウンターを仕掛けたデル・アリは、並走する白いシャツの選手たちにパスを通せませんでした。60分過ぎからハマーズが完全にサイドを制圧。ポチェッティーノ監督は65分にルーカス・モウラを諦め、ジョレンテを入れて前線のキープ力を高めようとします。しかし67分、右のアルナウトヴィッチがニアに浮かしたボールにマイケル・アントニオが走り込み、ダヴィンソン・サンチェスをうまくかわして左隅に突き刺しました。

新スタジアムで初の失点を喫したスパーズは、ジョレンテとキャラかぶりのフィンセント・ヤンセンしかベンチに置いていません。個人力で打開できるルーカス・モウラが恋しくなる展開。77分にダニー・ローズと代わったフィンセント・ヤンセンは、今季プレミアリーグ2試合めです。ハマーズの速いアタックに、エリクセンとデル・アリが自陣深くまで下げさせられており、陣形は間延びしています。

79分、ボックス右でキープしたアルナウトヴィッチが右足で巻いた一撃は、読んでいたロリスが左に飛んでキャッチ。81分にマスアクのロングフィードでマイケル・アントニオが飛び出すと、ベン・デイヴィスをかわして放った決定的なシュートは、ロリスが身を挺して外に押し出しました。85分、デル・アリに代わってワニャマ。86分には自陣で奪ったCBディオプがドリブルで激走し、ロリスと1対1のチャンスを創ります。シュートは左に外れましたが、ホームチームの攻勢に水を差す効果的なアタックでした。

最終盤のスパーズの猛攻は、ハマーズ守備陣が気持ちがこもったカバーリングでしのぎました。94分にフォイスが縦に突破し、アーリークロスがファーのヤンセンの頭に合いますが、バルブエナがゴールラインまで戻ってクリア。シュート数で14対16と下回ったスパーズは、覚醒するまでに時間がかかり過ぎました。2トップに効果的な連動が少なく、前線に楔を打てなかったため、4枚しかいなかった中盤は攻撃に厚みをもたらすことができず。最終ラインを3枚にして、トリッピアーとダニー・ローズを高い位置に張らせる形のほうが機能したのではないかと思いますが、右SBはコンディションが悪かったのでしょうか。

マイケル・アントニオ、フレデリクス、フェリペ・アンデルソン、マスアクでサイドを制したチームが勝ち点3をゲットした一戦。敗れたスパーズはライバルを引き離すことができないまま、アヤックスと全力で戦った後、難敵ボーンマスが待つバイタリティに向かいます。プレミアリーグとチャンピオンズリーグの両立なるか。主力に負傷者続出のチームを預かるポチェッティーノ監督は、無冠&EL出場権という最悪の結末だけは回避しなければなりません。

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“【Tottenham×West Ham】新スタジアムで初失点…スパーズが敗れてCL出場権争いは激戦続行!” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。ニュートラルな目線で観てました。スパーズの得点できるシーンが何度もあった感じがしましたが、ご指摘の通りハマーズの気持ちのこもった守備が熱かったです。アルナウトビッチの絶妙なトラップからの切り返しや、フェリペ・アンデルソンの動きなどハマーズサポの方は楽しんで観られたのではないでしょうか。個人的にはスパーズCL権利獲得できると思いますが、順位が気になります。ELの結果次第では、、、なんて事になると悲劇ですからね、、、。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    優勝争いに比べると、ここにきて低レベルな激戦になりつつあるのが残念ですね
    来季はあの2チームに近付けるクラブが出てくるのでしょうか

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