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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Everton×Liverpool】危なかった最終盤…アリソンの冷静な対応で、リヴァプールは納得のドロー!

モー・サラーはやはり間に合わず、右サイドにはタクミ・ミナミノの名前が記されています。プレミアリーグ30節、グディソンパークのマージーサイドダービー。プレミアリーグ創設以来の初優勝をめざすリヴァプールは、エースに加えてアンディ・ロバートソンも欠いています。さっそく、クロップ監督の11人をチェックしてみましょう。GKアリソン、DFアレクサンダー=アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ミルナー、MFファビーニョ、ヘンダーソン、ナビ・ケイタ。フロントスリーに南野拓実、フィルミーノ、マネという布陣です。

最初のチャンスは4分のエヴァートン。ファビーニョのミスを突いたリシャルリソンがボックス左を突破し、左足でクロスに狙ったシュートはアリソンがセーブ。リヴァプールは3トップに縦パスが通らず、ホームチームのアタックを受ける時間が続きます。ピッチに響き渡るサポーターの歓声は効果音ですが、エヴァートンの選手たちを鼓舞しているのでしょうか。10分、新鋭のゴードンからファビーニョが奪い、ナビ・ケイタのパスが右にいた南野へ。思い切りよく放ったミドルは右に切れますが、狙いは悪くありません。

フィルミーノ、南野、アーノルド、南野とつながった17分のアタックは、南野の折り返しがブロックされてフィニッシュならず。20分までのポゼッションはレッズが63%ですが、シュートは南野の1発しかありません。給水の後は、エヴァートンが持つ時間が増えましたが、サイドへのフィードに精度を欠き、ファン・ダイクとマティプのエリアには迫れません。30分、アーノルドのFKがマティプの頭に合いますが、やや後ろに出たためにバウンドしたボールはポストの右。2分後、19歳のゴードンのFKを叩いたリシャルリソンのヘッドは、アリソンの頭上を越えていきます。

34分、南野の奪取からのショートカウンター。ヘンダーソンが前線のマネに当て、フィルミーノが左足で狙うもうまくミートできず、右に切れていきます。36分にゴードンが右から斬り込み、イオビがフリーになったチャンスは、コースがなかったリシャルリソンに預ける判断ミスで潰えました。41分にアーノルドが蹴ったFKは、コースを読んでいたピックフォードが右に飛んでキャッチ。ミルナーが痛めたのは太腿でしょう。43分にピッチに入ったのは、左は珍しいジョー・ゴメスです。

44分、ナビ・ケイタと南野のワンツーから左のマネにパスがまわり、折り返しに反応した南野のボレーはホルゲートがブロック。オンターゲット1対1のシブい前半は、ファビーニョやヘンダーソン、コールマン、ディーニュらの冷静な守備をほめるべきでしょう。クロップ監督は、ハーフタイムに南野を下げてチェンバレンを投入。フィルミーノと持ち味が重なっていたアタッカーを外し、サイドに突破力を足すという判断でしょうか。後半開始直後は互角の攻防。50分に右のナビ・ケイタがフィルミーノをポストに使い、落としをダイレクトで狙いますが、ボールは左に流れていきました。

58分のレッズのCKは、今季プレミアリーグで4ゴールを決めているファン・ダイクのヘッドがピックフォードの正面。アンチェロッティ監督は60分にゴードンを諦め、シグルズソンで劣勢の打開を図ります。61分にイオビのフィードで右からスプリントしたリシャルリソンは、マティプの寄せを気にしてフィニッシュをミス。クロップ監督は、65分にフィルミーノとナビ・ケイタを下げ、ワイナルドゥムとオリギで勝負です。残り20分を切っても、オンターゲットは1対2。71分にはマティプが足首を痛めてしまい、準備できていなかったデヤン・ロブレンが呼ばれました。

80分、我慢していたエヴァートンがここぞとばかりに鋭いカウンター。ワイナルドゥムから奪ったアンドレ・ゴメスのパスを左で受けたリシャルリソンの折り返しを、カルヴァート=ルーウィンがヒールで狙うと、アリソンがセーブ。逆サイドから詰めてきたトム・デイヴィスのシュートは、ジョー・ゴメスの足に当たってポストに当たりました。2分後、またもリシャルリソンが左サイドを突破すると、中に持ち込んで放った一撃はアリソンがブロック。レッズの運動量は落ちており、ホームチームは今こそが勝負どころです。アンチェロッティ監督は、88分にイオビに代えてベルナルジ。追加タイムは3分しかありません。

92分のファビーニョのFKは、ピックフォードがセーブ。アンチェロッティ監督のカルヴァート=ルーウィンをモイーズ・キーンは、勝ち点1で結構という意志表示でしょう。ポゼッションはレッズの67%、しかしオンターゲットは3対3。0-0のドローゲームは、エヴァートンの最終ラインをリスペクトしたい一戦でした。コールマンとディーニュはウインガーを自由にさせず、マイケル・キーンとホルゲートのクロスへの対応はパーフェクト。チェンバレンにサイドからの仕掛けを促し、オリギの投入でマネをコールマンから離したクロップ監督の揺さぶりは不発に終わりました。リシャルリソンにデヤン・ロブレンの背後を狙われ、再三決定機を創られたプレミアリーグ首位チームは、負けなかったことを喜ぶべきなのかもしれません。

リヴァプールの次節はアンフィールドでクリスタル・パレス。この試合で勝利し、マンチェスター・シティが明日のバーンリー戦か木曜日のチェルシー戦でポイントを落とせば、待ち焦がれた優勝が決まります。ここで決まらなければ、プレミアリーグ32節は直接対決。サラーとロバートソンが戻ったエティハドで決まるというのも、レッズサポーターにとってはたまらないフィナーレでしょう。無難なリスタートとなったクロップ監督のチームに、確実に「その時」が近づいています


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“【Everton×Liverpool】危なかった最終盤…アリソンの冷静な対応で、リヴァプールは納得のドロー!” への1件のコメント

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    レッズの再開後のゲームはどうなるだろうか?と
    開始前は不安げな気持ちも交錯してましたが、始まってみれば、面白さ全開のあっという間の90分でした。
    ミルナーとマティプの怪我が軽症である事を祈りたいですが、ロブレンには少しヒヤヒヤしましたが、アリソンには終盤救われました。このドローは納得です。
    ミナミーノも悪くはありませんでしたが、もっと出来るような感じを受けました。次節以降に期待です。
    歓喜まであと少しですね。楽しみです!

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