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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Crystal Palace】王様ファビーニョ!スーパーゴール連発のリヴァプールが圧勝で優勝に王手!

アンフィールドに、モー・サラーが戻ってきました。プレミアリーグ31節、リヴァプールVSクリスタル・パレス。9位にジャンプアップしたホジソン監督のチームに勝ち、明日のチェルシーVSマンチェスター・シティでライバルが勝ち点を落とせば、リヴァプールのプレミアリーグ初制覇が決まります。クロップ監督が選んだ11人は、2019-20シーズンのベストメンバーです。GKアリソン、最終ラインはアレクサンダー=アーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。MFはファビーニョ、ヘンダーソン、ワイナルドゥムで、前線にサラー、フィルミーノ、マネが並ぶいつもの4-3-3です。

静かに立ち上がったホームチームは、3分過ぎからボールを支配し始めます。8分、ヘンダーソンのクロスのクリアミスにサラーが飛び込み、こぼれ球をワイナルドゥムが叩きますが、DFを気にしたキックはコントロールが効かず、左にアウト。2分後にマネが左サイドからファーに上げると、フリーだったヘンダーソンのボレーは大きく浮いてしまいます。中盤に5人の網を敷くクリスタル・パレス。足を痛めたザハが15分にリタイアとなり、ホジソンはマックス・マイアーを投入します。

1分後、ジョー・ゴメスからのロングフィードを受けたマネがヒールで落とすと、左から持ち込んだフィルミーノのシュートはヘネシーがキャッチ。23分、中央やや右から蹴ったアレクサンダー=アーノルドのFKが右のポストぎりぎりに決まり、プレミアリーグ首位チームは1-0で給水を迎えました。28分、左サイドのFKからロバートソンが中央に上げると、クリアを叩いたヘンダーソンの一撃は左のポストにヒット。フォローしたファン・ダイクのシュートは、ゴールライン上にできた壁に阻まれました。

33分の中央からのFKは、ファビーニョのキックがクロスバーの上。37分、クロスのクリアをボックスでキープしたサラーがマネに預けると、左で待っていたワイナルドゥムにラストパスが通るも、ダイレクトショットは左に外れてしまいます。40分、アーノルドのロングフィードをボックスから飛び出したヘネシーがクリアしますが、大きく前に出せずにサラーがカット。GKの頭越しに落とせば決まるシーンで、エースのタッチは明らかなミスでした。

44分、ファビーニョがラインの裏に浮かしたボールを追ったサラーが、ファン・アーンホルトを振り切ってヘネシーと1対1。今季プレミアリーグ17発めは、GKの脇を抜けばOKのイージーなシュートでした。前半は2-0。後半開始早々の46分、ロバートソンのアーリークロスは絶妙でしたが、サコの裏に走り込んだサラーは1歩及ばず。53分のカウンターは、サラーが左に流したパスを受けたロバートソンのミドルがクロスバーを越えました。レッズの3点めはスーパーショット。ロバートソンのパスが中央のファビーニョに出ると、右に回転がかかったロングシュートがサイドネットに突き刺さりました。

57分、サラーのクロスがファーのマネに通ると、折り返しをトラップしたワイナルドゥムの一撃はヘネシーの正面。ザハもベンテケもいないクリスタル・パレスは、60分を過ぎてもオンターゲットがありません。63分、マネが斜めに出した速いパスが右のサラーに渡りますが、ファン・アーンホルトの外を巻いたコントロールショットはポストをかすめてアウト。クロップ監督は走りまくっていたヘンダーソンを休ませ、チェンバレンを中盤で起用します。

69分にマネ、フィルミーノとつながったカウンターは、サラーの超絶スルーパスでマネがフリー。ヘネシーのポジションを見て右のサイドネットに流し込んだマネは、今季プレミアリーグ15ゴールとなりました。74分にフィルミーノとアーノルドが下がり、ネコ・ウィリアムズと南野拓実がピッチへ。83分にはマネとロバートソンに代わってナビ・ケイタとエリオットが加わります。途中出場の選手で、見どころがあったのはネコ・ウィリアムズのみ。連携に難があった南野は、ボックス右からサラーが持ち込んだチャンスに中央でノーマークでしたが、エースが強引に打ってしまい、プレミアリーグ初ゴールはお預けとなりました。

サラーとマネが決めた華やかなゲームでしたが、4-0圧勝の立役者は運動量豊富なバイプレーヤーたちでしょう。前線を動かし続けたヘンダーソン、中央で王様のように振る舞ったファビーニョ、左サイドを制圧し続けたロバートソン。とりわけ素晴らしかったのは1ゴール1アシストのアンカーです。左右に効果的なボールを配しながら、クリスタル・パレスのアタックの芽を摘み続けたブラジル人のおかげで、ファン・ダイクはビルドアップとシュートだけで90分を終えました。

いよいよ、あとひとつ。チェルシーがマン・シティからポイントを奪えばトロフィー獲得が決まりますが、残り7試合はプレミアリーグ史上最速、6月19日は最も遅い優勝決定となります。歓喜のステージとなるのは、当事者不在のスタンフォード・ブリッジか、直接対決のエティハドか、あるいはサポーターの殺到を回避するべく選ばれたニュートラルなスタジアムか。日本時間の26日4時15分にキックオフ予定の2位と4位の対決は必見です。(ファビーニョ 写真著作者/Kevin Walsh )


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“【Liverpool×Crystal Palace】王様ファビーニョ!スーパーゴール連発のリヴァプールが圧勝で優勝に王手!” への1件のコメント

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    アンフィールドで完勝ですね。ファビーニョのコンディションが戻ってきたのが嬉しい限りです。
    南野もビッグチャンスがありましたが、まあ次回に期待です。逆に短時間ながらもネコ・ウィリアムズはいい動きしてましたね。最後のダブルタッチからのシュートは才能の片鱗を感じました。これで優勝まで王手となりました。
    歓喜の瞬間が楽しみです。

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