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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.CITY×Newcastle】もうすぐ惜別の時。ダヴィド・シルヴァ、1ゴール2アシスト!

チャンピオンズリーグ出場権剥奪の危機に直面しているマンチェスター・シティと、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子とPIF(パブリック・インベストメント・ファンド=サウジアラビア公共投資基金)による買収が噂されているニューカッスル。双方とも白黒はついていない状況ですが、現地メディアの報道通りに着地すれば、5年後のプレミアリーグでは違う立場で対戦しているかもしれません。マン・シティは、CLから遠ざかっても現在の強さを維持できるでしょうか。近年のプレミアリーグで、TOP4から転落した直後にリーグ制覇を果たしているのはチェルシーのみ。マンチェスター・ユナイテッドは不安定な戦績を繰り返し、アーセナルは4シーズン連続でELにまわりそうな雲行きです。

エティハドで開催されるプレミアリーグ34節のマンチェスター・シティVSニューカッスルのキックオフを控え、フットボールクラブの盛衰は予測不能とあらためて感じるのであります。2位フィニッシュが確定したわけではなく、ビッグイヤー獲得とFAカップ制覇のチャンスを残しているチームについて、戦う理由を見失っているとまではいえません。しかし、選手たちがモチベーションを高めるのが難しい試合であるという指摘も的外れではないでしょう。

エデルソン。ジョアン・カルロス、ジョン・ストーンズ、オタメンディ、ジンチェンコ、ロドリ、デブライネ、ダヴィド・シルヴァ、フォーデン、ガブリエウ・ジェズス、マフレズ。20歳になったばかりのフォーデンは来季を見据えて闘志を燃やし、デブライネはプレミアリーグ新記録の21アシストを視野に入れて戦うのかもしれません。ダヴィド・シルヴァにとっては、プレミアリーグで過ごす最後の季節。他の選手たちは、ペップの叱咤をどんな思いで受け止めているのでしょうか。リヴァプールを4-0で撃破した前年王者は、キックオフからアウェイチームを圧倒しています。

最初のオンターゲットは、3分に右からカットインしたマフレズ。先制ゴールは10分、フォーデンの縦パスで左から上がったダヴィド・シルヴァのグラウンダーは完璧でした。右足インサイドでコースを変え、ファーポスト際に流し込んだのはガブリエウ・ジェズス。今季プレミアリーグのセーブ率ランキングで5位のドゥブラフカはノーチャンスです。容赦なく攻め続ける水色のシャツを見ているうちに、開始前に抱いていた完勝や懸念は吹っ飛びました。17分に3人を一気に振り切ったフォーデンは、ボックス右でフェデリコ・フェルナンデスをかわして放ったシュートを左に外しました。

2点めは21分。フォーデンの縦パスからボックス左のゴールライン際を抉り、グラウンダーをボレーという流れは先制点と全く同じでしたが、10分前とはキャスティングが違います。ラストパスを出したのはデブライネで、今季プレミアリーグで18本めのアシスト。ボレーを右隅に流し込んだマフレズは、リーグ戦のゴール数を2ケタに乗せました。完全なるマン・シティペース。ニューカッスルがゴールを返すには、カウンターとセットピースを活かすしかありませんが、マン・シティ守備陣は戻りが早く、シュートコースを空けてくれません。

40分、ダヴィド・シルヴァが敵陣でインターセプト。ガブリエウ・ジェズスとのワンツーでゴール前に躍り出たフォーデンは、フリーのシュートを右に外して頭を抱えています。前半は2-0。後半も押しているマン・シティは、49分に決定機を創ります。マフレズの浮き球でデブライネがボックス右を突破し、ファーに浮かしたボールに飛び込んだのはフォーデン。フリーのハーフボレーは右に切れてしまい、ベルギー代表MFの20アシストはお預けとなりました。58分、フォーデンとのワンツーで、ガブリエウ・ジェズスがゴール前へ。シュートを打とうとした瞬間、マット・リッチーが足を出すと、フェデリコ・フェルナンデスに当たってゴールに飛び込んでしまいました。

62分にガブリエウ・ジェズスとフォーデンはおつかれさま。代わって入ったのはベルナルド・シウヴァとスターリングです。試合の興味は、マン・シティのゴール数のみとなりました。65分、ダヴィド・シルヴァが左隅に蹴ったFKにドゥブラフカは動けず、4-0。75分にマフレズの後を継いだトミー・ドイルは、プレミアリーグデビューです。84分、クラフトに代わって入ったのは武藤嘉紀。こちらは、イングランドにおけるラストゲームとなるかもしれません。

91分、ベンタレブが横に出したボールをダヴィド・シルヴァがカットした瞬間、ボックス手前はあっという間に3対1。優しいラストパスをもらったスターリングが、今季プレミアリーグ14発めを右隅に転がしました。マン・シティ、5-0圧勝。1ゴール2アシストのダヴィド・シルヴァをプレミアリーグで見られるのは、残り4試合…。結果を見届け、ドゥブラフカやレフェリーと言葉を交わす21番の姿を眺めていると、不意に試合前の感傷が戻ってきました。

ベテランが次々とチームを去る時期を迎えたマンチェスター・シティは、どんなチームに変貌を遂げるのか。それは、進化なのか。ペップ・グアルディオラが君臨する限りは、多少モチベーションが怪しかったとしても、地力の違いでライバルをねじ伏せるチームであり続けるでしょう。しかし、彼は…。今季こそ、悲願のチャンピオンズリーグ制覇を果たしてほしい。そう思ったとき、グラウンドキーパーがピッチを整備するエティハドの映像が落ちたのでした。マンチェスター・シティは勝ち点を69に伸ばし、3位との差を9ポイントに広げました。


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