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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Aston Villa×MAN.UTD】個の力で圧倒したマン・ユナイテッドが4戦連続の3点差勝利!

プレミアリーグで9戦連続負けなし、再開後は3勝1分。絶好調のマンチェスター・ユナイテッドは、ヴィラパークでのアウェイゲームで勝てば、4位レスターに1ポイント差となります。勝っている間は疲れないといわんばかりに、スールシャール監督はスタメンを固定。5発圧勝のボーンマス戦と全く同じ11人です。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー、MFマティッチ、ポグバ、ブルーノ・フェルナンデス、FWグリーンウッド、マルシアル、ラシュフォード。プレミアリーグ18位に沈むアストン・ヴィラは、序盤から積極的に攻めています。4分の最初のシュートは、エル・ガジのミドル。強引な一撃は左に外れましたが、チームの姿勢を鮮明にするアグレッシブなプレイでした。

自陣でキープしたマティッチが、無謀なドリブルを止められたのは8分。ブルーノ・フェルナンデスのファールでFKとなりますが、ドゥグラス・ルイスのキックが壁に当たって事なきをえます。12分、右サイドからのFKを蹴ったのはグリーリッシュ。ニアに入ったボールをサマッタがボレーで狙いますが、うまく当たらずボールは右に切れていきました。15分を過ぎても、マンチェスター・ユナイテッドは防戦一方です。18分、右サイドのコンサがアーリークロスをファーに上げると、ドゥグラス・ルイスのヘッドはワン=ビサカが背中でブロック。1分後にも、15番から同じようなボールが出ますが、走り込んだグリーリッシュのスライディングボレーは枠にいきません。

25分、ポグバから奪ったトレセゲがそのままドリブルで上がった中央突破は、右隅に打ったシュートがポストにヒット。眠っていたマンチェスターユナイテッドは、26分にワンチャンスをものにしました。右から強引に仕掛けたグリーンウッドが前にいたマルシアルに当て、ポグバを経由したボールがボックス左に出ると、軽快にターンしたブルーノ・フェルナンデスがコムサに引っかけられて転倒します。ラインぎりぎりの難しいジャッジでしたが、VARの指摘はペナルティ。ブルーノ・フェルナンデスがプレミアリーグ7発めを左隅に沈め、TOP4をめざすアウェイチームがリードしました。

35分、ポグバが仕掛けたカウンターは、グリーンウッドからのサイドチェンジを左で受けたマルシアルがカットイン。右足のコントロールショットは、コースを読んでいたペペ・レイナががっちりキャッチします。2分後、ドゥグラス・ルイスをかわして中央に持ち込んだグリーンウッドの左足シュートも、ヴィラの守護神が左に飛んでセーブします。それにしても、ブルーノ・フェルナンデスはよく走る!空いたスペースに必ず顔を出す神出鬼没のプレーメイカーは、43分のルーク・ショーのクロスを頭で合わせますが、ノーマークの一撃は当たりが強すぎてクロスバーを越えてしまいました。

0-1で終わるかと思われた前半終了間際。マルシアルのカットから始まったカウンターは、ブルーノ・フェルナンデスからグリーンウッドにつながり、左のマルシアルが打てないと判断してボックス手前のグリーンウッドに戻します。好調の18歳は、迷わず右足一閃。ゴール右隅に突き刺さった驚愕のショットは、プレミアリーグ再開後4ゴールめ、3試合連続となる貴重な1発でした。0-2で折り返したマンチェスター・ユナイテッドは、後半開始早々の49分に決定機を創ります。左から上がったマティッチがルーク・ショーに預け、縦パスを追ったラシュフォードが持ち替えて右足でクロスを上げると、ワン=ビサカのダイビングヘッドはニアポストの根元をかすめて右に外れました。

54分、左から仕掛けたトレセゲがマッギンに戻すと、ダイレクトで放った左足のミドルはデ・ヘアの正面。57分、ポグバのパスを受けたラシュフォードが、右のマルシアルに完璧なスルーパス。ぺぺ・レイナの前でシュート態勢に入った9番は、テイラーのスライディングに阻まれました。CKのキッカーはブルーノ・フェルナンデス。ゴール前の渋滞を避け、ボックスの外にいたポグバに流すと、ドゥグラス・ルイスの外を巻いて右のポスト際に飛び込むコントロールショットに、守護神は反応できませんでした。

61分、敵陣で奪ったマルシアルが、ブルーノ・フェルナンデスにリターンをもらってボックス左を突破。左足で打った強烈なシュートはバーを叩き、4点めはなりません。スールシャール監督は、66分にマティッチとワン=ビサカに代えてブランドン・ウィリアムズとマクトミネイ。70分にはブルーノ・フェルナンデスがお役御免となり、笑顔のフレッジが中盤に入ります。悠々とボールをまわすマンチェスター・ユナイテッド。79分にマルシアルとグリーンウッドが下がり、イガロとダニエル・ジェームズにチャンスが与えられます。

81分のラシュフォードのFKは、クロスバーの上。再三左サイドを突破するルーク・ショーは、クロスをDFに当てるシーンが目立ちます。3分の追加タイムは、セーフティファーストでOK。91分のカウンターは、ドリブルで上がったポグバがタイロン・ミングスの股間を通したスルーパスが完璧でした。GKと1対1になったラシュフォードのフィニッシュは、ペペ・レイナが足でブロック。最後のプレイの後、股間を気にしていたポグバは大丈夫でしょうか。0-3で勝ったマンチェスター・ユナイテッドは、後半戦だけで9つめのクリーンシートです。

PKとスーパーショット2発。個々が積んでいるエンジンが違うと主張するような快勝劇。4戦連続で3点差勝利を決めたレッド・デヴィルズは、プレミアリーグ再開以降の最強チームといっていいでしょう。キーマンは、相手の弱点を突くボールをピンポイントでフィードするポグバと、相手の弱点となるエリアに必ず入り込むブルーノ・フェルナンデス。コースが空けばスーパーショット完全保証のグリーンウッドと、前線でタメを創れるマルシアルもチームの好調を支えています。

CL出場権を獲得し、中盤とCBを補強できれば、来季はプレミアリーグやチャンピオンズリーグのタイトル奪還をめざせるのではないでしょうか。いや、まずは2019-20シーズンのTOP4フィニッシュとヨーロッパリーグ&FAカップ制覇ですね。残り10試合を、主力の負傷ゼロで駆け抜けていただければと期待しています。


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