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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Arsenal】ダヴィド・ルイスがサラーに完敗!リヴァプールがエースの2発で3連勝!

プレミアリーグ開幕から連勝の2チームが、早くも直接対決です。アンフィールドで開催されるリヴァプールVSアーセナル。アリソン・ベッカーを欠くクロップ監督ですが、フィールドの10人は万全の布陣です。GKアドリアン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン、中盤にはヘンダーソン、ファビーニョ、ワイナルドゥム、3トップは昨季プレミアリーグ得点王のサラー&マネとフィルミーノです。

欧州王者相手のアウェイゲームに、エメリ監督はベテラン重視のスタメンで臨んでいます。GKレノ、DFメートランド=ナイルズ、パパスタソプーロス、ダヴィド・ルイス、モンレアル。2センターにグエンドゥジとジャカ、2列めにダニ・セバージョス、ウィロック、ニコラ・ペペ、ワントップにはこちらもプレミアリーグ得点王のオーバメヤンを配しています。

2分、マティプのサイドチェンジを受けたロバートソンが左サイドを疾走。クロスに放ったミドルにフィルミーノが飛び込みますが、1歩足りずボールはゴールラインを越えていきます。厳しいプレスをかけるレッズに対して、ハーフラインを越えられないガナーズ。7分に右サイドを突破したニコラ・ペペは、体勢を崩してシュートを打てません。11分、オーバメヤンの縦パスでニコラ・ペペが走ると、ボックスを出たアドリアンがクリアをオーバメヤンにカットされてしまいます。エースのループシュートは左に逸れ、レッズは命拾い19分にウィロックが仕掛けたカウンターは、パスをもらったニコラ・ペペのミドルがアドリアンの正面です。

20分、左サイドで詰まったダニ・セバージョスが中央のマネにクロスを通してしまいますが、左隅を狙ったシュートをレノが読み切ってキャッチ。プレミアリーグにすっかりなじんだ守護神のビッグセーブが、新戦力のミスを帳消しにしました。31分にウィロック、オーバメヤンとつながった速攻は、中央のニコラ・ペペが左足で巻いたシュートがファーポストすれすれにアウト。アーノルドとロバートソンが左右からクロスを入れ続ける波状攻撃は、アーノルドのパスをニアで叩いたヘンダーソンのボレーが黒い壁にヒットします。

33分、ガナーズに決定機。ヘンダーソンがニコラ・ペペに奪われ、カバーに入ったロバートソンが振り切られると、GKと1対1になったドリブラーがゴール左を狙った一撃はアドリアンが右に弾き出すビッグセーブで先制を許しません。40分にアーノルドのスローインから、マーカーを背負ったサラーが振り向きざまに打った左足シュートは、ファーポストの外。均衡が崩れたのは41分、レッズのCKキッカーは昨季プレミアリーグで12アシストのアーノルドです。中央に上がったボールに競り勝ったマティプのヘッドが左隅に吸い込まれ、アンフィールドに歓喜の叫びが響き渡りました。

前半終了間際のレッズの猛攻に、ガナーズ守備陣は防戦一方でしたが、ハーフタイムを告げるホイッスルに救われました。後半開始早々の47分、アーノルドがボックスに入ったサラーに速いパスを通すと、抜かれかけたダヴィド・ルイスが後ろから引っ張ってPK。サラーが今季プレミアリーグ2ゴールめを左隅に決め、レッズのリードは2点となりました。52分のニコラ・ペペのスルーパスは、オフサイドに見えたオーバメヤンに笛は鳴らず、ストライカーがアドリアンと向き合った瞬間に、間に合ったマティプがCKに逃れます。56分、マネのパスでボックス脇に出たロバートソンがクロスを上げると、フリーで放ったサラーのヘッドは枠の上に浮いてしまいました。

今日のダヴィド・ルイスは、ときどきやらかすといわれる悪いときの彼でした。58分にサイドでサラーにあっさり入れ替わられ、モンレアルもちぎった2季連続プレミアリーグ得点王に軽々と左隅に流し込まれました。61分、ダニ・セバージョスに代わってルーカス・トレイラ。オープンな展開は、個の力が高いDFが揃うレッズに分があります。69分、ワイナルドゥムが下がってミルナー。77 分にはマネに代わってチェンバレンがウイングに入ります。80分のウィロックをラカゼットは、次節以降をにらんだ交代策でしょう。

85分、ボックス左に入ったオーバメヤンの折り返しがルーカス・トレイラに渡り、コントロールショットが右隅に決まって3-1。クロップ監督の最後のカードはフィルミーノをララナ、エメリ監督はグエンドゥジをムヒタリアンです。追加タイムをやり過ごしたレッズが2点差をキープし、3連勝でプレミアリーグ首位を守りました。40分まではどちらが勝ってもおかしくない展開。最も大きなギャップは、CBのクオリティでした。マティプが値千金の先制点をゲットし、ファン・ダイクとともにチャンスの芽を摘み続けたのに対して、1-0とされてから集中力を欠いたダヴィド・ルイスはサラーに完敗。3-0とされた後はラインが間延びし、レッズが安全に勝とうとしなければ大敗もありえたのではないでしょうか。

敵陣で囲い込んで奪い、直線的なアタックを仕掛け、サイドで詰まったら一旦下げて逆サイドか中央を突く…戦術の完成度が高かったリヴァプールに対して、アーセナルはオーバメヤン、ニコラ・ペペ、ウィロックらの個人技頼みでした。今の彼らなら、10回戦ったら8回まではレッズが勝ちそうですが、エメリ監督は新戦力をフィットさせつつチームの意志統一を図ることができるでしょうか。ニコラ・ペペがプレミアリーグ初ゴールに迫り、ルーカス・トレイラも調子を上げているチームは、中盤のバランス改善と守備戦術のレベルアップが実現できれば、相当戦えるのではないかと思います。

アンフィールドでの敗戦は想定内。気持ちを切り替え、次節のノースロンドンダービーに勝ち切りましょう。レッズの強さとガナーズの脆さを同時に実感した一戦でしたが、プレミアリーグ2019-20シーズンはまだ始まったばかりです。(トレント・アレクサンダー=アーノルド 写真著作者/Антон Зайцев)

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“【Liverpool×Arsenal】ダヴィド・ルイスがサラーに完敗!リヴァプールがエースの2発で3連勝!” への10件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    やはりやってしまいましたか。。まさにランプスがルイスを否定した理由がコレですね スピードあるテクニカルドリブラーに振り切られるシーンは開幕前から何度も見たシーン。。デジャブですね

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    ガナーズは今季ポジティブな戦力補強だったので
    以前のようなゲーム展開は難しいだろうとは思いましたが、今回はエメリの選手選択にミスがあったかもしれないですね。前線は脅威です。プレミアでも屈指な存在になるのではないでしょうか。レッズはダイクとマティプのCBが安定しているのでこのまま行って欲しいと思うところです。しかし中々クリーンシート達成ならないですね、、、。

  3. GSM より:

    アーセナルはまだまだ最適解を模索している状態ですから、この結果はある程度仕方ないですね。

  4. トマシュ より:

    山王vs豊玉 ・・・
    強いね、世界チャンプは。このチームを短期間で作ったクロップは化け物。ガッツポーズがうざいが。

    それにしてもエメリは本当にわからない。トレイラとラカをベンチに置いたのはフィットネスの問題なのか??あの流れ、あの内容でハーフタイムの交代もなし。
    勝とうとしてたのか、引き分けを狙いにいったのか、はたまた負けに行ったのか。去年からそうだけど、なぜベストの選手を中心に構成を考えないのだろう。それで結果を出してくれたら文句はないんだが。

    ペペはよかった。可能性を感じた。あとはやはり守備。個の能力もそうだけどチームとしての守備戦術がないのがしんどい。今年も前線の理不尽ゴール頼みなのかしら。まぁ、頑張ってください。

  5. アン より:

    引いて守って、ルイス、ジャカらのロングフィードでオーバメヤン、ぺぺで一発を狙ったんでしょうが、途中から機能しませんでしたね。前節までのやり方の方がかえって良かった気がします。

  6. わたぴこ太郎 より:

    ぺぺはドリブル、シュートなどかなり脅威でしたが、ぺぺの能力の高さに本気モードになった(気がする)ファン・ダイクの世界最高のDFのプライドを見せられ(た気がし)ました。並みのDFならぺぺに完敗していた、気がしました。
    フロントスリーの控えに不安はあるものの、いつからこんなに強くなってしまったのだろうと、たまに我らがレッズを観ながら笑ってしまいます。クロップ最高、ファギーぐらい長くレッズを率いてほしいです。

  7. livs より:

    引いて守られた相手にセットプレーで得点できるのは大きな武器ですね。サラーのゴールも素晴らしかった!DFラインとエイドリアンの連携は心配な所はありましたが逃げ切りましたね、アリソン復帰予定のニューキャッスル戦まで何とか持ちこたえて欲しい!

  8. shiiin より:

    サラーのゴール、あれを正にぺぺにやってほしいゴールだよなぁ。
    やはり、守備的な戦術は今のアーセナルには向いてない気がする。
    これだけ前線に強力な選手を揃えてるんだから、攻撃力特化型のチームを作った方がいいと思うし、その方が相手も怖いはず。
    あと、ラカゼットとトレイラは必要。
    エメリはジャカとゲンドゥージが好きすぎて、よっぽどじゃないと外さないよね。
    そのコンビは限界があるような気がする。
    トレイラ、ラカゼットを軸にチームを作った方がいいのでは?

  9. button より:

    ラカはコンディション不良でしょうね。
    重そうだったし身体の使い方もいつもと違った気がします。ラカのプレータイムに制約があったとしたら、この戦い方もやむなしかな…。

    外捨てて中で跳ね返す戦い方ならトレイラだと高さが足りないってことだろうし。個人的には意味不明なスタメンではなかったかな。

    今回は裏目に出てしまったけど、ヴェンゲル時代にはプランBを使えと言われてたわけで、相手を分析してそれに合わせた戦術だったり選手起用をするのはある意味エメリの常套手段。それがハマるときもあれば裏目にでる時もある。勝てば官軍ってやつですね。

  10. ガナ より:

    おっしゃる通り最終ラインの完成度の差がモロに出ましたね。
    力の差は分かっていたので、0-0の状態では前線の個を生かしたカウンターに可能性を感じたし戦術選択は悪くなかったと思います。
    オープンな展開にして勝ち点が取れたかといえば地力の差が出たでしょうし。

    次節以降はラカオーバペペがトップフォームで揃うこと、トレイラのスタメン起用を期待したいところ。セバージョスも今日の戦術だとやりにくそうに見えたんで2節のような動ける王様ぶりを見たいですね。
    取り急ぎコラシナツはナチョ退団までにフィットしてくれれば。

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