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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Newcastle】圧巻フィルミーノ!FAB3が大暴れのリヴァプールが3発快勝!

インターナショナルマッチウィークがようやく終わり、待ちかねたプレミアリーグが再開します。5節の最初のカードは、アンフィールドのランチタイムキックオフ、リヴァプールVSニューカッスル。開幕4連勝の優勝候補に胸を借りるスティーヴ・ブルース新監督と選手たちは、早くも3つめのビッグ6対決です。アウェイでスパーズを倒した守備的なチームは、ゲーゲンプレッシングをかわして勝ち点をゲットできるでしょうか。クロップ監督は、フィルミーノをベンチに置いています。GKアドリアン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン。MFチェンバレン、ファビーニョ、ワイナルドゥム、3トップはサラー、マネ、オリギです。

最初の5分はリヴァプールがボールを支配。完全に引いたニューカッスルに対して、シュートを打てる形を創れません。7分、先制は何とアウェイチーム。最後方からのロングフィードをアツが収め、左から上がったウィレムスに預けると、アーノルドをかわした左SBがゴール右隅に強烈なシュートを突き刺しました。オランダ代表のプレミアリーグ初ゴールで、レッズは今季初めて追いかける展開を強いられています。11分にチェンバレンが思い切りよく右足のミドルを放ちますが、ボールは左のポストの外に切れていきました。

サイドでは優位に立てるレッズは、中央に入れたボールをことごとくはね返されています。17分にチェンバレンの高速クロスをマネが頭で合わせますが、ボールはドゥブラフカの頭上に消えていきます。マティプが積極的にクザビのパスを入れるも、その次のパスが味方に通らず。23分にアーノルドのクロスがファーに流れると、拾ったマネが浮かしたボールをオリギは頭でコントロールできませんでした。

レッズの同点ゴールは28分。巧みなトラップでクラフトを抜いたロバートソンの手柄です。ニアに転がしたボールを丁寧に止めたマネが、完璧なコントロールショットをゴール右隅に収めました。昨季プレミアリーグ得点王は、今シーズンの3発め。アンフィールドのボルテージが上がり、赤いシャツの猛攻が続きます。試合開始直後に左足を捻ったオリギは、36分に大事をとってフィルミーノに後を譲りました。39分、入ったばかりの9番がマネを縦に走らせるスルーパスを通します。飛び出したドゥブラフカはキャッチできず、リバウンドを拾ったマネが無人のゴールに流し込みました。

アーノルドのパスを受けたワイナルドゥムのシュートは、ドゥブラフカが右に飛んでキャッチ。レッズは1点リードでハーフタイムを迎えました。後半最初の決定機は49分。ロバートソンのパスをボックスの左コーナーで受けたワイナルドゥムのジャンピングボレーは、クロスバーをこする惜しい弾道でした。55分、アツが左サイドを切り裂き、ファーでフリーのクラフトにクロスが届きますが、ファン・ダイクのチェックを怖がったSBはボレーを右に外します。1分後、縦パスを受けたフィルミーノがボックス右に柔らかいスルーパス。ドゥブラフカと1対1になったチェンバレンは、ニアを狙った一撃を弾かれてしまいました。

61分、アーノルドのアーリークロスをスライドさせたフィルミーノのヘッドは、ドゥブラフカの正面。63分にフィルミーノが浮き球でロバートソンを裏に走らせると、クラフトをちぎったSBは至近距離からのフィニッシュをGKに触られてしまいます。66分、アルミロンに代わって武藤嘉紀が登場。昨季プレミアリーグで1ゴールの日本人アタッカーは、新しい指揮官の信頼感を高められるでしょうか。しかし73分、サラーとフィルミーノのポストプレーでレッズが決定的な3点めをゲットします。ラッセルズを背負った9番がヒールでサラーに落とすと、シェアを抜き去ったエースが今季プレミアリーグ4発めを右隅に流し込みました。

75分、チェンバレンが下がってミルナー。サラーに抜かれた際に足を痛めたシェアがフェデリコ・フェルナンデスに交代となり、スティーヴ・ブルースはカードを使い果たしました。84分にワイナルドゥムが下がり、シャキリが中盤に入ります。87分、フィルミーノがダイレクトのヒールキックでサラーをボックスに送り込むと、こぼれ球に飛び込んだアーノルドのシュートはGKにヒット。最後の15分でリードを広げられなかったものの、リヴァプールが危なげなく3-1で快勝しました。

今季は5戦5勝で、プレミアリーグ14連勝。ポゼッション76%、パス成功率90%、シュート21本でオンターゲット9発は、間違いなく勝者のスタッツです。数年前までは、相手に引かれると攻めあぐむことが多かったチームは、ダイレクトパスを多用して5バックのチームを攻略しました。ロバートソンのアグレッシブな攻め上がり、マネの的確なプレイ選択、フィルミーノの超絶ヒールが3つのゴールにつながった一戦。ボールを奪われた後のプレスは相変わらず速く、逆転した後は安心して観ていられました。

火曜日はCL開幕戦でナポリ、週末はスタンフォード・ブリッジでチェルシー。強豪との2試合を含むアウェイ4連戦を迎えるレッズですが、絶好調3トップを止められるチームは存在するのでしょうか。彼らが難局をどうしのぐのかではなく、対戦相手がどういう形で敗れるのかを見ようとしている気分です。さすが欧州王者。先制されるというちょっとしたスパイスも楽しめたナイスゲームでした。

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“【Liverpool×Newcastle】圧巻フィルミーノ!FAB3が大暴れのリヴァプールが3発快勝!” への4件のフィードバック

  1. GSM より:

    昨年ヨーロッパタイトルを獲得した自信なのか、選手を入れ替えなかった継続性なのか、昨年よりもさらにチーム力を向上させていると思います!
    シティ戦まで全勝を期待します!

  2. ガナユ より:

    先制されて、そのあとにハンド疑惑をVAR使われず流されても落ち着いてすぐに逆転するメンタルと地力の高さ。

    王者たる由縁を感じました

  3. livs より:

    開幕5連勝!うれしいですね。フィルミーノがいるのといないのでは連動性が全然違いましたね。存在感絶大です。ナポリ戦も楽しみです!

  4. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    クリーンシート連続達成はなりませんでしたが、最少失点に抑えているので、やはりDF力は継続中だと思います。オリギの状態が気になりますが、引いた相手を崩す術が身についたレッズ。これから始まるCLからチェルシーとアウェイの連戦が楽しみです。

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