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【Tottenham×Bournemouth】デル・アリ完全復活!モウリーニョ就任後は3戦10発で3連勝!

プレミアリーグ13節はウェストハムとのアウェイゲームを2-3で勝利。チャンピオンズリーグでは、オリンピアコスを4-2で下してグループステージ突破を決めています。ポチェッティーノ解任の後を受けたジョゼ・モウリーニョ監督は、貫禄の連勝スタート。直近のプレミアリーグ7試合を1勝3分3敗と不調のボーンマスには負けないと予想しておりましたが、緒戦と同じ3-2で3連勝です。指揮官がチョイスした布陣は4-2-3-1。GKガッサニーガ、DFセルジュ・オーリエ、ダヴィンソン・サンチェス、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン。2センターはエリック・ダイアーとエンドンベレ、2列めにシソコ、デル・アリ、ソン・フンミン。ワントップはプレミアリーグ7ゴールのハリー・ケインです。

攻撃時にはセルジュ・オーリエが前に上がり、3-2-4-1になる新生スパーズ。ソン・フンミンとシソコハ、サイドから上がってくる選手を自由にさせるなと厳命されているようです。4分にダンジュマが左足で放ったシュートは、ガッサニーガが右に倒れてセーブ。セルジュ・オーリエは右ウイングの位置に張り、シソコも右サイドを主戦場としていますが、デル・アリとソン・フンミンは上下左右を入れ替えて戦っています。10分、ディエゴ・リコの鋭いロングシュートは、守護神が冷静にセーブ。序盤は、ボーンマスの積極的なアタックのほうが目立っていました。

15分にルイス・クックが縦に通したスルーパスで、ソランケがボックス右に抜け出しますが、ダヴィンソン・サンチェスが間に合ってスライディングでカット。19分に自陣でパスを受けたハリー・ケインが左のソン・フンミンにスルーパスを通すと、ボックスに入ったアタッカーが左足でクロスに狙った一撃は、ポストの右に切れていきます。スパーズの先制ゴールは21分。アルデルヴァイレルトの見事なロングフィードが、最前線で中央に絞り込んだソン・フンミンに届くと、ダイレクトのラストパスをもらったデル・アリがノートラップでGKラムズデールの脇を抜きました。

25分、左に張っていたハリー・ケインのパスをボックスのコーナーで受けたソン・フンミンは、エースの上がりを待ってスティーヴ・クックとステイシーの間を通すスルーパス。ボックス左でフリーになった10番の強烈なシュートは、ニアに足を残していたラムズデールがかろうじてブロックします。直後のCKのクリアをファーにいたソン・フンミンがシソコに落とすと、左足のシュートのこぼれ球をダヴィンソン・サンチェスが押し込みますが、VARにハンドをチェックされて2点めは認められません。

32分、レルマのサイドチェンジが右のステイシーに通り、ソン・フンミンを切り返しでかわしたSBがフェルトンゲンの外から曲げたシュートは、惜しくもファーポストの外。37分のショートカウンターは、ハリー・ケインが左足シュートを打ち上げてしまいます。1分後、ソン・フンミン、デル・アリ、ハリー・ケインと右につながったチャンスは、エースがゴール前に浮かしたボールをソン・フンミンが頭に当てて右足のボレーを放ちますが、角度が厳しく枠に収められません。

前半は1-0。50分のスパーズの追加点は、またもアルデルヴァイレルトの正確なロングフィードから決まりました。胸トラップでスティーヴ・クックをかわしたデル・アリは、ステイシーのチェックを左手で押さえてGKと1対1。倒れ込みながら手を伸ばすラムズデールを軽快なタッチでかわし、無人のゴールに転がしました。モウリーニョ監督の就任後、トップ下をまかせられるようになった20番は、3戦3発1アシストという大暴れです。

ボーンマスの反撃は52分。リコのFKをガッサニーガがパンチすると、落下点にいたスティーヴ・クックのボレーはフェルトンゲンがヘッドでクリア。CKのクリアから左サイドにボールがまわり、ライアン・フレイザーがニアに浮かすと、カラム・ウィルソンのバックヘッドはクロスバーを越えていきます。56分、セルジュ・オーリエが右からスプリントした5対4のカウンターは、ニアへのグラウンダーをシソコが空振り。裏でトラップしたデル・アリのフィニッシュは、イメージしたゴール右上に収まらず、カバーに入ったナタン・アケの頭上に消えていきました。

69分の3点めは、いかにもモウリーニョのチームらしい直線的な速攻です。縦パスをヒールで流したソン・フンミンが、デルアリのパスで左サイドから上がると、最前線に走り込んだシソコがリコのマークを外し、完璧な右足ボレーを左のサイドネットに突き刺しました。3点差となった4分後、ボックス手前からのFKをハリー・ウィルソンが右隅に決めて3-1。モウリーニョ監督はすかさずエンドンベレをルーカス・モウラに代え、シソコを中盤センターに配します。

77分、デル・アリの素晴らしい縦パスで、ソン・フンミンがスティーヴ・クックを置き去りにしてゴールに迫りますが、シュートミスで追加点はならず。直後にデル・アリが中央に持ち込んで打った決定的な一撃は、ラムズデールが体を張って右に弾き出しました。勝利が見えてくるとナーバスになり、引きすぎるのが今のスパーズの悪いクセです。87分にカラム・ウィルソンがフェルトンゲンをかわして折り返すと、ゴスリングはフリーでしたが、右足のボレーをダヴィンソン・サンチェスに当ててしまいます。ここでソン・フンミンが下がってロ・チェルソ。追加タイムは6分あります。

96分、ボックスの左脇を突破したダンジュマのグラウンダーが中央に入ると、ハリー・ウィルソンのボレーがガッサニーガの足をかすめてゴールイン。シソコの不用意なバックパスをアルデルヴァイレルトが頭で触り、これを拾ったナタン・アケがカラム・ウィルソンを走らせたラストチャンスから決まっていれば事件でした。フェルトンゲンがスライディングでカットし、やがてタイムアップ。3発決めてから1点失い、追加タイムに1点差に追い上げられるという展開は、前節のウェストハム戦とそっくりです。

モウリーニョ戦術によって守備が落ち着くのは、もう少し先の話になるのでしょう。デル・アリの完全復活を促した新監督が、4位チェルシーとの差を6ポイントに詰めた一戦。今はとにかく結果を残し、選手たちに自信を取り戻させるのが名将のミッションです。ミッドウィークに開催される次節は、オールド・トラフォードでマンチェスター・ユナイテッドとの古巣対決。攻撃力が上がってきているチーム同士の激突には、スリリングな攻め合いを期待したいと思います。

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“【Tottenham×Bournemouth】デル・アリ完全復活!モウリーニョ就任後は3戦10発で3連勝!” への1件のコメント

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    失点は多いですが、結果を出しているのがさすがですね。
    次節のマンチェスターユナイテッド戦が楽しみです。

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