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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【West Ham×Arsenal】18歳の一撃で世界は一変!怒涛の3連発でガナーズが2ヵ月ぶりの勝利!

プレミアリーグ16節の最後のカードは、マンデーナイト開催となったウェストハムVSアーセナルのロンドンダービー。ウナイ・エメリ解任の後を受け、ガナーズの指揮を執るフレディ・リュングベリは未だ勝利がありません。試行錯誤が続くレジェンドは、ダヴィド・ルイス、グエンドゥジ、ラカゼットをベンチに置いています。GKレノ、DFメートランド=ナイルズ、チャンバース、パパスタソプーロス、ティアニー。中盤センターにジャカとルーカス・トレイラ、2列めにマルティネッリ、エジル、ニコラ・ペペ、最前線にはプレミアリーグ10ゴールのオーバメヤンという布陣です。立ち上がからボールを収められないガナーズ。5分の最初のシュートは、ノーブルからラストパスをもらったマイケル・アントニオです。

20分を過ぎても、ガナーズがゴールに迫るシーンはゼロ。中盤でのせめぎ合いが続き、ロンドンスタジアムに詰めかけた両者のサポーターが沸くシーンはありません。23分に自陣で縦に抜けようとしたマルティネッリがスノドグラスに倒され、イエローカードが出たのが唯一のトピックス。26分に右からスノドグラスが蹴ったFKは、クリアを叩いたフォルナレスのボレーをレノが冷静にキャッチします。このとき、マイケル・アントニオと接触したティアニーが脱臼してしまったようです。試合前にベジェリンを負傷で失ったリュングベリ監督は、逆サイドのSBも代えざるをえず、コラシナツをピッチに送り出しました。

33分、ボックス左でコラシナツと絡んだオーバメヤンがクロスを入れると、エジルのヘッドはクロスバーの上。直後にチャンバースのクリアミスをマイケル・アントニオに拾われますが、角度のないところから打たれた左足のシュートはレノがセーブしました。ニコラ・ペペをカニばさみで倒したクレスウェルには赤いカードかと思いましたが、レフェリーもVARもスルー。38分、スノドグラスのCKをパパスタソプーロスがクリアすると、こぼれ球が右のフォルナレスにまわり、ふわりと浮かしたボールに飛び込んだオグボンナのヘッドが、メートランド=ナイルズに当たってゴールに転がりました。

46分、ドリブルで2人をかわしたオーバメヤンのミドルは大きくアウト。自陣でのボールロストが目立ったガナーズは、シュート2本&オンターゲットゼロでつらい前半を終えました。後半最初のシュートは47分、CKのクリアに反応したノーブルのミドルはレノの頭上にアウト。ニコラ・ペペを倒したクレスウェルは足を痛め、マスアクに後を譲ります。53分、CKのクリアを右でトラップしたルーカス・トレイラのシュートもバーの上。1分後、ジャカの不用意なパスをスノドグラスにカットされたピンチは、パパスタソプーロスがフィニッシュをブロックして事なきをえました。

57分、スノドグラスが右サイドを突破すると、グラウンダーを直接叩いたデクラン・ライスの一撃はレノが左に倒れてキャッチ。ここまでいいところがなかったガナーズは、60分にワンチャンスを活かしました。ルーカス・トレイラが左のコラシナツを走らせ、グラウンダーが中央に出ると、鮮やかなボレーを右隅に決めたのはマルティネッリ!公式戦7ゴールだったニューフェイスは、プレミアリーグでは初ゴールです。さらに66分、エジルのパスを中央で収めたオーバメヤンが右に流すと、前線で戦えていたニコラ・ペペがツータッチで左足を振り抜き、ドライブがかかったボールがファーのサイドネットに吸い込まれました。

70分、ルーカス・トレイラのパスで前を向いたエジルが、ボックス右にいたオーバメヤンにパスを通すと、右から上がったニコラ・ペペに落としたストライカーは中央にポジションを移します。レフティの絶妙なラストパスが最終ラインに並んでいたエースに届き、今季プレミアリーグ11発めとなる右足ボレーが右隅に決まりました。75分、ルーカス・トレイラが右のマルティネッリを使い、リターンを直接叩くもバルブエナがブロック。頭部にボールを受けたジャカは、プレイ続行不可能となり、86分にグエンドゥジが中盤に入りました。

ガナーズが危なげなく試合を畳むのを見たのは、いつ以来でしょうか。暫定監督は88分に殊勲のニコラ・ペペをネルソンに代え、7分の追加タイムを攻め続けて終えました。相変わらず自陣でのパスミスが多く、ロストしまくっていたのは不安材料ですが、今日はフレディ・リュングベリのプレミアリーグ初勝利を手離しで称えることとしましょう。プレミアリーグ7試合勝利なしという今までにない苦しい季節を過ごし、この日も前半は絶望的でした。世界を変えたのは、新指揮官に抜擢された18歳のアタッカー。1-1となってからは、エジルとルーカス・トレイラがいい形でボールを受けられるようになり、アグレッシブな仕掛けを見せていたニコラ・ペペが1ゴール1アシストで勝負を決めました。

次節はマン・シティ。厳しい相手ではありますが、後半に見せてくれた美しいアタックを再現してほしいものです。4位チェルシーとの7ポイント差は射程圏内。勝利という最高の良薬を得たチームは、自らを変えることができるでしょうか。中盤の守備というウィークポイントを改善できれば、前線にワールドクラスを抱える名門のCL返り咲きは現実味を帯びてきます。負傷者の状態が気になりますが、若手主体のメンバーでELのグループステージ突破を決めて、良好なメンタルコンディションをキープしながら決戦のキックオフを迎えていただければと思います。

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“【West Ham×Arsenal】18歳の一撃で世界は一変!怒涛の3連発でガナーズが2ヵ月ぶりの勝利!” への4件のフィードバック

  1. エミリー より:

    はあ、とりあえずはホッとしました。
    褒められないプレーばかりですが、久しぶりの勝利は尊いものです。
    後半、選手達の笑顔を久しぶりに見て、素直に嬉しかったです。
    ブツクサ文句を言いながらも、応援するからな!
    少しずつでいいから、きちんと強くなっていってくれー!!

  2. にし より:

    久々の勝利!
    それだけで今回は十分です。

    ここだけでなくアーセナル関連の書き込みが、良くも悪くも多かったハズが少ない…私も今季のDAZNの契約を打ち切ろうかと考えていましたが、踏み止まって観て良かった。
    これで安心するつもりも無いですが、選手、スタッフのみならず、現地サポーター日本のファン全体が元気が無かったここ2ヶ月…

    とりあえず、EL頑張ろう。
    シティにボコられてもいい。とりあえずEL。

    強いところに勝つ前に、まずは格下に「自信」を持って戦えるチームに戻ろう。格下に負けないようになってから、強いチームとの対戦を考えよう。
    まずはインビンシブルズとは言いませんが、まずは「自分たちのサッカー」を。
    恐々とパス回すチームじゃなかったでしょ?
    ボコられてもいい、負けてもいい。それでも自信持ってパス回すチームでしょ?フレディさん、選手たちに笑顔と自信を!よろしくお願いします。

    でもでも、その前にフレディさん、監督初勝利おめでとうございます。

  3. ガナユ より:

    負けた時はめちゃくちゃコメント増えますが勝つと減るとは….(笑)

    今は内容云々ではなく勝つという結果が大事ですね。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    厳しい相手とはいえ、いまのシティならマルティネッリとぺぺとオーバメヤンの素早いカウンターで勝点も狙えるんじゃ?
    守備はレノ様に神セーブしてもらってw

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