【Tottenham×Liverpool】なぜ決まらない!? チャンスを逃し続けたスパーズはレッズに惜敗!
中盤の負傷者続出に悩むクロップ監督は、右のインサイドにチェンバレンを起用しています。GKアリソン、DFアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤はチェンバレン、ヘンダーソン、ワイナルドゥム、3トップにサラー、マネ、フィルミーノといった布陣です。2分にリヴァプールが最初の決定機。チェンバレンの浮き球でフィルミーノが右から抜け出し、切り返しから左足で放ったシュートはタンガンガがブロック。こぼれ球を後ろでもらったチェンバレンの右足は、左のポストにヒットしました。
5分、左からジョー・ゴメスをかわして中にまわり込んだルーカス・モウラのシュートは、ニアにアウト。7分に敵陣でヘンダーソンから奪ったソン・フンミンは、右足のコントロールショットをファーポストの脇に外してしまいます。13分にアルデルヴァイレルトのロングフィードが前線のデル・アリに届きますが、アーノルドをかわして放ったシュートはアリソンが伸ばしたグローブの上。ポゼッションはレッズが80%オーバーで、スパーズはカウンター狙いに徹しています。23分のCKをサラーがボックスでキープすると、落としをもらったヘンダーソンが左で空いていたファン・ダイクにクロスを通すも、決定的なヘディングはガッサニーガに弾かれてしまいました。
タンガンガは右サイドに下がり、スパーズは4-4-2か。レッズの最終ラインは、ルーカス・モウラとソン・フンミンの仕掛けに慌てるシーンが目立ちます。34分にスローインからボックス右を突破したサラーは、切り返しからのシュートをDFに当て、直後にサラーが左のフィルミーノを使うと、折り返しに体を倒したマネのボレーはバウンドしてバーを越えました。プレミアリーグ首位チームがようやく決めたのは37分。左からのスローインを競り合ったボールがヘンダーソンにこぼれ、中で受けたサラーが左に流すと、タンガンガをフェイントで抜いたフィルミーノのフィニッシュがゴール右に突き刺さりました。
0-1とされたスパーズは、タンガンガが最終ラインに組み込まれ、5-4-1になっています。フィルミーノのプレスからサラーが裏に抜けた43分のショートカウンターは、左足の一撃がニアポストすれすれでアウト。スパーズのオンターゲットは1本で、ビハインドを背負ったまま前半を終えました。後半開始からのホームチームのラッシュは、ヘンダーソンをかわした際にバランスを崩したルーカス・モウラのミドルが右にアウト。50分にサラーが右からラインの裏を取り、クロスが逆サイドのマネに流れると、再度の折り返しを叩いたアーノルドのボレーはうまくヒットしませんでした。
57分にジョー・ゴメスのトラップをさらったデル・アリがボックス手前に上がると、足元にスライディングしたファン・ダイクがシュートを止め、拾ったエリクセンのパスをセルジュ・オーリエが右足で狙うとアリソンがキャッチ。サラーをポストに使ったフィルミーノのシュートはGKの正面に飛び、ソン・フンミンが左から中に斬り込んで打った素晴らしい一撃はDFに当たって右に逸れていきます。クロップ監督は、61分にララナを投入。右のインサイドを担ったチェンバレンは、精度の低いパスが目立ち、不完全燃焼でピッチを去りました。
69分、モウリーニョ監督はダニー・ローズとエリクセンに代えて、ラメラとロ・チェルソ。タンガンガは左サイドにまわっています。75分、ワイナルドゥムがロ・チェルソに自陣で奪われ、ルーカス・モウラのラストパスがフリーのソン・フンミンに通りますが、右足のボレーはアリソンの頭上に浮いてしまいます。80分にロバートソンの背後を突いたロ・チェルソの高速クロスは味方に合わず。今季プレミアリーグ11ゴールのエースが恋しくなるシーンでした。クロップ監督の2枚めは、81分にマネをオリギ。1分後、セルジュ・オーリエのアーリークロスを叩いたロ・チェルソの左足ボレーが決まったかと腰が浮いた瞬間、ボールは右のポストの外に切れていきました。
スパーズの猛攻、引かされているレッズ。88分のラメラのミドルは、アリソンが左に倒れてキャッチしました。フィルミーノのパスを中央で受けたオリギが2人を一気に抜き去り、ダヴィンソン・サンチェスまでかわして右足を振り抜きますが、ガッサニーガの守備範囲に飛んでしまいます。追加タイムは3分、クロップ監督の最後のカードはサラーをシャキリ。ソン・フンミンの最後のシュートをアリソンが懐に収め、リヴァプールがプレミアリーグ6戦連続のクリーンシートで12連勝を決めました。
ソン・フンミン、デル・アリ、ルーカス・モウラの仕掛けに、レッズ守備陣が混乱させられるシーンは少なくなかったのですが、アリソンの前に立つと冷静でいられなくなるのか、フィニッシュがことごとく枠を外れてしまいました。アウェイチームもチャンスを活かせず、終盤はワイナルドゥムとフィルミーノの運動量が落ちてしまったものの、アリソンがパーフェクトなキャッチングとポジショニングで最終ラインを落ち着かせ、勝ち点3に辿り着きました。21試合めの20勝は、欧州の5大リーグで最速の快挙。エンディディを欠いたレスターがホームで敗れたため、2位との差は16に開きました。首位を快走するクロップ監督のチームは、残り17試合を12勝5敗で悲願のプレミアリーグ初制覇に届きます。
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リアルタイムの更新ありがとうございます。
オーリエのアーリークロスはアーノルドがやりたかった素晴らしいタイミングと精度でした。トッテナムの鋭いアタックと、最終ラインを崩されてもアリソンがいるリバプールの強さを感じました。
余談ですが、レッズスタメン欄に怪我を隠してミルナー隊長が入り込んでますよ。彼ならやりそうですけど笑
スタメン発表された時に何故ここでタンガンガ??と思ってしまいましたが、レッズ相手に良いデビューだったのではないでしょうか。
負けてはしまいましたがここ数試合とは違ったものを感じられましたし、ポジティブな気持ちです。
今はとりあえず早く怪我人が帰ってくる事を祈るだけですね…
アイクさん>
すみません。ご指摘ありがとうございます。メルウッドに戻っていただきました。
プレミアリーグ大好き!さん>
最終ラインが4から5になり、時に3になりと追うのが大変でしたね。モウリーニョさんの工夫はおもしろかったのですが、ゴールが近いようで遠いもどかしい一戦でした。