イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×West Ham】名守護神がまさかのトンネル!サラー&マネでレッズが逆転の18連勝!

ノリッジ戦は0-1辛勝、アトレティコ・マドリード戦はオンターゲットゼロで1-0完敗。プレミアリーグで首位を快走しているリヴァプールにとって、CLの再開直前に据えられたウインターブレイクは、短期的にはネガティブだったのでしょうか。ウェストハム、ワトフォード、ボーンマスと続くプレミアリーグでゴールを量産しつつ、チェルシーとのFAカップでサブの選手たちのコンディションを高め、満を持してアンフィールドのCLセカンドレグに臨みたいところです。

ハマーズ戦に臨むクロップ監督の11人をピタリと当てたサポーターは、少なくないでしょう。GKアリソン、DFアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン、MFファビーニョ、ワイナルドゥム、ナビ・ケイタ。3トップは今季プレミアリーグで34ゴールのサラー、フィルミーノ、マネです。キックオフから間もなく、レッズがボールを支配し始め、4-1-4-1のハマーズは自陣に押し込まれます。最初のシュートは、ショートコーナーからのロバートソン。ボックスの外から左足で狙ったミドルは、枠を越えていきます。9分、サラー、フィルミーノ、ナビ・ケイタで右サイドを攻め、カットされたボールがアーノルドに渡ると、完璧なクロスをワイナルドゥムがヘッドで合わせ、ファビアンスキが弾いたボールがゴール左隅に吸い込まれました。

レッズが先制した3分後、スノドグラスのCKをニアのディオプがヘディングで叩き込み、1-1。これをきっかけに、再度レッズが攻勢に転じます。16分、ロバートソンのサイドチェンジを受けたサラーのシュートは、ファビアンスキがセーブ。23分にジョー・ゴメスをかわしたマイケル・アントニオが単独でゴールに迫りますが、飛び出したアリソンが先着して事なきをえます。1分後、ロバートソンのヒールキックで左から突破を図ったマネは、ひとりかわして放ったシュートがディオプにヒット。26分に右足で巻いたフィルミーノのミドルは、うまく押さえられずにクロスバーを越えていきました。

31分、左からのスローインをフィルミーノが中央に持ち込み、右に流したボールをアーノルドがクロスに狙いますが、惜しくもポストすれすれで外に切れていきます。35分に右から蹴ったアーノルドのFKは、ファーに走り込んだサラーが触るのが精一杯。39分、アーノルドが左に曲げた直接FKは、壁に入ったマイケル・アントニオに当たってCK。アーノルドのキックに競り勝ったファン・ダイクのヘッドは、クロスバーを叩いてゴール裏に消えていきました。前半は1-1。シュート数12対2と圧倒したレッズですが、先制ゴール以降は決定的なシーンを創れずに終わりました。

46分、ファビーニョのパスをアーノルドが中央に持ち込み、左のフィルミーノにラストパスが通りますが、ダイレクトショットはうまくコントロールできずにファビアンスキの頭上にアウト。ソーチェクがここで足を痛め、47分にフォルナレスに後を譲ります。54分、ノーブルが右に出たデクラン・ライスに展開すると、クロスを受けたフォルナルスのボレーがゴールの左隅に転がりました。ジョー・ゴメスがコースを切らなければならなかったシーン。レッズがこの時間でビハインドを背負ったのは、11節のアストン・ヴィラ戦以来です。

クロップ監督は、球離れが悪かったナビ・ケイタを57分に諦め、チェンバレンを投入。入ったばかりの15番のミドルは右に外れ、61分のアーノルドの強烈なシュートはファビアンスキが左に弾き出します。猛攻を続けるレッズ。CKにフリーで合わせたフィルミーノのヘッドはクロスバー越え。65分にフィリペ・アンデルソンが下がり、今季プレミアリーグ6ゴールのアレが最前線に入ります。68分、ロバートソンのグラウンダーがサラーの足元に通り、左足のボレーがファビアンスキの正面に飛びますが、名手がまさかのトンネル…!ここには魔物が棲んでいるのか。善戦のプレミアリーグ18位に、スタンドからのチャントも襲いかかります。

73分、レッズの波状攻撃。ロバートソンがふわりと浮かしたボールがファーのサラーに届くと、ボレーはファビアンスキがぎりぎりで手に当ててクロスバーにヒット。81分、クリアを拾ったジョー・ゴメスが左足でミドルを放つと、ノーブルに当たったボールがボックスの右に流れ、飛び出したアーノルドがファビアンスキに先着します。右足で浮かしたクロスは、ニアでつぶれたフィルミーノの裏に落下し、走り込んだマネが無人のゴールにプッシュしました。86分にもアーノルドの速いクロスをマネが押し込みますが、今度はオフサイド。87分にマイケル・アントニオのスルーパスで途中出場のボーウェンがアリソンと1対1になりますが、冬に加わったストライカーはプレミアリーグ屈指のGKにぶつけてしまいました。

92分、マネが下がってマティプ。95分にクレスウェルのクロスがクリアされ、ノーブルがフリーでダイレクトショットを放ちますが、アリソンの前にいたワイナルドゥムがブロック。苦しんだリヴァプールが3-2で競り勝ち、プレミアリーグ史上最多タイの18連勝を達成しました。サラーとマネの突破が抑えられた試合は、SBが輝くのがレッズです。アーノルドの今季プレミアリーグ12アシストは、自らが昨季作ったDFとしてのワールドレコードタイで、1年でギネスブックの数字を塗り替えることになりそうです。ロバートソンの8アシストはリーグ3位なのですが、チームメイトが凄すぎてかすんでしまいます。

マン・シティとの勝ち点差22をキープしたレッズは、残り11試合を4勝7敗でも優勝決定。Xデーは31節のクリスタル・パレス戦か、あるいはひとつ手前のマージーサイドダービーか。ペップのチームは、3月にマンチェスターダービーとチェルシー戦という2つのアウェイゲームを抱えており、4月を待たずにクロップ監督の胴上げが観られる可能性が高そうです。そういえば、7節のシェフィールド・ユナイテッド戦でディーン・ヘンダーソンがトンネルしたのも、今日と同じような時間でした。プレミアリーグを代表する守護神の信じられないエラーで2回も勝つとは…サッカーの女神の配剤としかいいようがありません。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す