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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Everton×MAN.UTD】決勝ゴールは一転、オフサイド…マン・ユナイテッドは幸運なドロー!

スールシャール監督の布陣は、4-3-1‐2でしょうか。プレミアリーグ28節、エヴァートンVSマンチェスター・ユナイテッド。負傷が伝えられていたマルシアルを無事だったようで、グリーンウッドとコンビを組むようです。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー、中盤はフレッジ、マティッチ、マクトミネイ。ブルーノ・フェルナンデスの前にマルシアルとグリーンウッドという布陣です。勝てばプレミアリーグ4位のチェルシーに1差と迫るアウェイチームに対して、エヴァートンもライバルをつぶせばTOP4争いにエントリーできます。

開始からわずか3分、信じられないミスでエヴァートンが先制しました。悠々とボールをキープしていたデ・ヘアが、飛び出してきたカルヴァート=ルーウィンにキックをカットされてゴールイン。1分後、縦パス1本でカルヴァート=ルーウィンがリンデロフの裏を取りますが、左足のシュートはデ・ヘアが左手を出してCKに逃れます。マン・ユナイテッドの最初の決定機は7分。フレッジがボックス左を突破し、ニアへのグラウンダーがクリアされると、走り込んだマティッチのボレーはクロスバーを直撃。12分の右サイドからのアタックは、ワン=ビサカがボックス手前に流したボールをマルシアルが直接叩き、ピックフォードは右に飛んで外に押し出しました。

17分、左サイドからオーバーラップしたフレッジが中央にアーリークロス。グリーンウッドはフリーでしたが、ヘディングシュートはバーを越えてしまいます。マン・ユナイテッドのパスワークは、ひと頃よりスピーディーになっています。26分、座り込んだコールマンが太腿を押さえて交代を要求。代役は、もちろんシディベです。29分、マティッチの速いパスが左のマルシアルに通ると、右足で放ったシュートはシディベが足に当ててCK。32分、決めてくれたのはやはり彼でした。マティッチがボックス手前のスペースに流したボールを、ブルーノ・フェルナンデスがダイレクトで叩くと、アウトにかかったボールがピックフォードの右手の下をすり抜けネットに突き刺さりました。

47分、レイトン・ベインズのクロスに飛び込んだリシャルリソンのダイビングヘッドは右にアウト。ルーク・ショーとトム・デイヴィスの口論をきっかけに、イエローカードが4枚出た前半は、1-1のままで終わりました。後半もプレミアリーグ5位のアウェイチームのポゼッション。48分に左から打ったブルーノ・フェルナンデスのロングシュートは、大きく右に切れていきます。左サイドを執拗に突いてくるエヴァートン。ワン=ビサカの守備は安心して観ていられますが、ファールが多いリンデロフは心配です。2番のイエローの後、シグルズソンがニアを狙ったFKがポストにヒット。これがきっかけだったかのように、オープンな攻め合いに突入しました。

60分にグリーンウッドがドリブルで上がったカウンターは、左のマルシアルがクロスをカットされてしまいます。ショートコーナーから、ブルーノ・フェルナンデスがボックス左に侵入して右足を振り抜くと、トム・デイヴィスが足元に入ってブロック。69分、インターセプトに成功したトム・デイヴィスがすかさず縦にフィードし、左から上がったカルヴァート=ルーウィンがゴールライン際からシュートを放つと、デ・ヘアが足でセーブしました。スールシャール監督は、72分にグリーンウッドとマクトミネイを諦め、マタとイガロに勝負を託します。

80分、イガロとのワンツーからブルーノ・フェルナンデスが左足で右隅に打ったミドルは、ピックフォードが冷静にキャッチ。スールシャール監督の3枚めは、マルシアルをブランドン・ウィリアムズです。90分、デ・ヘアのキックが左サイドに残っていたマグワイアに届き、中央に浮いたボールをマタが巧みなタッチでボックス左に落とすと、ブルーノ・フェルナンデスのシュートはピックフォードが左手を伸ばしてセーブ。ファーに落ちたボールをイガロがプッシュしますが、イングランド代表守護神が間に合って足でクリアしました。

92分、ベルナルジの絶妙なロングフィードがゴール前のリシャルリソンに通り、落としたボールをシグルズソンが直接蹴ると、デ・ヘアが足で弾くビッグセーブ。リバウンドを収めたカルヴァート=ルーウィンの左足シュートはマグワイアに当たり、ボールはニアポスト際に転がっていきます。デ・ヘアの前に倒れていたシグルズソンが足を引き、そのままゴールイン。グディソン・パークが歓喜した1分後、モニターには「NO GOAL」「OFFSIDE」と映し出されています。シグルズソンが関与したというジャッジなのでしょう。盛大なブーイングのなか、間もなくタイムアップの笛が鳴り響きました。

痛すぎるミスをしたデ・ヘアは、ビッグセーブ2発で汚名返上としましょうか。フレッジとリンデロフがファールを連発し、後半だけでセットピースを15本も献上する大苦戦となりました。マルシアルとグリーンウッドは完封されたものの、孤軍奮闘のブルーノ・フェルナンデスが早くもプレミアリーグ2ゴール2アシスト。次節のマンチェスターダービーでポグバが戻ってくれば、得点力は格段にUPするのではないでしょうか。いや、それにしても幸運なドローでした。チェルシーに近づけなかったのは残念ですが、1ポイントをゲットできたとポジティブに捉え、マン・シティとスパーズとの連戦を勝ち切っていただければと思います。


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