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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Leeds×Chelsea】メンディ痛恨のミス、クリバリ退場…攻守ともに悩み多きチェルシー、完敗!

開幕戦はエヴァートンに0-1辛勝、2節のトッテナム戦は2-2ドロー。チェルシーは未だ補強を終えておらず、アクセルをベタ踏みするのは9月になってからでしょう。3節は、リーズとのアウェイゲーム。ロンドンダービーでコンテ監督と何度ももみ合い、レッドカードをもらったトゥヘル監督の出場停止処分は、次節のレスター戦に持ち越されたようです。

エラント・ロードで先発する11人は、スパーズ戦とほぼ同じ。カンテとコナー・ギャラガーが入れ替わっただけです。GKメンディ、3バックはリース・ジェームズ、チアゴ・シウヴァ、クリバリ。WBにロフタス=チークとククレジャ、中盤はジョルジーニョとコナー・ギャラガー。メイソン・マウントの前にカイ・ハヴェルツ&スターリングという顔ぶれです。

キックオフ直後に、カットインからファーを狙ったスターリングのシュートはポストの外。立ち上がりは互角の展開といっていいでしょう。短いパスをつないで、ボックスの左右を突くリーズの速いアタックは脅威です。4分に中央でパスが4つつながり、左から上がったジャック・ハリソンが右足で狙うも、メンディの正面でした。

1分後、スターリング、メイソン・マウント、ロフタス=チークと右につながった決定機は、ロフタス=チークがシュート態勢に入るのが遅く、リーズ守備陣が2人がかりでブロック。序盤からホームチームのプレスが厳しく、チェルシーは強引なビルドアップが目立ちます。

15分にククレジャのパスで飛び出し、右隅に決めたスターリングはオフサイド。20分に左に流れたロドリゴに浮き球が届き、縦に持ってファーを狙うも枠にいきません。プレミアリーグ開幕から、既に3発ゲットのアタッカ―にスペースを与えるとやっかいです。

21分、最前線でパスをもらったメイソン・マウントがドリブルで仕掛け、ロカをかわして右隅に放つと、メリエが外に掻き出すビッグセーブ。31分にアーロンソンが仕掛けた速攻は、左でもらったロドリゴのシュートをメンディが懐に収めます。プレミアリーグ屈指の守護神が、致命的なミスを犯してしまったのは33分でした。

バックパスをもらったメンディは、キックフェイントと切り返しで詰めてきたアーロンソンをかわそうとして、あっさり奪われてしまいました。ザルツブルグからやってきたMFが無人のゴールに押し込み、1-0。エラント・ロードは大歓声に包まれています。

勢いに乗ったリーズは、4分後に左のボックス脇でFKをゲット。ジャック・ハリソンが浮かしたボールを、ニアのロドリゴがヘッドで右隅に流し込みました。絶好調の19番は、プレミアリーグ3戦連発の4ゴールめ。CBとして起用されたリース・ジェームズは対応が遅れ、高さでも対抗できませんでした。

40分、ボックス右を突破したロフタス=チークがファーに転がすと、走り込んだククレジャのダイレクトショットは左にアウト。前半終了間際のアーロンソンのロングシュートは、メンディが落ち着いてキャッチしました。ハーフタイムは2-0。劣勢のチェルシーは、後半開始から攻勢に転じています。

48分に右からオーバーラップしたのは、ロフタス=チーク。ボックス右からの折り返しが中央のメイソン・マウントに収まり、落としを受けたククレジャが切り返しから右足を振り抜くと、ボールは右に逸れてしまいました。56分のリーズのカウンターは、右からのアーリークロスがジャック・ハリソンの前へ。シュート態勢に入る瞬間、ロフタス=チークが前で触って難を逃れました。

トゥヘル監督は、64分にギャラガーとジョルジーニョを下げ、ツィエクとプリシッチを投入。中盤の2人は、前線にいいボールを送れず、早い時間にピッチを去ることになりました。65分、ツィエクのパスを受けて上がったリース・ジェームズのミドルは、メリエが右に飛んでセーブ。勝負を決するホームチームの3発めは、69分でした。

スルーパスで左から抜け出したのは、ダニエル・ジェームズ。中央に上がったクロスをロドリゴがタッチすると、左で空いていたジャック・ハリソンがボレーで押し込みました。71分には、ジャック・ハリソンのクロスをロドリゴが決めるかと思われましたが、ククレジャがぎりぎりで触って4点めを回避。チェルシーは攻められず、残り時間は15分を切っています。

77分にメイソン・マウントが下がり、チルウェル。トゥヘル監督の交代策は、勝ちにいっているようには見えません。激痛だったのは、84分のクリバリのレッドカード。ゲルハートに腕を出して止めたCBは、次節のレスター戦を失いました。

87分のスターリングをアスピリクエタは、将棋の投了のようなカード。3-0で完敗したチェルシーは、12位にポジションを下げました。カイ・ハヴェルツはもらいにいく動きがなく、スターリングは足元にほしがったため、チャンスにつながる縦のボールが出ず。ジョルジーニョとギャラガーが活きない展開になってしまいました。

サイドで持った際に、中央が薄いのも気になります。勝負のクロスが上がるシーンがなく、シュートの大半は遠めからでした。ストライカー不在で、CBの枚数もぎりぎりのチームは、レスターを倒せるでしょうか。彼らがフォファナを売ってくれるとしても、直接対決が終わった後でしょう。トゥヘル監督とクリバリを欠くホームゲームは、負けられない一戦です。


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