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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×MAN.CITY】決勝ゴールはアリソン&サラー!崖っぷちのリヴァプールが王者を完封!

リヴァプールVSマンチェスター・シティ。これまでは、プレミアリーグの頂点を争うシックスポインターでした。ところが今季は、クロップが11位でペップは2位。アンフィールドに宿敵を迎えるレッズは、負ければ首位アーセナルと17ポイント差という絶望的なギャップを突き付けられます。

多くのレッズサポーターが、大敗を覚悟したのではないでしょうか。アーノルドとマティプを欠いた指揮官は、右サイドにミルナーを起用し、ファン・ダイクの相棒はジョー・ゴメスです。GKアリソン、DFミルナー、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン、MFエリオット、ファビーニョ、チアゴ・アルカンタラ、FWサラー、フィルミーノ、ジョッタ。立ち上がりは押していたホームチームは、5分過ぎから重心を下げるシーンが増えています。

一方のプレミアリーグ王者も、最終ラインは万全とはいえません。エデルソン、ジョアン・カンセロ、ルベン・ディアス、アカンジ、ナタン・アケ、ロドリ、デブライネ、ギュンドアン、ベルナルド・シウヴァ、フォーデン、ハーランド。9分にジョアン・カンセロが中央に入れた高速クロスは、アリソンが落ち着いてキャッチしました。

15分、右から上がったロドリがファーにロングフィードを通すと、ワントラップで放ったハーランドのシュートはジョー・ゴメスがブロック。二次攻撃のクロスのこぼれ球に反応したギュンドアンは、右足のボレーがアリソンの正面にいきました。直後、デブライネの縦パスでラインの裏に走ったハーランドは、ジョー・ゴメスのチェックを受け、足元に収められません。

21分のCKからミルナーのクロスがクリアされると、左で拾ったエリオットがファーのジョッタめがけてフィード。タイミングはぴったりだったヘッドは、エデルソンの守備範囲に飛びました。2分後、ファビーニョの縦パスをジョッタが右に流し、オーバーラップしたミルナーの鋭いクロスがニアに入ると、ジョッタの前に出たエデルソンがパンチ。リバウンドに先着したロバートソンのミドルは、クロスバーを越えていきました。

ファン・ダイクとジョー・ゴメスの執拗なチェックを受け、いい形に持ち込めなかったハーランドは、33分の速攻で左に飛び出し、ループシュートを放つもアリソンがセーブ。2分後にデブライネの浮き球を叩いたヘッドは、打ち上げてしまいました。

40分にも、右から持ち込んだデブライネがアーリークロスをファーに入れますが、フリーだったハーランドのヘッドはアリソンの正面。マン・シティが優勢だった前半は、0-0のままで終わりました。後半に入り、先にチャンスをつかんだのはレッズです。50分のカウンターは、エリオットからパスをもらったフィルミーノがラインの裏に落としたボールが秀逸でした。

完全に抜け出したサラーは、エデルソンとの1対1で左を狙うと、ボールは惜しくもポストの外。指先で触った守護神のビッグセーブでした。53分、デブライネのスルーパスでゴール左に飛び出したハーランドは、足元に入ったアリソンがブロックするも、こぼれ球に先着したフォーデンがニアに蹴り込んでネットを揺らしました。

アウェイチームが先制かと思いきや、直前にハーランドがファビーニョを倒したというジャッジでゴールは取り消し。3分後にレッズの速攻が止められた後、こぼれ球を拾ったサラーが左足のアウトで絶妙なクロスを上げますが、ゴールの左で待っていたジョッタのヘッドはニアポストの外を抜けていきました。

64分、左のフォーデンがギュンドアンにつなぎ、ボックスの手前に出たMFが脇にいたハーランドに預けると、左足のシュートはアリソンがビッグセーブ。クロップ監督は、72分にフィルミーノ、エリオット、ファビーニョを一気に下げ、ヘンダーソン、ダルウィン・ヌニェス、ファビオ・カルヴァーリョで勝負です。

劣勢だったレッズの逆襲は76分。デブライネのFKをキャッチしたアリソンが、正確なパントを最前線のサラーに送りました。トラップでジョアン・カンセロを抜き去ったエースは独走となり、エデルソンと1対1。左足で浮かした完璧なフィニッシュは、今季プレミアリーグで3発めです。

1-0となった1分後、ダルウィン・ヌニェスのミドルは右にアウト。82分にロドリのロングフィードがボックス右に入り、ジョアン・カンセロがダイレクトで浮かしたラストパスがハーランドに向かうと、必死に戻ったファン・ダイクがクロスバーの上にクリアしました。

サラーが倒された86分、ノーファールというジャッジに激昂したクロップ監督にレッドカード。レッズの最終ラインは、ハーランドにゴールを許さず、タイムアップに辿り着きました。ジョー・ゴメスがモンスターを完封したというより、いつもなら決めていたシュートのコースがことごとく甘くなったと表現したほうがいいでしょう。

シュート数は13対16、オンターゲットは2対6、しかしビッグチャンスは5対1。どちらが勝ってもおかしくないナイスゲームでした。まずは決勝ゴールのサラーと、6セーブ1アシストのアリソンに拍手。4試合ぶりに勝ったリヴァプールは、4位チェルシーに6ポイント差というぎりぎりのラインに踏み止まりました。

マン・シティも、負けてなお強し。左右からきわどいボールを配し続けたデブライネとベルナルド・シウヴァ、効果的なロングフィードが目立ったロドリは、やはり脅威でした。アーセナルとの4ポイント差は射程圏内。気持ちを切り替え、ミッドウィークのブライトン戦で3ポイントを獲得していただければと思います。

タイムアップの瞬間をピッチで迎えられなかったクロップ監督は、ペップ・グアルディオラが率いるチームに5試合連続で負けなかった最初のマネージャーになりました。レッズが素晴らしいチームであるのは間違いありませんが、聖地アンフィールドの魔力を忘れてはいけません。過去22年で、マン・シティが勝ったのは2回のみ。そのうちの1回は、コロナウイルスのパンデミックによって情熱的なサポーターが入場できなかった無観客試合です。


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“【Liverpool×MAN.CITY】決勝ゴールはアリソン&サラー!崖っぷちのリヴァプールが王者を完封!” への2件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    負けたのは残念ですが、素晴らしい試合でした。ポゼッションから波状攻撃のシティに対し一発のロングパスで決めにいくレッズ、途中まではやはりマネの不在が響いてるのかなと思っていたらとうとうやられてしまいました。アリソン→サラーのシーンは何年か前にエデルソン→アグエロで決めてましたよね。とにかくレッズの意地、クロップのモティベーター振りを見せてもらいましたが、エティハドでのリベンジを期待します。

  2. lipoooool より:

    中盤2枚とDFラインの距離感が良く晒される場面が少なかったことと、エリオットを除く前3枚であれだけ前に運べるとは改めて個人能力の高さに感嘆。
    エリオットも右サイドをカバーする役割をよく完遂してくれた。
    これからもまともな配置、人選を続けてくれることを祈りたい。

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