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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Crystal Palace×Tottenham】やっぱりハリー・ケイン!劣勢のチームを救った後半の連発!

直近のプレミアリーグ7試合は、すべて複数失点で2勝1分4敗。守備に課題を抱えていたトッテナムは、クリスタル・パレス戦の前半も厳しい展開を強いられていました。猛攻のスタートは31分。オーバーラップしたヨアキム・アンデルセンの左足ミドルは、右のポストぎりぎりで外れるきわどい弾道でした。

さらに2分後、敵陣右で奪ったオリーズが、強引な突破から左足でシュート。ラングレの足に当たって左に逸れたボールは、まっすぐいっていたら名手ロリスでも難しかったのではないかと思われます。エゼのミドルをブロックし、何とか落ち着いたアウェイチームは、その後も相手のプレスを嫌がっていました。

ホームのクリスタル・パレスが優勢だった前半は0-0。しかし後半が始まると、たった8分で状況は一変しました。48分、ソン・フンミンの縦パスを前線で受けたブライアン・ヒルが左に展開。ペリシッチのクロスがファーに上がり、ウォードに競り勝ったハリー・ケインのヘッドが右のポスト際に決まりました。

さらに53分、エリック・ダイアーのロングフィードがクリアされ、拾ったハリー・ケインが右サイドのブライアン・ヒルにパス。ここまでは、何でもないシーンに見えました。右サイドでキープした11番は、ボックス右に入ったエースがノーマークで呼んでいるのに気づき、高速のグラウンダーを通します。

ハリー・ケインがワントラップで放った右足のシュートは、GKグアイタの指先を抜けて、左のポスト際に刺さるファインゴール。ラストパスもシュートも、少しでもずれていたらカットされていたはずです。エースの今季プレミアリーグ15発めで0-2。希望を抱いていたクリスタル・パレスは、矢継ぎ早の2発でテンションを落としてしまいました。

68分には、左サイドからカットインしたハリー・ケインが中央にラストパス。打ち切れなかったソン・フンミンはゴールの右でキープし、中央にグラウンダーを入れようとしました。ナサニエル・クラインの足に当たったボールがドハーティーの前にこぼれ、左足のシュートがグアイタのグローブを弾いて0-3。4点めが決まったのは、その4分後でした。

ハーフラインを越えたところで、ロングフィードを受けたブライアン・ヒルがハリー・ケインに落とすと、ボックス手前への浮き球をソン・フンミンとグエイが競り合います。CBの頭をかすめたボールが7番の左足の前に落ち、ボレーがゴール左に刺さって勝負あり。0-4で勝ったスパーズは、暫定ながらマン・ユナイテッドとの差を2ポイントに詰めました。

まずはハリー・ケインに、「プレミアリーグ300試合出場おめでとう!」。198ゴールは歴代2位のウェイン・ルーニーと10本差で、今季中に逆転できそうです。エースの素晴らしい2発を含む4ゴールもさることながら、久々のクリーンシートで終えられたのもチームにとって大きな成果でした。

前半の半ばからの劣勢を耐え、後半頭の2発につなげた守備陣も、勝利の要素のひとつです。シュートを16本喰らっており、盤石といえる状態ではありませんが、ゼロという結果は重要。いい雰囲気でノースロンドンダービーに臨めるのではないでしょうか。アーセナルとのプレミアリーグで16戦14発のエースの連発を期待しましょう。


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