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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Leeds】PKを外してハットトリックならず、直後に失点…ペップはハーランドに激怒?

残り5試合で、1試合消化が多いアーセナルとの差は1ポイント。首位マンチェスター・シティが3連覇に近づいています。エティハドで開催される35節の相手は、17位に沈むリーズ・ユナイテッド。初陣となるサム・アラダイスのミッションは、プレミアリーグ残留です。

ペップの布陣は、右のSBが中盤をサポートする3-2-4-1でしょう。CLのレアル・マドリード戦をにらんで、ロドリとグリーリッシュはベンチスタート。GKエデルソン、DFアカンジ、ラポルテ、ナタン・アケ。リコ・ルイスとギュンドアンが中盤にならび、2列めにマフレズ、フリアン・アルバレス、デブライネ、フォーデン、最前線にプレミアリーグ31戦35発のハーランドです。

6人が並ぶリーズの最終ライン、2分のフォーデンのミドルは明らかなミスキック。当然のようにポゼッションを取るマン・シティが、最後まで攻め続けるのでしょう。7分に左からのCKを蹴ったのはマフレズ。アカンジのヘッドは浮いてしまいました。ギュンドアンとリコ・ルイスにプレスはかかっておらず、常に前を向いてプレイしています。

10分にロングスローから右サイドを攻めたリーズは、マッケニーのクロスがニアに入るも、バンフォードのヘッドは右に外れました。フォーデンのサイドチェンジがマフレズに届いたのは12分。ニアでもらったデブライネのダイレクトショットは、渋滞に引っかかっています。

16分に右に出たデブライネは、完璧な高速グラウンダーをフィード。ノーマークだったフリアン・アルバレスは打ち上げ、頭を抱えています。1分後、ギュンドアンのスルーパスで左から抜けたハーランドがロブレスと1対1。ニアを狙った一撃は、足を残したGKがブロックしました。首位チームの先制は19分。右サイドでキープしたマフレズが、あっさりフィルポをかわしました。

ニアにラストパスが転がり、ギュンドアンが直接叩いたボールはまっすぐ右隅へ。アラダイスのチームは、自陣にこもっているわけにはいかなくなりました。ギュンドアンが右足アウトにかけた浮き球が、中央のデブライネに通ったのは25分。ヒールで落としたボールを叩いたハーランドは、クリステンセンのスライディングを気にして右に外しました。

27分にハーランドが右のマフレズに預けると、中央で空いていたギュンドアンにグラウンダーが通ります。フリーの8番は、今度は左隅を選びました。完璧なコースのフィニッシュに、ロブレズは棒立ち。29分のCKで競り勝ったマッケニーのヘッドは決定的でしたが、エデルソンのビッグセーブに阻まれました。

32分、リコ・ルイスがゴール前に上げたボールに飛び出したロブレスがクリステンセンと衝突。こぼれ球を拾ったフリアン・アルバレスのシュートは、何とかGKが押さえました。35分にデブライネが縦に出したスルーパスで右から抜け出したハーランドは、軸足にボールを当てて空振りという珍しいミスでチャンスを逃しています。

44分にデブライネが始めたカウンターは、フリアン・アルバレスがマフレズに出した緩いパスがスピードを止めてしまいました。前半終了間際のCKはナタン・アケのヘッドがブロックされ、クリアを叩いたフォーデンのボレーはバーの上。ハーフタイムで2-0は、決まりでしょう。

左からスプリントしたフォーデンのクロスが、逆サイドに流れたのは54分。マフレズがリコ・ルイスに戻し、ボックス右脇に流れたフリアン・アルバレスが折り返すと、ハーランドのヘッドはGKの正面です。足を痛めたナタン・アケは、カイル・ウォーカーにチェンジ。後半から前に出るようになったリーズですが、ポゼッションは17%に留まっています。

59分にロカとニョントが下がり、ロドリゴとグリーンウッドがピッチへ。まずは守備を固めたいというアラダイス監督の意向はわかるものの、ロドリゴとサマーフィルが両方ベンチという布陣は消極的すぎたかもしれません。リーズの3本のシュートはすべて、クロスやCKで何とか競り勝ったヘディングです。

62分、リコ・ルイスの縦パスを前線で受けたハーランドは、トラップでクリステンセンをかわしてフリー。左足のシュートが決まったかと思った瞬間、ボールは右のポストを叩いて外に流れていきました。66分にジャック・ハリソンが下がり、サマーフィルが登場。72分にマフレズが右サイドから狙ったFKは、ロブレスがゴールライン上でキャッチしています。

時折リーズがハーフラインを越えても、マン・シティの最終ラインは揃っており、カウンターと呼べるシーンはありません。残り10分でシュート数は16対3、オンターゲットは8対1。レアル・マドリード戦が目前にあるチームは、スローダウンしています。82分、左から強引に仕掛けたフォーデンがパスカル・ストライクに倒されてPK。ハーランドが36発めかと思いきや…。

右のポストにぶつけたのは、ハットトリックがかかっていたギュンドアン。直後、アカンジのクリアミスをロドリゴが拾い、左足のシュートがゴール左に突き刺さりました。1ポイントが見えてきたリーズですが、パスをつなげられずに4分の追加タイムが終了。PKのキッカー交代は、指揮官の指示ではなかったのでしょう。最後の笛が鳴ったとき、ペップに笑顔はありませんでした。

「前半の2点リードはセーフティではない」というアーセナルの教訓を、マン・シティもトレースしそうになりましたが、リーズの中盤が焦ってくれて助かりました。決定機を3つも逃し、PKを蹴らなかったハーランドは「Not his day」。チャンピオンズリーグの爆発に期待しましょう。

残り4試合で、首位と2位の差は4ポイント。日曜日のニューカッスルVSアーセナルで、アルテタが敗れたら決まりではないでしょうか。プレミアリーグもCLも、いよいよ大詰め。リーグ戦10連勝でアドバンテージを築いた王者は、頭を切り替えて悲願の欧州戴冠をめざします。(イルカイ・ギュンドアン 写真著作者/Steffen Prößdorf)


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