2023.05.15 プレミアリーグ観戦記2022-23プレミアリーグ観戦記
【Leeds×Newcastle】明暗を分けた3つのPK。リーズは降格ピンチ、マグパイズのCL出場権は…!?
「ペナルティの失敗が、どれだけ重要な意味を持つのかを知るには、最後の審判を待たなければならない」。プレミアリーグ36節、リーズVSニューカッスル。フィル・マクナルティ記者が指摘したシーンは、28分にリーズに与えられた追加点のチャンスです。
両者ともに、負けられない一戦。18位に沈むリーズは、残り4試合というタイミングでハビ・グラシアを解任し、残留請負人サム・アラダイスを招聘しました。緒戦は敵地で首位マン・シティ。2ゴールをゲットしたギュンドアンがPKを失敗した後、85分のロドリゴのゴールで2-1に詰め寄ったものの、あと1発を決めることができませんでした。
2試合めのニューカッスル戦で敗れ、エヴァートンがペップの足をすくえば、残り2試合で17位ノッティンガム・フォレストに4ポイント差という絶望的な状況に追い込まれます。対するマグパイズは、リーズに敗れれば、5位リヴァプールと3ポイント差。残り3試合を1勝でOKとするか、2勝が必要になるかは大きな違いです。
エランド・ロードのゲームは、7分にスコアが動きました。左サイドのジャック・ハリソンが縦に浮かしたボールをバンフォードが収め、右足に持ち替えて上げたクロスをロドリゴがヘディングでプッシュ。名手ポープが左手で弾くビッグセーブを披露したものの、詰めたアイリングのシュートは見送るしかありませんでした。
リードした18位の2度めの決定機は、「BBC」の記者がターニングポイントとした冒頭のシーンです。左サイドでキープしたグリーンウッドが縦に仕掛け、ボックス右に入ったフィリポにパスを通すと、着いていたジョエリントンはバランスを失って転倒し、フィリポを倒す格好となってしまいました。キッカーはバンフォード。決めれば、2-0です。
選んだコースは左。今季プレミアリーグの4回のPKのうち、2回しかゴールを許していないニック・ポープは、完全にコースを読んでいました。弾いたボールに詰めたバンフォードが触る前に、左手を伸ばした守護神が外に掻き出し、リーズはリードを広げることができませんでした。
PKを誘ってヒーローになるはずだったフィリポはこの後、ことごとく味方を不利にするプレイを繰り返すことになります。ジョエリントンがポープと感謝のハイタッチをかわした3分後、イサクの落としを受けたブルーノ・ギマランイスがボックス右にダイレクトの縦パスを滑らせました。イサクの前にいたフィリポがクリアすれば終わりだったのですが…。
3番が転倒したため、中央から出張ってきたウーバーがイサクに迫り、クリアしようとして出した左足でストライカーを蹴ってしまいました。誰がどう見てもPK。カラム・ウィルソンが左隅に決めて同点。5分前に歓喜したホームサポーターは、あまりにも急激な形勢の変化を受け入れられず、揃って沈黙しています。
前半は1-1。フィリポが再び注目されたのは59分です。左サイドでGKロブレスのスローを受け、中に持とうとしてタッチが大きくなった3番は、スパイクの裏を見せるスライディングでブルーノ・ギマランイスの左足を削ってしまいました。すかさずVARが発動し、イエローカード。ジャッジに助けられた3番は、69分に逆転ゴールを献上するファールを犯してしまいます。
ボックス左から、ファーのイサクめがけて浮かしたのはウィロック。フィリポはなぜ、左手を高く挙げたのでしょうか。VARは指先に触れた瞬間を映し出しており、これもまた文句なしのPK。ロブレスが最初のシュートと同じコースと読むと、ストライカーの選択はど真ん中でした。
今季プレミアリーグで最少失点のチームに、残り20分で1-2は絶望的な状況です。しかしリーズは、79分のセットピースを活かしました。ショートコーナーから、左のニョントがファーにクロスを上げると、バンフォードのシュートをトリッピアーがブロック。こぼれ球を直接叩いたクリステンセンのボレーは、トリッピアーの頭でコースが変わって右隅に飛び込みました。
2-2となり、両者ともに決勝ゴールがほしい最終盤。90分にブルーノ・ギマランイスの素晴らしいロングフィードが前線のアントニー・ゴードンに届くと、対応が遅れたフィリポが後ろからプッシュし、決定機阻止で2枚めをもらってしまいました。
キッカーはもちろんトリッピアー。どよめきが流れるエランド・ロード。バンフォードをパスカル・ストライクというカードは、1ポイントで終わろうというメッセージです。エディ・ハウ監督に詰め寄ったサポーターは、後に永久出禁処分となったと伝えられています。最後まで10人で攻めたリーズも、数的優位を活かせなかったマグパイズも、悔いが残るドローでした。
リーズが残している2試合は、ウェストハムとトッテナム。1ポイント上のエヴァートンはウルヴスとボーンマス、3ポイント上のノッティンガム・フォレストはクリスタル・パレスと、ライバルが残留決定組と戦うため、1勝1敗では足りないかもしれません。次節のハマーズ戦は、もちろん必勝です。
一方、マンチェスター・ユナイテッドに並ばれたニューカッスルは、リヴァプールが3連勝なら1勝2分以上が必要です。最後の3つはブライトン、レスター、チェルシー。TOP4争奪戦のカギを握るのは、マン・ユナイテッド戦も残しているブルーズです。まずは、ブライトン戦を全力で獲りにいかなくてはなりません。CLとELを目標とするチームの激突が、今から楽しみです。
両者ともに、負けられない一戦。18位に沈むリーズは、残り4試合というタイミングでハビ・グラシアを解任し、残留請負人サム・アラダイスを招聘しました。緒戦は敵地で首位マン・シティ。2ゴールをゲットしたギュンドアンがPKを失敗した後、85分のロドリゴのゴールで2-1に詰め寄ったものの、あと1発を決めることができませんでした。
2試合めのニューカッスル戦で敗れ、エヴァートンがペップの足をすくえば、残り2試合で17位ノッティンガム・フォレストに4ポイント差という絶望的な状況に追い込まれます。対するマグパイズは、リーズに敗れれば、5位リヴァプールと3ポイント差。残り3試合を1勝でOKとするか、2勝が必要になるかは大きな違いです。
エランド・ロードのゲームは、7分にスコアが動きました。左サイドのジャック・ハリソンが縦に浮かしたボールをバンフォードが収め、右足に持ち替えて上げたクロスをロドリゴがヘディングでプッシュ。名手ポープが左手で弾くビッグセーブを披露したものの、詰めたアイリングのシュートは見送るしかありませんでした。
リードした18位の2度めの決定機は、「BBC」の記者がターニングポイントとした冒頭のシーンです。左サイドでキープしたグリーンウッドが縦に仕掛け、ボックス右に入ったフィリポにパスを通すと、着いていたジョエリントンはバランスを失って転倒し、フィリポを倒す格好となってしまいました。キッカーはバンフォード。決めれば、2-0です。
選んだコースは左。今季プレミアリーグの4回のPKのうち、2回しかゴールを許していないニック・ポープは、完全にコースを読んでいました。弾いたボールに詰めたバンフォードが触る前に、左手を伸ばした守護神が外に掻き出し、リーズはリードを広げることができませんでした。
PKを誘ってヒーローになるはずだったフィリポはこの後、ことごとく味方を不利にするプレイを繰り返すことになります。ジョエリントンがポープと感謝のハイタッチをかわした3分後、イサクの落としを受けたブルーノ・ギマランイスがボックス右にダイレクトの縦パスを滑らせました。イサクの前にいたフィリポがクリアすれば終わりだったのですが…。
3番が転倒したため、中央から出張ってきたウーバーがイサクに迫り、クリアしようとして出した左足でストライカーを蹴ってしまいました。誰がどう見てもPK。カラム・ウィルソンが左隅に決めて同点。5分前に歓喜したホームサポーターは、あまりにも急激な形勢の変化を受け入れられず、揃って沈黙しています。
前半は1-1。フィリポが再び注目されたのは59分です。左サイドでGKロブレスのスローを受け、中に持とうとしてタッチが大きくなった3番は、スパイクの裏を見せるスライディングでブルーノ・ギマランイスの左足を削ってしまいました。すかさずVARが発動し、イエローカード。ジャッジに助けられた3番は、69分に逆転ゴールを献上するファールを犯してしまいます。
ボックス左から、ファーのイサクめがけて浮かしたのはウィロック。フィリポはなぜ、左手を高く挙げたのでしょうか。VARは指先に触れた瞬間を映し出しており、これもまた文句なしのPK。ロブレスが最初のシュートと同じコースと読むと、ストライカーの選択はど真ん中でした。
今季プレミアリーグで最少失点のチームに、残り20分で1-2は絶望的な状況です。しかしリーズは、79分のセットピースを活かしました。ショートコーナーから、左のニョントがファーにクロスを上げると、バンフォードのシュートをトリッピアーがブロック。こぼれ球を直接叩いたクリステンセンのボレーは、トリッピアーの頭でコースが変わって右隅に飛び込みました。
2-2となり、両者ともに決勝ゴールがほしい最終盤。90分にブルーノ・ギマランイスの素晴らしいロングフィードが前線のアントニー・ゴードンに届くと、対応が遅れたフィリポが後ろからプッシュし、決定機阻止で2枚めをもらってしまいました。
キッカーはもちろんトリッピアー。どよめきが流れるエランド・ロード。バンフォードをパスカル・ストライクというカードは、1ポイントで終わろうというメッセージです。エディ・ハウ監督に詰め寄ったサポーターは、後に永久出禁処分となったと伝えられています。最後まで10人で攻めたリーズも、数的優位を活かせなかったマグパイズも、悔いが残るドローでした。
リーズが残している2試合は、ウェストハムとトッテナム。1ポイント上のエヴァートンはウルヴスとボーンマス、3ポイント上のノッティンガム・フォレストはクリスタル・パレスと、ライバルが残留決定組と戦うため、1勝1敗では足りないかもしれません。次節のハマーズ戦は、もちろん必勝です。
一方、マンチェスター・ユナイテッドに並ばれたニューカッスルは、リヴァプールが3連勝なら1勝2分以上が必要です。最後の3つはブライトン、レスター、チェルシー。TOP4争奪戦のカギを握るのは、マン・ユナイテッド戦も残しているブルーズです。まずは、ブライトン戦を全力で獲りにいかなくてはなりません。CLとELを目標とするチームの激突が、今から楽しみです。
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