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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Newcastle×Leicester】シュート数23対1で0-0…ニューカッスルはTOP4確定、レスターは自力残留消滅!

ポゼッションは83%対17%、シュート数は14対0。負けたら降格濃厚となるレスターは、ドロー以上でTOP4確定のニューカッスルの猛攻を何とかしのいで、ハーフタイムを迎えました。先週末、アーセナル戦を1-0で制したノッティンガム・フォレストの18%が、プレミアリーグ史上最も低いポゼッション率での勝利です。

前半の最大のピンチは41分。ニューカッスルの左からのCKがファーに流れ、クロスの競り合いから浮いたボールをダン・バーンの前で獲ろうとしたGKイヴェルセンがファンブルしてしまいました。決定的な左足のボレーをポストに当てたカラム・ウィルソンは、こぼれ球を頭でプッシュ。枠に向かったボールは、ゴールライン上にいたエンディディがヘッドでクリアしました。

さらに43分、ボックス右に入った縦のロングフィードからの折り返しを叩いたアルミロンの左足ボレーも、ポストを直撃。足元に転がってきたボールを右隅に打ったイサクは、ポストをかすめたボールを見て頭を抱えています。最初の45分を見て、全員が自陣にこもったアウェイチームが勝つと断じる人はいないでしょう。

後半に入ると、ニューカッスルのボール支配率はさらに高まりました。59分、右のアルミロンが中央にグラウンダーを通すと、イサクのダイレクトショットはイヴェルセンがセーブ。レスターのポゼッションは16%に下がり、シュート数は18対0という大差となっています。ひたすら耐えるチームに、ブレンダン・ロジャースの下で5位に食い込んだ2年前の面影はありません。

63分にジェイミー・ヴァーディーとジョニー・エヴァンスが下がり、パトソン・ダカとハーヴィー・バーンズがピッチへ。71分の左からのCKは、ニアのファエズが頭でクリアし切れず、ボールはファーポスト際に流れていきました。待っていたのはブルーノ・ギマランイス。ゴール前30センチからのヘディングはまたもポストを叩き、ハーヴィー・バーンズに蹴り出されました。

76分のチャンスは、右サイドにいたトリッピアーの斜めのパスが秀逸でした。ボックス右に走り込んだショーン・ロングスタッフの一撃は、イヴェルセンがかろうじて足でブロック。残り5分を切っても、アウェイチームにシュートはありません。大きなジェスチャーで攻撃を促すディーン・スミス監督。ドローでもOKのホームチームは、安全重視でプレイしています。

90分をシュートゼロで過ごしたレスターは、92分に唯一の決定機を迎えました。右からクロスを入れたのはジェームズ・マディソン。中央にいたカスターニュのボレーは、ニック・ポープの左に飛んでいきました。決まったかと思った瞬間、プレミアリーグ屈指のショットストッパーが右に弾き出すビッグセーブ。タイムアップの笛を聞いたエディ・ハウ監督は満面の笑顔です。

ポストに3回も阻まれたニューカッスルは、TOP4確定。リヴァプールの希望は、4位マンチェスター・ユナイテッドの連敗のみとなりました。1ポイントしか足せなかったレスターは、自力残留の可能性がなくなりました。17位エヴァートンとは2ポイント差。最終節のグディソンパークでボーンマスが敗れれば、ハマーズ戦で勝っても降格となります。

カスパー・シュマイケルとウェズレイ・フォファナの穴を埋められなかった苦しいシーズン。ブレンダン・ロジャースの後を継いだディーン・スミスは、攻撃陣の活性化も守備の改善も成せず、1勝3分3敗という冴えない戦績で18位に留まっています。チャンピオンシップに落ちれば、主力の大半が退団となるでしょう。

2年前はCL出場権を争い、FAカップを制覇。下位の中小クラブも資金力があるプレミアリーグは、欧州で戦うレベルのチームでも、2年連続で補強に失敗すれば降格候補となる厳しいリーグと化しています。それにしても、絶対に勝たなければならない試合でシュート1本とは…。


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