イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Burnley×MAN.CITY】いきなりハーランド2発!力の差を見せつけた最強王者は上々のスタート!

プレミアリーグ2023-24シーズンがいよいよ始まります。ターフムーアの開幕戦は、バーンリーVSマンチェスター・シティ。ペップ・グアルディオラは、コヴァチッチとグヴァルディオルのクロアチアコンビをベンチに置いています。古巣対決のヴァンサン・コンパニは、5-4-1という守備重視の布陣ですが、開始4分のCKで失点を喫してしまいました。

ショートコーナーから右サイドでキープしたのは、キッカーのデブライネ。ファーに届いたクロスをロドリが頭で折り返すと、走り込んだハーランドが難なく左足で押し込みました。6分のデブライネのミドルは、GKトラフォードの頭上にアウト。U-21ユーロ制覇の立役者となった守護神は、この夏マン・シティから移籍したばかりです。

2022-23シーズンにトレブルを達成した欧州王者のスターターを紹介しましょう。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、アカンジ、ナタン・アケ、リコ・ルイス。中盤センターにロドリが入り、2列めにフォーデン、フリアン・アルバレス、デブライネ、ベルナルド・シウヴァ、最前線に昨季プレミアリーグ得点王のハーランドという顔ぶれです。

12分には、左に出たデブライネの正確なクロスがファーに入るも、味方と重なったハーランドの右足ボレーはニアにアウト。15分にコレオショ、フォスターと左につないだバーンリーは、ボックス左でリターンを受けたコレオショのシュートが浮いてしまいました。さらに25分、コレオショのパスを受けて左にまわり込んだアムドゥニの一撃は、エデルソンの正面です。

デブライネがリタイアしたのは24分。代わって入ったのはコヴァチッチです。28分に敵陣でミスを突いたアムドゥニは、ゴール前に飛び出したもののロドリにチェックされ、エデルソンがクリア。1分後、左から突破したフォスターのシュートは、角度が厳しくファーに流れていきました。マン・シティは最終ラインのミスが目立ち、ホームチームにきわどいシーンを作られています。

フォーデンの縦パスで、右からカイル・ウォーカーが抜けたのは36分。中央でグラウンダーを受けたフリアン・アルバレスが右のハーランドに預けると、ダイレクトショットがバーを叩いてネットを揺らしました。45分、コヴァチッチのロングフィードでラインの裏に飛び出したフォーデンは、ヴィチーニョのプレッシャーを受け、打ち切れません。

前半は0-2。タッチ9回、パス2本のハーランドは2度のチャンスを逃しませんでした。後半に入り、エースの最初のシュートは52分。フリアン・アルバレスの縦パスで左に流れて放った一撃は、オシェイが足元に入ってCKに逃れました。55分のロドリのミドルは、トラフォードが上に弾き出しています。

エデルソンのキックから始まった60分の速攻は、ハーランドのラストパスを右で受けたフリアン・アルバレスがミスキック。プレミアリーグに昇格したばかりのチームは、プレスで奪うシーンが減り、後半は1本も打てていません。72分に後方からのフィードを追ったフォーデンは、左からのクロスを触られ、ボールはハーランドの前を横切っていきました。

勝負が決したのは75分。フォーデンの左からのFKから混戦となり、ロドリがこぼれ球を蹴り込みました。80分にリコ・ルイス、ナタン・アケ、ハーランドが下がり、ラポルテ、グヴァルディオル、コール・パルマー。フォーデンから右のフリアン・アルバレスにつながった85分の速攻は、フィニッシュがトラフォードの正面でした。

94分、カイル・ウォーカーを後ろから削ったザルリに1発レッド。0-3快勝のチャンピオンの懸念は、デブライネの状態と前半のビルドアップぐらいでしょう。ハーランドは当たり前のように2発ゲット。フォーデンとフリアン・アルバレスは、ゴールこそなかったものの上々のパフォーマンス。パス成功率95%、タックル成功2回のコヴァチッチは悪くないデビュー戦でした。

毎年恒例の「BBC」の評論家によるTOP4予想は、27人中26人がマン・シティ優勝。「グアルディオラがそこにいる限り、シティは首位」「アーリング・ハーランドは地球上最高のストライカー」「グヴァルディオルとコヴァチッチは素晴らしいサイン」「彼らのディフェンスはとても強そう」と、手放しの称賛が溢れています。

隙がない最強王者の懸念をあえて挙げるなら、昨季は主力の長期離脱がない幸運な1年だったということです。ハーランド、デブライネ、ギュンドアン、ベルナルド・シウヴァ、ロドリ、マフレズ、グリーリッシュ、フリアン・アルバレスは2週間以上のリタイアがゼロ。前線のタレントを複数欠いて得点力が落ちれば、アルテタやテン・ハフに勝機が生まれます。

マン・シティの次節はニューカッスル。筋肉を傷めたデブライネが復帰できず、3-2-4-1のキーマンだったジョン・ストーンズが間に合わなければ、昨季プレミアリーグで最少失点のチームに苦戦する可能性が高まります。ギュンドアンに得点力で劣るコヴァチッチは、攻撃を活性化させることができるのか。難敵をエティハドに迎えるペップの采配に注目しましょう。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す