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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ハリー・ケインは1億ユーロでバイエルン、カイセドは1億1100万ポンドでリヴァプールが獲得合意!

「チェルシーはこの夏、カイセドを気に入りながらも、クレイジーなオファーはしないと頑なに主張してきた。彼らは常に、自らが掲げた条件に近い形で契約が成立すると信じていた。リヴァプールは、それが誤算であることを示した」(「アスレティック」リアム・トーメイ記者)

チェルシーがブライトンに総額8000万ポンド(7500万ポンドとアドオン500万ポンド)を提示したのは7月27日。6000万、7000万に続く3度めのチャレンジを拒否されると、そこからは1歩も動きませんでした。業を煮やしたカイセドは、8月7日のトレーニングに顔を出さず、プレミアリーグの開幕節のルートン戦に出場するかどうかが取り沙汰されていました。

リヴァプールが参戦するという噂が流れたのは、8月5日。「フットボールインサイダー」が配信したチェルシーを上回る8000万ポンド超のオファーという話は、「スカイスポーツ」とファブリツィオ・ロマーノさんが否定しています。昨日は、「レッズはこれから正式にオファー」という状況だったのですが、早く決着をつけたいブライトンが争奪戦を仕切ったようです。

「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者によると、ブライトンはカイセド獲得をめざすクラブに通達し、木曜日の午前0時締切りでオークションを実施したそうです。危機感を高めたチェルシーは1億ポンドに引き上げたものの、ラヴィアを値切ろうとしたクラブがプレミアリーグレコードの1億1100万ポンド(約204億円)という信じられない額で勝負してきました。

マージーサイドが勝利を知らされたのは、深夜になってからです。代理人との間では個人条件は合意に至っており、ブライトンとの交渉はスピーディーに進んでいると報じられています。ハイジャックが得意なチェルシーは、ライバルとの距離感の把握と速度計算を誤ってしまったようです。

1月にアーセナルに行きたがっていた21歳のMFは、着地した後もブルーズ希望と伝えられています。合意報道の後、「スカイスポーツ」が「チェルシーが1億1500万ポンドで再逆転を図っている」といっていますが、ブライトンが翻意するという結末はあるのでしょうか。レッズが本人を納得させなければ、さらなるサプライズがメディアを賑わすことになるかもしれません。

2021年2月に、ブライトンがインデペンディエンテ・デル・バジェに支払った額は450万ポンド。それから2年半の間に、プレミアリーグで45試合に出場しただけで移籍金は25倍に膨れ上がりました。2022-23シーズンのタックル成功100回とインターセプト56回はリーグ2位。素晴らしいMFではあるものの、デクラン・ライスより高額といわれると違和感を拭えません。

レッズのハイジャックを伝えたデヴィッド・オーンスタイン記者は、その数時間後にハリー・ケインがドイツに旅立つとレポートしています。バイエルンとスパーズは、既に1億ユーロ(8640万ポンド=約159億円)で合意済み。残留の可能性があるといわれていたストライカーは、初志貫徹で新たなステージを選びました。

ミュンヘンでメディカルチェックを終えた後、4年と記された契約書にサインすれば「DONE DEAL」。ポステコグルー監督は、プランを練り直さなければなりません。リシャルリソン、ソン・フンミン、クルゼフスキとこれから加わるであろう新しいストライカーは、巨大な穴をどこまで埋められるでしょうか。

バイエルンとの契約が満了になったとき、34歳になる稀代のストライカーは、プレミアリーグ260ゴールのアラン・シアラーに追いつけずにキャリアを終えてしまうのかもしれません。いざ決まると、寂しさが押し寄せてきます。今夜は少し苦いビールを煽ってひと眠りして、ターフ・ムーアのバーンリーVSマンチェスター・シティに臨むことといたしましょう。


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