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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Bournemouth】10番の1発レッドで遠藤航が登場!3発ゲットのレッズは今季初勝利!

プレミアリーグ2023-24シーズン第2節、リヴァプールVSボーンマス。昨日、移籍が発表された遠藤航はベンチスタートです。中盤はチェルシー戦と同じくマック・アリスター、ショボスライ、ガクポ。フロントスリーはサラー、ジョッタ、ルイス・ディアスという並びです。

アンフィールドでの最初のゲーム。開始1分にクリアミスを拾って流し込んだアンソニーのゴールは、オフサイドのジャッジです。しかし3分、ファン・ダイクのパスを自陣中央で受けたアーノルドがビリングに奪われ、ボールはゴール前にいたソランケへ。トラップに詰めたロバートソンのクリアがファン・ダイクに当たり、こぼれ球に反応したセメンヨがネットに突き刺しました。

まさかの0-1。偽SBのアーノルドと、その後ろのコナテ、ファン・ダイク、ロバートソンは落ち着かなければなりません。6分のCKで競り勝ったファン・ダイクのヘッドは、クロスバーにヒット。9分にタッチミスをアンソニーにカットされたアリソンは、強引なタックルで倒してしまい、イエローをもらっています。

ボックス手前のガクポが、右のサラーに浮き球を通したのは13分。落としを受けてボックス右を突破したアーノルドのシュートは、GKネトが冷静に上に弾き出しました。18分には、アーノルドの美しいサイドチェンジがルイス・ディアスへ。カットインして放った2本と、こぼれ球を拾ったショボスライのシュートは、スペースを塞いだボーンマス守備陣が足に当てています。

19分のソランケのミドルは、クロスバー越え。中盤センターのチェックが緩いレッズは、アウェイチームの速攻に振り回されています。23分、サラーと絡んで右から突破したジョッタの折り返しは、ネトがキャッチ。マック・アリスターは常にビリングに狙われており、速攻を喰らって後手にまわるシーンが目立っています。

27分、右から上がったアーノルドがジョッタにパスを通すと、ボックス右に出た20番は中央に優しいボールを転がしました。ニアにいたセネシはクリアできず、アーロンズに先着したルイス・ディアスが巧みに浮かして完璧な右足ボレー。ネトはまったく反応できませんでした。同点に追いついたレッズは、中盤を支配しています。

アーノルド、サラー、ルイス・ディアス、ガクポ、ジョッタと左につながった34分のアタックは、ボックス手前でラストパスをもらったサラーのフィニッシュが枠の上。レッズの逆転ゴールは37分でした。右から仕掛けたショボスライが、ロズウェルに引っかけられてPK。ネトに弾かれたサラーが詰めて、左隅に押し込みました。

45分、ショボスライのパスを中央で収めたガクポは、すかさず右のアーノルドへ。切り返しからの左足シュートは、ニアをケアしていたネトが左に弾き出しました。前半は2-1、シュート数は14対2、オンターゲットは5対2。攻め続けたレッズは、中盤の底にいるマック・アリスターが持ち味を発揮できていないのが気になります。

後半開始直後の46分、レッズのCKはサインプレー。ボックスの外から打ったアーノルドのシュートは、ゴール前の渋滞に捕まりました。48分にドリブルで中央を切り裂いたセメイヨは、マック・アリスターのチェックをかわして右足でフィニッシュ。ボールはアリソンの頭上を越えていきました。

51分、ラインの裏を狙ったサラーにマック・アリスターがロングフィード。ネトがヘッドでクリアすると、胸でトラップしたジョッタのボレーは右に切れていきます。2分後、ガクポが中央から上がって右にさばくと、カットされたボールが右にこぼれ、拾ったサラーがニアを狙うもネトの正面です。

直後、ルイス・ディアスが中央を突破し、ラストパスが左のガクポへ。振り向きざまの左足も、こぼれ球を叩いた右足も、アーロンズとザバリニーにブロックされています。58分、ルーズボールに反応したクリスティの足に、マック・アリスターのスパイクの裏が入りました。レッズサポーターのブーイングは、1発レッドという厳しいジャッジに対する抗議です。

62分、サイドチェンジをもらったアーノルドが、ニアにいたショボスライにパス。強烈なミドルがビリングに当たってコースが変わり、ネトが弾いたボールをジョッタがプッシュしました。3-1となり、クロップ監督はガクポを下げて遠藤航を投入。日本代表MFのプレミアリーグデビューは、10人対11人の難しいゲームとなりました。

67分、遠藤のインターセプトからサラーにボールが渡り、スルーパスでジョッタが右へ。2人をかわして打った左足のフィニッシュは、ネトが足を出してセーブしました。70分にドリブルで仕掛けたセメンヨは、遠藤が止めなければなりません。グラウンダーを受けたムーアのダイレクトショットは枠にいかず、助かりました。

76分にジョッタとアーノルドが下がり、ジョー・ゴメスとエリオット。80分にコナテの縦パスをジャスティン・クライファートがカットし、縦パスを受けたソランケがカットインから右足を振り抜きますが、うまくコントロールできなかったボールは右に逸れていきます。83分にカウンターを仕掛けたサラーは、遠めからのミドルをポストの右に外しました。

右のアーロンズが斜めのパスをボックスに入れたのは85分。デヴィッド・ブルックスの折り返しに反応したジャスティン・クライファートは、右足の決定的なボレーをアリソンにセーブされました。86分にルイス・ディアスとサラーが下がり、ダルウィン・ヌニェスとツィミカス。90分のビリングのFKは、明らかにミスキックです。

92分のミドルをアリソンに止められたハメド・トラオレは、2分後に単独突破から右隅を狙ったシュートもビッグセーブに阻まれました。3-1、リヴァプール快勝。フロントスリーが全員決めた一戦は、2ゴールに絡んだショボスライを称えたいゲームでもありました。

シュート数は26対13、オンターゲットは10対5。ボックスの両脇を執拗に突くアタックは迫力があったものの、カウンターに苦しんだ守備は改善が必要です。遠藤航はパス成功率88%、タックル成功とインターセプトが1回ずつで、デュエルは3戦1勝。「BBC」のファンの採点ではファン・ダイク、ルイス・ディアス、ショボスライに次ぐ4位で、「スカイスポーツ」は7点です。

次節は敵地でニューカッスル。復帰したバイチェティッチと遠藤航で中盤の守備を強化し、ショボスライ、ルイス・ディアス、サラー、ジョッタを前線に配する布陣がよさそうです。中盤のさらなる補強が実現するまでは、元気な選手たちでやりくりするしかありません。セント・ジェームズ・パークでも勝利をめざすクロップ監督のスタメンと戦術に注目しましょう。


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