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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

遠藤航、一気に入団決定!本命を獲り逃し続けたリヴァプールの迷走を振り返る。

It feels amazing and this is my dream. It’s always been a dream to play in the Premier League and with one of the biggest clubs in the world. It’s a dream come true for me

素晴らしい気分。夢だった。世界でも有数のビッグクラブに加わり、プレミアリーグでプレイするのが夢だったんだ。自分の夢が、ようやく叶った…。リヴァプールの公式サイトのインタビューに応じた遠藤航は、ドリームという言葉を連発し、アンフィールドで戦う喜びを語りました。

マック・アリスターとショボスライを首尾よく押さえたリヴァプールですが、3人めのMFの獲得は「迷走」という言葉がぴったりでした。ナビ・ケイタ、ミルナー、チェンバレンと中盤から3人が離脱したクラブのターゲットは、6番と8番をこなすオールラウンダー。当初、ターゲットと目されていたのは、ニースのケフラン・テュラムとボルシアMGのマヌ・コネでした。

6月には、両者ともに3500万ポンドでOKといわれていました。交渉が停滞したのは、移籍金が合意に至らなかったからと報じられています。後にカイセドに1億1000万ポンドを投じようとしたクラブは、この頃は高額の移籍金を払う気はなかったのでしょう。セルタ・デ・ヴィーゴのU-21スペイン代表MFガブリ・ベイガは、そもそもリストに入っていなかったのだと思われます。

大陸の若手に関する話は立ち消えになり、メディアの見出しはサウサンプトンのロメオ・ラヴィアにスイッチしました。ヘンダーソンとファビーニョの退団が決まってから、プレミアリーグのヤングスターたちへのアプローチが本格化したのですが、ラヴィアに対する3度のオファーはいずれもセインツの希望額を下回っており、チェルシーのハイジャックを許してしまいました。

カイセドもラヴィアもクラブ間合意に至ったものの、選手にチェルシーに行きたいといわれてアウト。レッズのスタッフが、関係を構築できなかったことが明らかになりました。迷走の最大の理由は、長期的な強化を考えるディレクターの不在でしょう。マイケル・エドワーズの後を継いだジュリアン・ウォードは1年で去り、5月に招聘されたヨルグ・シュマートケも短期契約です。

ようやく決まった遠藤航は既に30歳で、1630万ポンド(約30億円)というお手頃価格。ラヴィアの獲得失敗で、急遽リストに入ったターゲット外の選手です。カイセドより1億ポンドも安い代役が、ファビーニョを見慣れたサポーターを歓喜させるパフォーマンスを見せたら、ニッポンのプレミアリーグファンとしてはテンション爆上がりです。

レッズの次なるターゲットは、マンチェスター・ユナイテッドの獲得候補だったフィオレンティーナのソフィアン・アムラバトでしょうか。チアゴ、バイチェティッチ、カーティス・ジョーンズが負傷離脱し、マック・アリスター、ショボスライ、エリオット、ベン・ドークでまわさなければならないレッズは、早期にセントラルMFをフィットさせなければなりません。

脆弱な中盤に加わる遠藤は、いきなりチャンスをもらえそうです。センターの強化に苦しみ、当初の想定にはなかったベテランを連れてきたレッズは、失敗と切り捨てられるのか、慧眼と称えられるのか。日本代表とシュツットガルトでキャプテンを務めたMFには、持ち前のリーダーシップを発揮して名門クラブの中盤を仕切っていただければと期待しています。


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