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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Wolves×Liverpool】サラー発の3ゴール!後半に立ち直ったリヴァプールが逆転で4連勝!

アーノルドは欠場で、遠藤航、ダルウィン・ヌニェス、ルイス・ディアスはベンチスタートです。インターナショナルブレイク明けの初戦となるウルヴスVSリヴァプールは、ランチタイムキックオフ。3勝1分という好スタートとなったユルゲン・クロップ監督のチームは、ファン・ダイクがサスペンデッドの最終ラインが懸念材料です。

GKアリソン、DFジョー・ゴメス、クアンサー、マティプ、ロバートソン、MFマック・アリスター、ショボスライ、カーティス・ジョーンズ、FWサラー、ガクポ、ジョッタ。立ち上がりから厳しいプレスを続けるウルヴスに対して、ビルドアップがぎこちないリヴァプール。4分にミスパスを奪われたマック・アリスターはマテウス・クーニャを手で止め、イエローをもらいました。

ウルヴスの先制は7分。自陣からカウンターを仕掛けたペドロ・ネトが、左サイドで3人を抜き去り、ファーにきれいなグラウンダーを通しました。ファン・ヒチャンのダイレクトショットに反応したアリソンが触ったのは、ゴールラインを越えてから。レッズのサイドの守備は、マークの受け渡しがうまくいっておらず、簡単に突破されるシーンが目立ちます。

サラーが右サイドで奪い返したのは13分。こぼれ球を拾ったガクポが縦に出し、ボックス脇に走ったエースが折り返すと、ジョッタのボレーは浮いてしまいました。19分に左から上がったペドロ・ネトは、ジョー・ゴメスをかわして放ったミドルがニアにアウト。レッズの最終ラインは縦に出せず、ショボスライが下がってくるため、前線に効果的なパスが出てきません。

マック・アリスターのミスをペドロ・ネトに突かれた27分のカウンターは、逆サイドのボックスの入り口まで追いかけた10番が責任を取りました。30分を過ぎても、レッズのシュートはわずか1本。32分のCKに競り勝ったドーソンのヘッドは、左のポストの外に逸れていきます。34分に左サイドでキープしたペドロ・ネトは、またしてもジョー・ゴメスをあっさり抜きました

左足の柔らかいクロスは、中央でフリーのマテウス・クーニャへ。ジャンプのタイミングを誤った12番は、腿に当てただけに終わりました。39分、ショボスライが左に出したボールをロバートソンがダイレクトで中へ。ガクポのボレーはミートせず、右に切れていきます。ジョー・ゴメスのアーリークロスがガクポに入ったのは44分。フリーのヘッドは、クロスバーの上です。

追加タイム1分、ロバートソンのクロスに飛び出したジョゼ・サは遠くにクリアできず、ボールはサラーの足元に落ちてきました。左足のシュートはレミナが体を張ってブロック。こぼれ球を叩いたショボスライの決定的な一撃は、ジョゼ・サが足でストップしました。前半は1-0。ポゼッションは36%対64%、シュート数は8対5、オンターゲットは2対2です。

クロップ監督はハーフタイムにマック・アリスターを下げ、ルイス・ディアスを投入。カーティス・ジョーンズとショボスライが並ぶ4-2-3-1のようです。ロングフィードを受けたロバートソンが、ダイレクトでニアに送ったのは47分。ルイス・ディアスのヘッドは、左のポストすれすれを抜けていきました。

中央に厚みを持たせ、攻め続けたリヴァプールが追いついたのは55分。ルイス・ディアス、ガクポ、ジョッタがボックスの入り口に揃い、ショートパスの交換からジョッタが右のサラーに出すと、右足のシュートに詰めたガクポが押し込みました。指揮官はここぞとばかりにガクポとジョッタを下げ、ダルウィン・ヌニェスとエリオットを2列めに配しました。

58分、左から上がったダルウィン・ヌニェスのミドルは右にアウト。レッズのカウンターへの対応は的確になり、ペドロ・ネトは消えています。70分、ボックス右でパスをもらったサラーが中央のルイス・ディアスにつなぎ、落としをもらったダルウィン・ヌニェスが7番とのワンツーでGKと1対1。右足の一撃は、必死に戻ったキルマンとジョゼ・サに阻まれました。

ジョー・ゴメスのクロスを、ファーのダルウィン・ヌニェスが頭で折り返したのは75分。クリアを叩いたショボスライのボレーは、左に逸れていきます。足をつる選手が目立つウルヴス。82分にクアンサーがピッチに座り込み、復帰初戦となるコナテが呼ばれました。ジョゼ・サのキックが短くなった85分。自陣から上がってカットしたのはロバートソンです。

サラーに預けた左SBは、そのままボックス右に入り込み、エースの絶妙なグラウンダーを左足インサイドでニアに流し込みました。勝負が決したのは91分、アリソンのキックがダルウィン・ヌニェスに通ったカウンター。右でパスを受けたサラーがボックスに侵入し、走り込んできたエリオットに落とすと、左足のシュートがニアポストを叩いて枠に飛び込みました。

3つのゴールをお膳立てし、2アシストを記録したサラーは、プレミアリーグ初出場となるフラーフェンベルフとチェンジ。ルイス・ディアスが入った後半は、中央からのアタックが活性化したレッズは、終盤の速攻2発で逆転に成功しました。MVPはもちろん、ラストパスが冴えたサラーでしょう。

4-2-3-1になってからはセンターの流動性が高まり、奪われてからのプレスも効くようになって、ウルヴスのカウンターを封じました。前線に変化をもたらしたルイス・ディアス、精度の高いパスワークで攻撃のテンポを上げたカーティス・ジョーンズ、アグレッシブなプレイで決勝ゴールをゲットしたロバートソンにも拍手です。

ダルウィン・ヌニェスは、スペースがあるシーンでは脅威ですが、雑なパスを減らさなければスーパーサブに固定されそうです。ファン・ダイクの代役を務めたクアンサーはまずまずの出来。コナテの復帰は朗報です。前半はペドロ・ネトに振り回されたジョー・ゴメスは、後半の攻撃参加で酷評を回避したのではないでしょうか。

ヨーロッパリーグのLASK戦の後、次節のプレミアリーグはハマーズ。速攻の起点となるルーカス・パケタやウォード=プラウズを前線の選手で抑えるという狙いで、最初から4-2-3-1で戦ってもいいのではないかと思います。昨シーズンからプレミアリーグで16戦連続無敗のチームが、優勝争いを続けるためには、時折不安定になる守備を安定させなかればなりません。


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