2023.10.22 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Sheff.UTD×MAN.UTD】ダロト、右足一閃!苦しかったマン・ユナイテッド、笑顔なき3ポイント。
プレミアリーグは4勝4敗で10位、CLは連敗でグループステージ敗退のピンチ。負傷者続出、トラブル頻発で苦しいシーズンとなったマンチェスター・ユナイテッドは、最下位のシェフィールド・ユナイテッドに負けるわけにはいきません。
カゼミーロを起用できないテン・ハフ監督は、ヴァランとメイソン・マウントもベンチに置いています。GKオナナ、DFダロト、ジョニー・エヴァンス、マグワイア、リンデロフ。2センターはマクトミネイとアムラバト、2列めにアントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にホイルンドを配する4-2-3-1です。
立ち上がり2分、いきなりピンチ。ハーマーのミドルをマグワイアがブロックすると、こぼれ球を拾って中に持ったマクバーニーはフリーでしたが、右足のシュートはオナナが余裕で捕れるコースでした。縦パスのミスが多いマンチェスター・ユナイテッド。今季プレミアリーグで未勝利のホームチームは、前線にぶつけてから左右に展開するクラシックな攻撃を続けています。
押されていたアウェイチームの初シュートは16分。左にいたブルーノがボックス手前のアントニーにパスを通すと、左足のミドルはGKフォデリンガムがキャッチしました。17分にはラシュフォードが左から仕掛け、クロスのクリアが逆サイドへ。アントニーのボレーは、右に大きく外れるミスショットです。
24分、敵陣左サイドでミスパスをさらったのはアーチャー。中央に持ち込んで右足で打ったミドルは、オナナが右に飛んでセーブしました。マン・ユナイテッドが先制したのは28分。ダロトのクロスを逆サイドでラシュフォードが拾い、ニアのリンデロフから中央にいたブルーノに渡ると、ボックス内で浮き球をトラップしたのはマクトミネイでした。
高く上がったボールの落ち際を捉えたボレーに、フォデリンガムは動けず。おそらくDFによって、視界が遮られたのでしょう。0-1となっても、主導権を握っているのはシェフィールド・ユナイテッド。左SBのリンデロフがサイドから上がってくる選手に詰めないため、きわどいパスやクロスが中央に入ってくるのが気になります。
32分に右からのクロスをマクトミネイが手で触ってしまい、PK。マクバーニーが右隅に決め、スコアはイーブンに戻りました。42分、右にいたマクバーニーがボックス右に縦パスを転がし、アムラバトと競ったアーチャーが右足を振り抜くと、飛び出してきたオナナがビッグセーブ。ブルーノ・フェルナンデスが44分に狙ったFKは、バーを叩いてゴール裏に消えていきました。
追加タイム3分、ラシュフォードのミドルがDFに当たってコースが変わり、最終ラインと並んでいたホイルンドの前にこぼれます。右足のフィニッシュは、コースを消したフォデリンガムが右手に当ててCK。1-1のままで終わった前半は、シュート7対6とオンターゲット4対3という数字が示す通り、ホームチームが優勢でした。
必勝のアウェイチームは、後半の立ち上がりもハーマーとマクバーニーのアグレッシブな仕掛けに苦しんでいます。48分にノーウッドが打った決定的なミドルは、オナナが上に弾き出すビッグセーブ。52分にマクバーニーと代わったブリュースターは、直後にブレ球のミドルを放ちますが、オナナが左に反応してセーブしました。
55分にフォデリンガムのミスパスをカットしたラシュフオードは、なぜ自分で決めにいかなかったのか。中央でパスを受けたホイルンドは、GKの正面に打ってしまいました。58分に敵陣で奪ったアントニーがブルーノにつなぎ、左からスプリントした10番にパスが出ますが、左足のダイレクトショットはファーポストをかすめてゴールラインを越えていきました。
テン・ハフ監督が動いたのは63分。ホイルンド、マクトミネイ、アントニーが下がり、ガルナチョ、エリクセン、マルシアルがそれぞれのポジションに入っています。67分のCKからの波状攻撃で、ボックスの外にいたアムラバトが右足で叩いたシュートはクロスバーにヒット。ボックス右手前でリバウンドを取ったブルーノは、左足の一撃をファーに外しました。
77分、左サイドを上がったリンデロフがガルナチョに預けると、2人に着かれたドリブラーは突破を諦め、急造SBに戻します。ボックス手前にパスが出た瞬間は、何でもないシーンに見えたのですが、ダロトの素晴らしいミドルがGKのグローブを弾いて右隅に決まりました。指揮官がラスト5分からヴァランとメイソン・マウントを入れたのは、CLに向けた慣らし運転でしょうか。
追加タイムを攻めて終わらせたマンチェスター・ユナイテッドが1-2で勝利。直前に見たロンドンの2クラブと比べると、守備における連携も攻撃の流動性も劣るチームは、2つの素晴らしいショットで3ポイントを手に入れました。ホイルンドとラシュフォードは決定機をひとつずつ逃し、アントニーは敵陣で奪ったショートカウンター以外に期待できるシーンはありませんでした。
シンプルなサイドアタックが主体のチームには、マグワイアは強いとあらためて感じました。ディフェンシブアクションとリカバリーが18本、空中戦勝利5回。13本のロングフィード成功と、ファイナルサードへのパス14本という数字も光っています。CBからの配球が目立ったのは、中盤が前線を動かせずに苦労したということでもあります。
試合後、拍手をしながらサポーターの声援に応える選手たちに笑顔はありません。好調マクトミネイの2戦連発、オナナのビッグセーブ連発、フィット感を高めたアムラバトといったいくつかの収穫と3ポイントをポジティブに捉え、負傷者の回復とクオリテ向上を願うしかありません。次戦はコペンハーゲンとのホームゲーム。今季はなかなか見られない快勝を期待しましょう。
最後に、ひとつだけ。86歳で息を引き取ったサー・ボビー・チャールトンの偉業を称え、安らかな眠りにつかれますよう、お祈り申し上げます。
カゼミーロを起用できないテン・ハフ監督は、ヴァランとメイソン・マウントもベンチに置いています。GKオナナ、DFダロト、ジョニー・エヴァンス、マグワイア、リンデロフ。2センターはマクトミネイとアムラバト、2列めにアントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にホイルンドを配する4-2-3-1です。
立ち上がり2分、いきなりピンチ。ハーマーのミドルをマグワイアがブロックすると、こぼれ球を拾って中に持ったマクバーニーはフリーでしたが、右足のシュートはオナナが余裕で捕れるコースでした。縦パスのミスが多いマンチェスター・ユナイテッド。今季プレミアリーグで未勝利のホームチームは、前線にぶつけてから左右に展開するクラシックな攻撃を続けています。
押されていたアウェイチームの初シュートは16分。左にいたブルーノがボックス手前のアントニーにパスを通すと、左足のミドルはGKフォデリンガムがキャッチしました。17分にはラシュフォードが左から仕掛け、クロスのクリアが逆サイドへ。アントニーのボレーは、右に大きく外れるミスショットです。
24分、敵陣左サイドでミスパスをさらったのはアーチャー。中央に持ち込んで右足で打ったミドルは、オナナが右に飛んでセーブしました。マン・ユナイテッドが先制したのは28分。ダロトのクロスを逆サイドでラシュフォードが拾い、ニアのリンデロフから中央にいたブルーノに渡ると、ボックス内で浮き球をトラップしたのはマクトミネイでした。
高く上がったボールの落ち際を捉えたボレーに、フォデリンガムは動けず。おそらくDFによって、視界が遮られたのでしょう。0-1となっても、主導権を握っているのはシェフィールド・ユナイテッド。左SBのリンデロフがサイドから上がってくる選手に詰めないため、きわどいパスやクロスが中央に入ってくるのが気になります。
32分に右からのクロスをマクトミネイが手で触ってしまい、PK。マクバーニーが右隅に決め、スコアはイーブンに戻りました。42分、右にいたマクバーニーがボックス右に縦パスを転がし、アムラバトと競ったアーチャーが右足を振り抜くと、飛び出してきたオナナがビッグセーブ。ブルーノ・フェルナンデスが44分に狙ったFKは、バーを叩いてゴール裏に消えていきました。
追加タイム3分、ラシュフォードのミドルがDFに当たってコースが変わり、最終ラインと並んでいたホイルンドの前にこぼれます。右足のフィニッシュは、コースを消したフォデリンガムが右手に当ててCK。1-1のままで終わった前半は、シュート7対6とオンターゲット4対3という数字が示す通り、ホームチームが優勢でした。
必勝のアウェイチームは、後半の立ち上がりもハーマーとマクバーニーのアグレッシブな仕掛けに苦しんでいます。48分にノーウッドが打った決定的なミドルは、オナナが上に弾き出すビッグセーブ。52分にマクバーニーと代わったブリュースターは、直後にブレ球のミドルを放ちますが、オナナが左に反応してセーブしました。
55分にフォデリンガムのミスパスをカットしたラシュフオードは、なぜ自分で決めにいかなかったのか。中央でパスを受けたホイルンドは、GKの正面に打ってしまいました。58分に敵陣で奪ったアントニーがブルーノにつなぎ、左からスプリントした10番にパスが出ますが、左足のダイレクトショットはファーポストをかすめてゴールラインを越えていきました。
テン・ハフ監督が動いたのは63分。ホイルンド、マクトミネイ、アントニーが下がり、ガルナチョ、エリクセン、マルシアルがそれぞれのポジションに入っています。67分のCKからの波状攻撃で、ボックスの外にいたアムラバトが右足で叩いたシュートはクロスバーにヒット。ボックス右手前でリバウンドを取ったブルーノは、左足の一撃をファーに外しました。
77分、左サイドを上がったリンデロフがガルナチョに預けると、2人に着かれたドリブラーは突破を諦め、急造SBに戻します。ボックス手前にパスが出た瞬間は、何でもないシーンに見えたのですが、ダロトの素晴らしいミドルがGKのグローブを弾いて右隅に決まりました。指揮官がラスト5分からヴァランとメイソン・マウントを入れたのは、CLに向けた慣らし運転でしょうか。
追加タイムを攻めて終わらせたマンチェスター・ユナイテッドが1-2で勝利。直前に見たロンドンの2クラブと比べると、守備における連携も攻撃の流動性も劣るチームは、2つの素晴らしいショットで3ポイントを手に入れました。ホイルンドとラシュフォードは決定機をひとつずつ逃し、アントニーは敵陣で奪ったショートカウンター以外に期待できるシーンはありませんでした。
シンプルなサイドアタックが主体のチームには、マグワイアは強いとあらためて感じました。ディフェンシブアクションとリカバリーが18本、空中戦勝利5回。13本のロングフィード成功と、ファイナルサードへのパス14本という数字も光っています。CBからの配球が目立ったのは、中盤が前線を動かせずに苦労したということでもあります。
試合後、拍手をしながらサポーターの声援に応える選手たちに笑顔はありません。好調マクトミネイの2戦連発、オナナのビッグセーブ連発、フィット感を高めたアムラバトといったいくつかの収穫と3ポイントをポジティブに捉え、負傷者の回復とクオリテ向上を願うしかありません。次戦はコペンハーゲンとのホームゲーム。今季はなかなか見られない快勝を期待しましょう。
最後に、ひとつだけ。86歳で息を引き取ったサー・ボビー・チャールトンの偉業を称え、安らかな眠りにつかれますよう、お祈り申し上げます。
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