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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Tottenham×Fulham】10番のプレスが生んだ速攻炸裂!2-0完勝のスパーズは首位キープ!

アヤックスからフラムに移籍した23歳のCB、カルヴァン・バッシーは眠れない夜を過ごしているのではないでしょうか。プレミアリーグ9節、敵地トッテナム・ホットスパー・スタジアムに乗り込んだロンドンダービー。スパーズの2発は、いずれも彼のミスパスが招いたショートカウンターでした。

ホームチームの目線で見れば、狙い通りの速攻炸裂。フラットに表現するなら、プレッシングをベースとするチームの理想形です。先制は36分。GKレノが右にいたバッシーに預けると、中央から詰めたのはジェームズ・マディソン。コースを失ったCBのルキッチへの縦パスは、右にずれてしまいました。

狙っていたファン・デ・フェンがダイレクトでリシャルリソンへ。9番は迷わず、斜め前にいたキャプテンにラストパスを通します。左にいたティム・リームは、自らのポジションのせいでオフサイドを取り損ねたと気づいたのでしょう。中央に駆け寄り、1発で奪おうとしてソン・フンミンにかわされました。

右隅に収めたコントロールショットは、彼が最も得意とするプレイです。今季プレミアリーグ7ゴールめ、直近の4戦で4発。リードをキープしてハーフタイムを迎えたスパーズは、54分にも似たような形で追加点をゲットしました。ソン・フンミンに詰められたレノがバッシーへ。中を切ったのはジェームズ・マディソン。ここまでの流れは、まったく同じです。

苦し紛れの縦パスは、ホイビュルクの足元にいってしまいました。左足のダイレクトパスをボックス手前で受けたソン・フンミンは、打つかと思いきや、左サイドから戻ってきたジェームズ・マディソンの足元に優しいボールを転がします。レノと1対1になったプレーメイカーは、難なく右隅に流し込みました。

縦パスを読んでインターセプトし、ラストパス1本でフィニッシュ。ジェームズ・マディソンの的確なプレスが生んだ2ゴールで優位に立ったスパーズは、最終盤のフラムのアタックをしのいで2戦連続のクリーンシートを達成しました。開幕のブレントフォード戦をドローで終えたときは、無敗で首位に立つ今の姿は誰も想像できなかったでしょう。

快進撃の原動力となったジェームズ・マディソンは、オンターゲット2本、チャンスクリエイト4回、ドリブル成功2回、タックル成功2回、デュエル9勝という圧巻のパフォーマンス。センターにまわったソン・フンミンとのホットラインは、相変わらず脅威となっています。

ゴールが決められずに悩んでいたリシャルリソンは、CFとして先発した開幕からの3戦はシュート4本、左ウイングでプレイする直近の3戦は10本。ソン・フンミンのゴールで付いたアシストは、本来のパフォーマンスを取り戻すきっかけになるでしょうか。復調の気配を漂わせているストライカーが覚醒すれば、引いて速攻を狙うチームも崩しやすくなるはずです。

フライデーナイトの次節は、セルハーストパークでクリスタル・パレス。今のスパーズは、直近4試合で1ゴールという貧攻にあえぐチームなら、アウェイでも3ポイントを乗せられるでしょう。短いパスを駆使したゴール前での崩しと、敵陣で奪って仕掛けるカウンターが冴える前線の4枚に注目したいと思います。


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