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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ジェズス、圧巻のゴール&アシスト!セヴィージャを敵地で下したアーセナルが首位浮上!

PSVに4-0で快勝の後、ランスとのアウェイゲームは2-1の逆転負け。7年ぶりにチャンピオンズリーグに戻ってきたアーセナルは、ラ・リーガ13位のセヴィージャとの連戦でダブルを許すわけにはいきません。負傷欠場は、トーマスとティンバーのみ。アルテタ監督の11人はベストメンバーです。

GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、冨安健洋。MFウーデゴーア、トーマス、デクラン・ライス、FWサカ、ジェズス、マルティネッリ。立ち上がりから敵陣に殺到したアーセナルは、いつも通り4-4-2でプレスをかけています。5分のセヴィージャのカウンターは、ボックスから出てきたラヤが冷静にロングボールを処理しました。

最初のシュートは6分、マルティネッリのパスをボックス左で受けた冨安健洋の一撃は、ニアにアウト。チェルシー戦で絶賛された左SBは、8分に素晴らしいロングフィードを前線のジェズスに通しました。足元に収めた9番が、ラインの裏に飛び出したマルティネッリに完璧なスルーパス。GKニーランと向き合ったウインガーは、フィニッシュをブロックされてしまいました。

10分過ぎからはセヴィージャが主導権を握り、アーセナルはラインを下げて対応。21分にオカンポスにフィードをカットされたラヤは、ゴール前でラストパスを受けたルケバキオのトラップミスに助けられました。左サイドのマルティネッリが、ニアのジェズスにグラウンダーを通したのは22分。右隅を狙って浮かしたシュートは、枠に収まりません。

後方の3人で悠々とまわしていたセヴィージャを見て、デクラン・ライスが前線のプレスに加わっています。29分に右サイドをスプリントしたサカは、カットインからの左足ミドルをブロックされました。ガブリエウとサリバが出しどころを見つけられないシーンが多く、サカとマルティネッリは厳しいチェックで進路を封じられています。

冨安健洋は中央には入らず、マルティネッリの近くでボールをつなぐ役割に徹しています。セヴィージャが久々にチャンスをつかんだのは45分。左のオカンポスがボックスの手前に転がすと、後ろから走り込んだエン・ネシリがラインの裏に飛び出しました。追いかけた冨安が打つ寸前に足を出し、右隅に飛んだボールはポストの外に切れていきました。

追加タイム3分、クロスのクリアが自陣に引いていたジェズスへ。巧みなターンで前を向いたエースは、出てくると信じて中央からスプリントしたマルティネッリに完璧なスルーパスを走らせました。独走した11番は落ち着いてGKを抜き去り、無人のゴールに流し込んで0-1。苦しんでいたアウェイチームは、そのままハーフタイムを迎えました。

前半のシュート数は3対5、オンターゲットは0対2。後半開始直後の47分、ベン・ホワイトのミドルは右に逸れていきます。1分後、敵陣の深いところでスローインからのパスを奪ったのはマルティネッリ。ボックス左で浮き球を受け、GKと向き合ったジェズスがセーブされると、フォローしたウーデゴーアのボレーは浮いてしまいました。

53分、ボックスの左脇でキープしたのはジェズス。対峙したヘスス・ナバスをかわし、角度のないところから放った一撃は、右のサイドネットに突き刺さるスーパーショットでした。さらに55分、デクラン・ライスとのパス交換で左から上がったマルティネッリが、ファーのサカにラストパス。落としを受けたウーデゴーアのシュートはセルヒオ・ラモスがブロックしました。

セヴィージャが1点差に戻したのは、59分のCKからです。ジェズスに競り勝ったグデリのヘッドに、ラヤはノーチャンスでした。65分、ヘスス・ナバスの右からのクロスが競り合いとなり、ファーにボールが浮くと、オカンポスのバイシクルは左にアウト。1-2となってからは、セヴィージャが中盤を支配しています。

アルテタ監督の1枚めは73分、ウーデゴーアをカイ・ハヴェルツ。チェルシー戦で冴えなかったキャプテンは、今日もチャンスを創れないままピッチを去っています。81分にはジェズスとサカが下がり、エンケティアとトロサール。右サイドを執拗に攻めるスペインのクラブに対して、冨安が中に絞ってスペースをカバーしており、トロサールはSBと化しています

90分、マルティネッリに代わってキヴィオル。94分にサンチェス・ベラスコが上げたゴールに向かうクロスは、ダイブしたラヤが何とかパンチでしのぎました。守り切ったアーセナルが1-2で勝利。2つのゴールシーンはジェズスのショータイムでしたが、左サイドを制したマルティネッリ、攻守の軸となったデクラン・ライス、複数の役割をこなした冨安健洋も素晴らしい一戦でした。

デクラン・ライスが下がると、冨安がマルティネッリをフォロー。デクラン・ライスが攻め上がると、冨安は背後のスペースをカバーしていました。左サイドのバランサーとなっていた日本代表DFは、セヴィージャが放り込みに徹する時間帯になると、SBと左のCBの役割を交互にこなし、フリーでクロスを入れる形を創らせずにタイムアップを迎えました。

後半から活性化した左サイドに対して、サカとウーデゴーアのサイドがおとなしかったのが気になりました。サカは復調途上か。キャプテンは疲労が蓄積しているのか。カイ・ハヴェルツやファヴィオ・ヴィエイラ、スミス・ロウを右で起用して、8番を休ませる必要があるのかもしれません。

2勝1敗でグループBの首位に立ったアーセナルは、セヴィージャに連勝すれば勝ち抜けが決まりそうです。次戦の前の3試合は、プレミアリーグがシェフィールド・ユナイテッドとニューカッスル、カラバオカップはウェストハム。レギュラーを固定しがちな指揮官でも、最下位とのホームゲームではサブの選手を活用するのではないでしょうか。いや、まさか…。


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