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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ラストプレーのPKストップで勝利を手繰り寄せたオナナにチームメイトが殺到!泣けてきた…。

オールド・トラフォードにホイッスルが鳴り響いたのは、4分の追加タイムを消費し終えた94分13秒。左からのCKに元セインツのエルユヌシが触り、ファーにいたヒュイルントが左ポスト際に送ると、マクトミネイが高く足を上げてエルユヌシを蹴ってしまいました。ヴァラン、マグワイア、ブルーノ・フェルナンデスがレフェリーに詰め寄っても、PKのジャッジは変わりません。

アウトサイダーと目されていたコペンハーゲンに、ホームで1-0と大苦戦のマンチェスター・ユナイテッドは、ドローで終わればグループステージ敗退に近づきます。キッカーはラーション。スタンドは一斉にブーイング。おそらくこれがラストプレーでしょう。レフティの選択は右。読んでいたオナナが右手で叩き落とすと、歓喜の叫びがスタンドを包みました。

小さくガッツポーズしたGKに10人の赤いシャツが駆け寄り、起死回生のビッグセーブを称えてハグをかわしています。ビッグクラブとの決戦ではなく、トロフィーを争う試合でもないのに、選手が全員集まって絶叫しているシーンを初めて見たような気がします。それほど、彼らは苦しかったのでしょう。立ち上がりの猛攻で先制されていれば、結果は逆になっていたかもしれません。

2分にアシュリが放ったきわどいミドルは、オナナがセーブ。マグワイアのキックをエルユヌシにさらわれた5分のカウンターは、右からのクロスに走り込んだゴンサウヴェスのボレーが右のポストを叩きました。こぼれ球を拾ったクラエソンがエルユヌシに落とすと、左足の一撃はアムラバトが足元に入ってブロックしました。

最初の6分で5本のシュートを喰らったホームチームは、15分を過ぎてもシュートゼロ。17分には、左にいたラシュフォードの速いフィードがホイルンドに通るも、左足のシュートをファーポストの外です。21分に左からカットインした10番のミドルは、うまく当たらず。アントニーが仕掛けた23分の速攻は、右に流れて受けたホイルンドのヒールパスに走り込んだマクトミネイが打ち上げてしまいました。

ポゼッションはコペンハーゲンで、マン・ユナイテッドは受けにまわる時間が続いています。35分、オーバーラップしたレギロンのクロスに競り勝ったマクトミネイは、ヘディングをコントロールできません。0-0で折り返したマン・ユナイテッドは、何かを変える必要があります。テン・ハフ監督はハーフタイムにアムロバトを下げ、エリクセンを投入しました。

50分のコペンハーゲンのカウンターは、決定的でした。右から上がったクラエセンのグラウンダーをフリーで叩いたレラガーの一撃は、オナナが右に飛んで弾き出すビッグセーブ。ラシュフォードがボックス左を突破した54分のチャンスは、ニアで絡んだホイルンドが後ろに流したボールをエリクセンがダイレクトで叩くも、グラバラの素晴らしいセービングに阻まれました。

オールド・トラフォードで、デンマークの小さなクラブにやられるのか…。劣勢に愕然としていた72分、右からのCKのクリアをダロトがエリクセンに預け、右からのクロスがマグワイアの頭に届きました。叩きつけた一撃はパーフェクト。78分のカウンターからボックス左でフリーになったガルナチョか、こぼれ球に先着したマクトミネイが決めていればラクになれたのですが…。

シュート数は15対16、オンターゲットは5対4。あまりにも厳しかった試合を終えて、サブの選手たちと抱き合うオナナやサポーターの声援に応えるマグワイアを見ているうちに、何だか泣けてきました。「CLでひとつ勝つのがこれほど大変になってしまった」という悔しさと、「激しい批判を受けていた2人がヒーローになった」という感懐と。

ブレントフォード戦でミスをしたオナナを救ったマクトミネイが、この夜はオナナに救われました。危うい決着ではあるものの、今季公式戦で初めての3連勝。全員で勝利の喜びを分かち合ったあの雰囲気を、週末のマンチェスターダービーに持ち込み、目いっぱい戦っていただければと思います。


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