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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×Fulham】87分に遠藤が同点ゴール、1分後にアーノルド!大苦戦のリヴァプールが劇的勝利!

80分にドリブルで上がったのはケアニー。スピードを落として右サイドのボビー・リードに預けたときは、直後にゴールが決まるとは思えませんでした。クロスは逆サイドに流れ、ウィリアンがキープ。ボックス左にスプリントしてきたケアニーにコナテが振り切られ、緩い浮き球がファーに上がると、ツィミカスの上から叩いたボビー・リードのヘッドがネットを揺らしました。

アンフィールドで、まさかの2-3!残り時間は10分しかありません。65分にショボスライとマック・アリスターを下げ、ガクポとジョー・ゴメスを投入したクロップ監督は、直後に足を押さえて倒れたマティプをコナテに代えています。交代カードは、残り1回。攻めの手駒はカーティス・ジョーンズとエリオットです。しかし…。

83分、フラーフェンベルフに代えて遠藤航。

センターにいたアーノルドを上げるということでしょうか。自陣でファン・ダイクからもらった遠藤の最初のプレイは、右にいたアーノルドへのショートパス。ガクポが右のジョー・ゴメスにまわし、ファーに上がったクロスをツィミカスが頭で落とすと、ボックスの手前に並んでいたアーノルドと遠藤の連打は、いずれもリームがブロックしました。

アーノルドのCKを頭で叩いたルイス・ディアスはGKレノにセーブされ、左から詰めたサラーのボレーはニアにアウト。直後のビルドアップからの攻撃時は、遠藤とアーノルドが2センターで、ダルウィン・ヌニェスの後ろにサラーという布陣です。ファン・ダイクと遠藤がパス交換をしたのは87分。コナテのロングフィードを合図に、一気に状況が変わりました。

最前線のダルウィン・ヌニェスが脇にいたサラーに頭で落とすと、キープしたレフティはボックス手前に走り込んできた選手に打たせようとしています。右足インサイドのダイレクトショットを右隅に決めたのは、遠藤航!さすがにこれは、クロップ監督にオーダーされたプレイではないでしょう。

3-3となった1分後、遠藤からボールを預かったガクポが右から仕掛け、ニアに強烈なシュート。レノが外に弾き、先着したダルウィン・ヌニェスがファーに浮かすと、ボビー・リードが頭でクリアしたボールがアーノルドの前に落ちてきました。冷静に腿でトラップし、右足一閃。バッシーとボビー・リードの間は、誰にも当てずにネットを揺らす唯一のコースでした。

決勝ゴールは、両チームを通じて最後のシュートでもありました。これぞアンフィールド、最終盤の鮮やかな逆転劇で4-3の勝利!順調に立ち上がったリヴァプールが、20分のアーノルドの超絶FK(記録はバーを直撃したボールを背中に当てたレノのオウンゴール)で先制したときは、あっさり快勝と思っていたのですが…。

1-0としてからも攻め続けていたホームチームは、24分に追いつかれてしまいます。左サイドでインターセプトしたロビンソンがアンドレアス・ペレイラに預け、ボビー・リードを経由して戻ってきたボールをニアにフィード。アーノルドの前に走り込んだハリー・ウィルソンのダイレクトショットが、ケレハーの股間を抜けてゴールに飛び込みました。

1-1となってからしばらくは、サイドを執拗に攻めるフラムペース。29分のツィミカスのFKに競り勝ったマティプのヘッドは、レノの頭上を越えていきます。レッズの勝ち越しゴールは38分。左から蹴ったマック・アリスターのロングシュートは、アウトにかかって右のサイドネットに突き刺さるスーパーショットでした。

前半はこのまま終わるかと思いきや、追加タイム3分にフラムが同点ゴールをゲット。左からのCKをニアのラウル・ヒメネスが頭で流すと、マティプに当たってゴール前にこぼれたボールをテテがプッシュしました。ケレハーはまたしても、ボールに触りながら外に出せず、ハーフタイムは2-2のイーブンです。

後半立ち上がりのフラムの攻撃を止めたレッズは、終盤にビハインドを背負うまで主導権を握っていました。52分のショボスライのミドルは、左にアウト。53分のカウンターは、サラーのラストパスを右でもらったダルウィン・ヌニェスの一撃がクロスバーにヒット。積極的にシュートを打っていたルイス・ディアスは、ことごとくレノに止められています。

71分のフラーフェンベルフのミドルも、レノの正面。強者のシュートが決まらず、弱者がワンチャンスを活かすという展開は、典型的なアップセットのパターンです。正直に白状しましょう。最後のカードは遠藤のみと聞いたときは、ドローか敗戦かと思っていました。日本代表のプレミアリーグ初ゴールは、窮地に陥ったチームを救う貴重な1発でした。

今季公式戦で5度めとなる逆転勝利で、2位浮上。カイセドとラヴィアを取り逃がし、遠藤とフラーフェンベルフで手を打ったクラブは、首位に2ポイント差という好ポジションをキープしています。ミッドウィークの相手は最下位シェフィールド・ユナイテッド。アウェイとはいえ、圧勝でクリアしたい一戦です。


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