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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.CITY×Tottenham】天晴れポステコグルー!後半の采配が当たって昨季王者にドロー決着!

チェルシー戦とリヴァプール戦をドローで終えたマンチェスター・シティと、チェルシー、ウルヴス、アストン・ヴィラに3連敗のトッテナム。プレミアリーグ14節のラストゲームは、ビッグ6のシックスポインターです。

アーセナルの背中を追うペップは、当然のベストメンバー。アカンジが中盤に上がる3-2-4-1でしょうか。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、アカンジ、グヴァルディオル。中盤センターにロドリ、2列めにフォーデン、フリアン・アルバレス、ベルナルド・シウヴァ、ジェレミー・ドク、最前線にハーランドという顔ぶれです。

片やスパーズは、前節のアストン・ヴィラ戦と同じ全員SBの最終ライン。GKヴィカーリオの前にペドロ・ポロ、エメルソン・ロイヤル、ベン・デイヴィス、ウドジェを並べています。センターはイヴ・ビスマとロ・チェルソ。前線は全員ウインガーで、ブレナン・ジョンソン、クルゼフスキ、ブライアン・ヒルが2列め、ワントップはソン・フンミンです。

予想通り、立ち上がりから引かされているスパーズ。アカンジは、やはり右のセンターにいます。3分のCKをヴィカーリオと競ったアカンジは、ニアで合わせたヘディングが左にアウト。6分に右のフォーデンが敵陣で奪い、ベルナルド・シウヴァ、ジェレミー・ドクとつながったアタックは、左から打ったウインガーのシュートをヴィカーリオが外に弾き出しました

直後、スパーズのカウンターの起点は、CKのクリアを拾ったブライアン・ヒル。左でパスを受けたクルゼフスキが逆サイドにロングフィードを通すと、ソン・フンミンがドクをちぎってゴールに迫ります。右からクロスに狙った一撃は、エデルソンのグローブを弾いて0-1。すかさず反撃に出たマン・シティは、9分に右からのFKを活かしました。

フリアン・アルバレスがニアに入れたボールにハーランドが触ると、ゴールに向かって下がったソン・フンミンが外に出せず、オウンゴール。12分にフォーデンのミドルがDFに当たり、右に流れたボールにベルナルド・シウヴァが追いつきますが、詰めたヴィカーリオが浮き球をブロックして事なきを得ています。

この直後の13分、右に出てゴールキックを受けたエメルソン・ロイヤルがフリアン・アルバレスに奪われ、ルーズボールがボックス左のベルナルド・シウヴァの前へ。中央でグラウンダーをもらったハーランドはノーマークで、決まりかと思いきや、左足のワンタッチは右のポストの脇を抜けていきました。高速のラストパスに慌てないストライカーにしては、珍しいミスです。

15分過ぎから自分たちの戦い方を取り戻したスパーズは、ハーランドとフリアン・アルバレスが執拗に追ってくるプレスを嫌がっています。自陣で短いパスをつないだ23分、右に長いボールを送ったのはペドロ・ポロ。グヴァルディオルを抜き去ったブレナン・ジョンソンは、ゴールライン際からの折り返しをルベン・ディアスにクリアされました。

28分、ベルナルド・シウヴァのミスパスを敵陣でカットしたのはブライアン・ヒル。中央のソン・フンミンに出すのが遅れた22歳のウインガーは、工夫がないグラウンダーをロドリにカットされています。1分後、フォーデン、フリアン・アルバレス、ドクと左につながった速攻は、カットインした11番が右足で打った強烈なシュートがクロスバーに阻まれました。

マン・シティの逆転ゴールは31分、クロスのクリアからの二次攻撃です。ハーランドがボックス左手前のドクに預けると、斜めのボールをゴール左で受けたフリアン・アルバレスが脇に入ってきたフォーデンに転がしました。フリーだった47番は、左に流し込めばOK。2-1となった34分、右から上がったフリアン・アルバレスのシュートはファーポストに弾かれました。

さらに36分、敵陣中央でフリアン・アルバレスがイヴ・ビスマから奪い、3対2。左にまわり込んだ19番が中にいたハーランドの足元に流すと、左足のシュートは明らかにミスキックです。ロ・チェルソが右のクルゼフスキに展開した42分のカウンターは、ブライアン・ヒルを狙ったアーリークロスをカイル・ウォーカーがカット。劣勢のスパーズは、これを繰り返すしかありません。

前半は2-1、シュート数は12対2、オンターゲットは2対1。劣勢だったスパーズの最終ラインは、よく守っています。ポステコグルー監督は、ハーフタイムにブライアン・ヒルを下げてホイビュルクを投入。後半開始直後、ヴィカーリオのミスキックをカットしたベルナルド・シウヴァがハーランドの落としを左足で叩くと、守護神は左に弾き出すビッグセーブで責任を取りました。

ペップが動いたのは52分。足を気にしていたドクを下げ、グリーリッシュです。53分、左からカットインしたブレナン・ジョンソンのミドルは、エデルソンがキャッチ。中盤を厚くした後半のスパーズは、サイドから攻めるシーンが増えています。同点ゴールは69分。ボックス手前で左足を振り抜いたロ・チェルソのミドルが、エデルソンのグローブを弾いて左隅に決まりました。

2-2となった71分、右からのCKのクリアに反応したロ・チェルソの強烈なボレーは、グリーリッシュのかかとに当たって左にアウト。ペップは73分にフォーデンを諦め、リコ・ルイスを投入しました。右からスプリントしたリコ・ルイスが、ロドリのパスをボックスに持ち込んだのは75分。リターンをもらった16番は右に外し、スコアは変わりません。

2戦連続ゴールのロ・チェルソは78分にベンチに向かい、オリヴァー・スキップがセンターへ。マン・シティの勝ち越しゴールは81分、ボックス手前でイヴ・ビスマから奪ったロドリが起点でした。右に出たボールをハーランドが折り返すと、右足で流し込んだのはグリーリッシュ。必死に攻めるスパーズの選手たちは、3連敗中とは思えません。

87分にグヴァルディオラとフリアン・アルバレスが下がり、コヴァチッチとナタン・アケ。ポステコグルー監督の勝負の策は、イヴ・ビスマをリシャルリソンです。90分に左から上がったブレナン・ジョンソンは、カイル・ウォーカーをかわした瞬間、コースを消される前にクロスを入れました。中央で競り勝ったのはクルゼフスキ。渾身のヘッドがゴールの左上に決まり、3-3です。

5分の追加タイムが終わる直前、クルゼフスキのクロスをブレナン・ジョンソンが後ろに流すと、ロドリがカット。縦パスを受けたエースは、エメルソン・ロイヤルに蹴られながらも倒れず、前線のグリーリッシュに浮き球を通しました。GKと1対1か…いや、ファールを告げるホイッスル。抗議にはイエローを出すべきですが、マン・シティの選手たちの気持ちはわかります。

間もなくタイムアップの笛が鳴り、3-3ドロー。大音量のブーイングは、レフェリーに向けられたものでしょう。マン・シティは3戦連続ドローで、スパーズは連敗ストップ。5-1、6-1となってもおかしくなかった前半から、中盤の枚数を足してドローに漕ぎ着けたポステコグルー監督に、拍手を送りたいナイスゲームでした。

逆にいえばマン・シティは、中盤を制圧していた前半に追加点を奪えれば、逃げ切っていたのではないかと思います。ハーランドは2度の決定機を逃し、ドクはバーに当て、フリアン・アルバレスはポストに阻まれてしまいました。クルゼフスキを右、ブレナン・ジョンソンを左としてロ・チェルソを上がりやすくしたスパーズの指揮官の采配が実り、後半のシュート数は6対6でした。

ペップの次戦はヴィラ・パーク。イエロー5枚のロドリとグリーリッシュを欠く布陣で、ウナイ・エメリのチームに勝ち切れるでしょうか。ウェストハムとのロンドンダービーを迎えるポステコグルー監督は、ロメロが復帰しただけでは最終ラインは盤石とはいえません。両者ともに苦しい布陣を強いられるプレミアリーグ15節も、予断を許さない激戦となりそうです。(デヤン・クルゼフスキ 写真著作者/Ardfern)


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