2023.12.27 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【MAN.UTD×Aston Villa】キレキレだったブルーノ&ガルナチョ!マン・ユナイテッド、3発逆転!
8位に沈むマンチェスター・ユナイテッドは、直近の5試合を1勝1分3敗。3位アストン・ヴィラは、前節で最下位シェフィールド・ユナイテッドに引き分けたものの、7戦連続で無敗をキープしています。プレミアリーグ19節のオールド・トラフォードは、アウェイチーム有利と見る向きが多いのではないでしょうか。
おお、テン・ハフのリストにヴァランとエリクセンが復帰しています。GKオナナ、DFワン=ビサカ、ヴァラン、ジョニー・エヴァンス、ダロト。中盤センターはメイヌーとエリクセン、2列めはラシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ、最前線にプレミアリーグ初ゴールを期待したいホイルンドという布陣です。
立ち上がりから、ヴィラのプレスに追い込まれているマンチェスター・ユナイテッド。5分までのポゼッション78%は、ポジティブな数字ではありません。オナナがキープしても、最終ラインとセンターは動かず。左に入ったラシュフォードへのロングフィードは、ラインを割っています。敵陣で奪ったボールを2回受けたホイルンドは、いずれもミスでチャンスをつぶしています。
ガルナチョは右サイドで力を発揮できるのか。11分にクロスのクリアを直接叩いたエリクセンのミドルは、エミリアーノ・マルティネスの正面です。15分に右からカウンターを仕掛けたのはガルナチョ。中央へのパスからスローダウンしたアタックは、ブルーノが中央に入れた浮き球にエリクセンが反応できず、シュートを打てずに終わっています。
ダロトが自陣で奪われた17分のピンチは、レオン・ベイリーのドリブルをジョニー・エヴァンスが止めてセーフ。22分の右サイドのFKをマッギンが中央に上げると、オリー・ワトキンスとジエゴ・カルロスは触れず、ボールはそのままゴールに飛び込みました。GKに文句をいいたくなる決められ方ですが、ブルーグレーのシャツに裏に入られたのが最大の要因でしょう。
さらに26分、右からのCKはマッギン。ファーに走ってフリーになったラングレが頭で折り返すと、中央にいたデンドンケルが右足アウトで押し込みました。あっという間の0-2。セットピースの失点は、チームマネジメントの問題でもあります。31分にエリクセンのロングフィードでラインの裏に出たブルーノは、右足のボレーを左に外しました。
1分後、敵陣で競ったボールがエリクセンにつながり、巧みなパスを受けたブルーノがボックス手前でフリー。ミドルシュートを打たなかったキャプテンが左のラシュフォードに預けると、右足の強烈なシュートはエミ・マルティネスがキャッチしました。エリクセンが右から蹴ったFKは、壁にヒット。2点めを決められてから、マンチェスター・ユナイテッドが攻め続けています。
35分にブルーノのクロスを足元に収めたホイルンドは、打てないと判断して後ろのラシュフォードへ。10番が右足で打った鋭い一撃は、セービングに定評があるGKが落ち着いてセーブしました。44分、ブルーノの素晴らしいフィードが左のラシュフォードへ。コンサと勝負して放ったシュートは、左足のアウトにかかるミスキックです。
4分の追加タイムが終わった瞬間、当然のブーイング。前半のシュートは7対6、オンターゲットは3対2ですが、ゴール前に8人もいながら2人に決められるセットピースを見ると、テンションが下がります。後半が始まって48分、ブルーノのスルーパスで左から抜け出したラシュフォードが逆サイドのガルナチョにロングパス。17番はGKをかわし、無人のゴールに叩き込んだのですが…。
やはりVARのジャッジはオフサイド。左のチームメイトを見ていれば、防げたはずです。右から中央に出たブルーノが再度、素晴らしいスルーパスをラシュフォードに通したのは54分。ボックスの外に飛び出してクリアしたエミ・マルティネスは、アフターチャージで10番を転倒させますが、こちらのジャッジはノーファールです。
ブルーノの3度めのチャレンジは59分。センターサークルでパスをカットし、ラシュフォードを走らせる縦のボールを通すと、逆サイドからスプリントしたガルナチョがグラウンダーを左隅に流し込みました。1-2となった直後に左からオーバーラップしたのは、負傷したディーニュと代わったアレックス・モレノ。レオン・ベイリーのボレーは、オナナのビッグセーブに阻まれました。
63分にオナナのキックを受けたガルナチョは、ボックス右からクロスに打ったシュートが外に逸れていきます。テン・ハフ監督は、ボールタッチ16回でシュートゼロのホイルンドをどこまで引っ張るのか。ブルーノやエリクセンからクオリティが高いボールが出るこの試合は、左右に動いてボールをもらえるペリストリのほうが機能しそうです。
ガルナチョがドリブルで仕掛け、右のブルーノにボールが渡ったのは71分。高速グラウンダーにラングレが触り、こぼれ球を拾ったガルナチョが左足を振り抜くと、ジエゴ・カルロスの足でコースが変わったボールがネットに突き刺さりました。1分後、アレックス・モレノの折り返しをマッギンが左足で合わせると、ゴール前のジョニー・エヴァンスがぎりぎりでクリアしました。
81分にラシュフォードとメイヌーが下がり、アントニーとマクトミネイ。ここで代えられなかったホイルンドは、2分も経たないうちにヒーローになりました。右からのCKを腿に当てたのはマッギン。浮いたボールを叩いた左足の美しいボレーは、この日最初のシュートであり、プレミアリーグで初めて決めたゴールです。
追加タイムは9分。92分にブルーノのパスを受けたガルナチョは、左からカットインして打った瞬間、足をつってしまいました。2ゴールゲットのウインガーは、エリクセンとともに94分に下がり、ハンニバル・メイブリとゴアが送り出されています。若手を中心としたプレスとチェイシングで時間を遣ったホームチームは、ヴィラの単調な攻撃をしのいで勝利に辿り着きました。
エメリ率いるアストン・ヴィラは、今季プレミアリーグで初の逆転負け。マンチェスター・ユナイテッドの勝因は、ラシュフォードとガルナチョの力を引き出したブルーノ・フェルナンデスの素晴らしいフィードです。彼がいるエリアでボールロストを繰り返したヴィラは、スピーディーなウインガーたちのスプリントに対応できず、最後はセットピースでやられてしまいました。
プレミアリーグ初ゴールを決めたホイルンドは、ケチャップの蓋を開けたのか。完璧なショットに拍手を送りつつも、周囲との連携で決めるシーンを見るまでは警戒モードを解除できません。とはいえ、まだ20歳。チャンピオンズリーグの5ゴールを信じて、前向きな気分で見守ることとしましょう。
エヴァートンVSマン・シティとブライトンVSトッテナムで、ホームチームががんばってくれれば、TOP4と6ポイント差以内の6位で前半戦を終えられる可能性があります。負傷者続出、トラブル、スキャンダルと名がティブな事件が立て続けに起こったシーズンとしては、悪くないポジションなのではないでしょうか。メンバーが揃う1月の逆襲を期待しましょう。(ブルーノ・フェルナンデス 写真著作者/Ardfern)
おお、テン・ハフのリストにヴァランとエリクセンが復帰しています。GKオナナ、DFワン=ビサカ、ヴァラン、ジョニー・エヴァンス、ダロト。中盤センターはメイヌーとエリクセン、2列めはラシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ、最前線にプレミアリーグ初ゴールを期待したいホイルンドという布陣です。
立ち上がりから、ヴィラのプレスに追い込まれているマンチェスター・ユナイテッド。5分までのポゼッション78%は、ポジティブな数字ではありません。オナナがキープしても、最終ラインとセンターは動かず。左に入ったラシュフォードへのロングフィードは、ラインを割っています。敵陣で奪ったボールを2回受けたホイルンドは、いずれもミスでチャンスをつぶしています。
ガルナチョは右サイドで力を発揮できるのか。11分にクロスのクリアを直接叩いたエリクセンのミドルは、エミリアーノ・マルティネスの正面です。15分に右からカウンターを仕掛けたのはガルナチョ。中央へのパスからスローダウンしたアタックは、ブルーノが中央に入れた浮き球にエリクセンが反応できず、シュートを打てずに終わっています。
ダロトが自陣で奪われた17分のピンチは、レオン・ベイリーのドリブルをジョニー・エヴァンスが止めてセーフ。22分の右サイドのFKをマッギンが中央に上げると、オリー・ワトキンスとジエゴ・カルロスは触れず、ボールはそのままゴールに飛び込みました。GKに文句をいいたくなる決められ方ですが、ブルーグレーのシャツに裏に入られたのが最大の要因でしょう。
さらに26分、右からのCKはマッギン。ファーに走ってフリーになったラングレが頭で折り返すと、中央にいたデンドンケルが右足アウトで押し込みました。あっという間の0-2。セットピースの失点は、チームマネジメントの問題でもあります。31分にエリクセンのロングフィードでラインの裏に出たブルーノは、右足のボレーを左に外しました。
1分後、敵陣で競ったボールがエリクセンにつながり、巧みなパスを受けたブルーノがボックス手前でフリー。ミドルシュートを打たなかったキャプテンが左のラシュフォードに預けると、右足の強烈なシュートはエミ・マルティネスがキャッチしました。エリクセンが右から蹴ったFKは、壁にヒット。2点めを決められてから、マンチェスター・ユナイテッドが攻め続けています。
35分にブルーノのクロスを足元に収めたホイルンドは、打てないと判断して後ろのラシュフォードへ。10番が右足で打った鋭い一撃は、セービングに定評があるGKが落ち着いてセーブしました。44分、ブルーノの素晴らしいフィードが左のラシュフォードへ。コンサと勝負して放ったシュートは、左足のアウトにかかるミスキックです。
4分の追加タイムが終わった瞬間、当然のブーイング。前半のシュートは7対6、オンターゲットは3対2ですが、ゴール前に8人もいながら2人に決められるセットピースを見ると、テンションが下がります。後半が始まって48分、ブルーノのスルーパスで左から抜け出したラシュフォードが逆サイドのガルナチョにロングパス。17番はGKをかわし、無人のゴールに叩き込んだのですが…。
やはりVARのジャッジはオフサイド。左のチームメイトを見ていれば、防げたはずです。右から中央に出たブルーノが再度、素晴らしいスルーパスをラシュフォードに通したのは54分。ボックスの外に飛び出してクリアしたエミ・マルティネスは、アフターチャージで10番を転倒させますが、こちらのジャッジはノーファールです。
ブルーノの3度めのチャレンジは59分。センターサークルでパスをカットし、ラシュフォードを走らせる縦のボールを通すと、逆サイドからスプリントしたガルナチョがグラウンダーを左隅に流し込みました。1-2となった直後に左からオーバーラップしたのは、負傷したディーニュと代わったアレックス・モレノ。レオン・ベイリーのボレーは、オナナのビッグセーブに阻まれました。
63分にオナナのキックを受けたガルナチョは、ボックス右からクロスに打ったシュートが外に逸れていきます。テン・ハフ監督は、ボールタッチ16回でシュートゼロのホイルンドをどこまで引っ張るのか。ブルーノやエリクセンからクオリティが高いボールが出るこの試合は、左右に動いてボールをもらえるペリストリのほうが機能しそうです。
ガルナチョがドリブルで仕掛け、右のブルーノにボールが渡ったのは71分。高速グラウンダーにラングレが触り、こぼれ球を拾ったガルナチョが左足を振り抜くと、ジエゴ・カルロスの足でコースが変わったボールがネットに突き刺さりました。1分後、アレックス・モレノの折り返しをマッギンが左足で合わせると、ゴール前のジョニー・エヴァンスがぎりぎりでクリアしました。
81分にラシュフォードとメイヌーが下がり、アントニーとマクトミネイ。ここで代えられなかったホイルンドは、2分も経たないうちにヒーローになりました。右からのCKを腿に当てたのはマッギン。浮いたボールを叩いた左足の美しいボレーは、この日最初のシュートであり、プレミアリーグで初めて決めたゴールです。
追加タイムは9分。92分にブルーノのパスを受けたガルナチョは、左からカットインして打った瞬間、足をつってしまいました。2ゴールゲットのウインガーは、エリクセンとともに94分に下がり、ハンニバル・メイブリとゴアが送り出されています。若手を中心としたプレスとチェイシングで時間を遣ったホームチームは、ヴィラの単調な攻撃をしのいで勝利に辿り着きました。
エメリ率いるアストン・ヴィラは、今季プレミアリーグで初の逆転負け。マンチェスター・ユナイテッドの勝因は、ラシュフォードとガルナチョの力を引き出したブルーノ・フェルナンデスの素晴らしいフィードです。彼がいるエリアでボールロストを繰り返したヴィラは、スピーディーなウインガーたちのスプリントに対応できず、最後はセットピースでやられてしまいました。
プレミアリーグ初ゴールを決めたホイルンドは、ケチャップの蓋を開けたのか。完璧なショットに拍手を送りつつも、周囲との連携で決めるシーンを見るまでは警戒モードを解除できません。とはいえ、まだ20歳。チャンピオンズリーグの5ゴールを信じて、前向きな気分で見守ることとしましょう。
エヴァートンVSマン・シティとブライトンVSトッテナムで、ホームチームががんばってくれれば、TOP4と6ポイント差以内の6位で前半戦を終えられる可能性があります。負傷者続出、トラブル、スキャンダルと名がティブな事件が立て続けに起こったシーズンとしては、悪くないポジションなのではないでしょうか。メンバーが揃う1月の逆襲を期待しましょう。(ブルーノ・フェルナンデス 写真著作者/Ardfern)
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