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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×West Ham】まさかのクリアミス、激痛のセットピース…アーセナルは今季初のホーム敗戦!

ウェストハムとのロンドンダービーに勝てば、前半戦を首位で終えるアーセナル。アルテタ監督は、サスペンデッドのカイ・ハヴェルツのポジションにトロサールを入れています。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ。MFデクラン・ライス、ウーデゴーア、トロサール、FWサカ、ジェズス、マルティネッリ。週末のゲームを考えない必勝の11人です。

対するハマーズは、カウンターから今季プレミアリーグNo.1の6ゴールを決めています。11月のカラバオカップ4回戦では、3-1でアーセナルを撃破。エドソン・アルバレス、ソーチェク、ウォード=プラウズ、クドゥス、ルーカス・パケタ、ボーウェンはベストメンバーです。開始1分、ロングスローのクリアを叩いたウォード=プラウズのボレーは、ラヤの頭上に消えていきました。

ウーデゴーア、サカ、ベン・ホワイトが短いパスをまわした3分のアタックは、ウーデゴーアのヒールパスでボックス右に出たサカのシュートがGKアレオラの正面。ウォード=プラウズが右から蹴った9分のFKはニアに入り、競り勝ったソーチェクのヘッドは左に逸れていきます。序盤の展開を見た人の大半が、プレミアリーグ首位チームが先に決めると思ったのではないでしょうか。

エメルソンのクロスをガブリエウが処理できず、ゴールライン際からのボーウェンの折り返しをソーチェクがプッシュした13分のゴールシーンは、「ボーウェンの1ミリ」で認められました。早い時間に追いつきたいガナーズのサイドアタックに対して、ハマーズは全員が自陣に引いてカウンター狙い。27分、カットインからのサカのミドルは、エドソン・アルバレスが触ってCKです。

30分にトロサールが右にジェズスに預け、絶妙な浮き球がゴール前に入ると、サカのヘッドはアレオラが素晴らしい反応でビッグセーブ。ジェズス、ウーデゴーア、サカと右につながった37分のチャンスは、サカのグラウンダーをジェズスがスルーし、後ろにいたマルティネッリが右に外しました。

42分に敵陣でインターセプトしたサリバは、迷わずボックス手前のウーデゴーアにダイレクトパス。キャプテンの完璧なスルーパスで右から飛び出したサカは、アレオラとの1対1でニアを抜いた一撃をポストに阻まれました。こぼれ球に反応したトロサールは、枠に収められず。ポゼッション74%、シュート数9対3と圧倒したガナーズは、0-1のままでハーフタイムを迎えています。

雨が降りしきるエミレーツは、後半もアーセナルのハーフコートマッチになりそうな雲行きです。トロサールとの連携で、ボックス左から打とうとしているマルティネッリはコースを作れず。53分のデクラン・ライスのミドルは、クロスバーを越えていきました。55分、ハマーズの得意なCK。名手ウォード=プラウズのキックを頭で合わせたのはマヴロパノスでした。

古巣対決のCBは、クロスバーを叩いてネットを揺らしたボールを見て、控えめに喜びを表現しています。0-2となった58分、ジンチェンコのパスを左で受け、ワンステップで打ったジェズスのシュートはクロスバーの上。アルテタ監督は、シュート1本のマルティネッリとミスが目立ったジンチェンコを64分に下げ、ネルソンとエンケティアを投入しています。

66分、3人に囲まれたウーデゴーアが引き技と右足のタッチでコースを空け、ベン・ホワイトを活かす絶妙なパス。クロスがファーに上がり、空いていたジェズスが決めるかと思ったのですが…。力んだストライカーは、ヘディングを突き上げてしまいました。75分のウーデゴーアのミドルは左にアウト。ガナーズはファールが増えています。

78分、サリバの縦パスをボックス右で受けたサカは、中に持って蹴った強烈な一撃をアレオラにキャッチされました。ここでトロサールに代わってスミス・ロウ。82分にジェズスのポストプレーからボックス入り口で転倒したサカは、オグボンナの足に自らかかったとジャッジされました。89分のCKからエンケティアが狙ったオーバーヘッドは、アレオラの守備範囲です。

プレミアリーグを見続け、目の肥えたグーナーがゲートに向かっています。90分、ウーデゴーアがニアに打ったミドルはアレオラがビッグセーブ。95分、自陣でスリップしたデクラン・ライスがエメルソンを倒してしまい、PKを献上。元キャプテンからのプレゼントを受け取ったベンラーマのキックはコースが甘く、左に反応したラヤがセーブしました。

デヴィッド・モイーズ、エミレーツで初勝利。サカがポストに当て、ジェズスが打ち上げ、ウーデゴーアがアレオラに弾かれたアーセナルは、今季プレミアリーグで初めてのホーム敗戦です。シュート30本、ミドル12本、CK10本、ボックス内でのタッチ数は77回。打たれるのは甘受し、スペースを埋めてコースを消し続けたハマーズ守備陣をほめるしかありません。

エメルソンの何でもないクロスを外にクリアしようとして、背後にいたジンチェンコにぶつけてしまったガヴリエウは、マヴロパノスに競り負けて2点めを許してしまいました。今夜は眠れない夜になりそうです。先制されても、ルーカス・パケタが33分に負傷リタイアとなったときは、ガナーズが逆転すると思っていたのですが、押していた時間帯の追加点は激痛でした。

2023年のラストゲームとなる次節は、敵地クレイヴン・コテージでフラムとのロンドンダービー。3戦連続ノーゴールで3連敗のチームに負けるわけにはいきません。ボールを持つたびに囲まれ、打たせてもらえなかったマルティネッリと、決定機を活かせなかったジェズス&サカに鮮やかなゴールシーンを期待しましょう。


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