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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Brighton×Tottenham】天晴れデ・ゼルビ!キーマン不在の前線を動かしトッテナムに4発快勝!

プレミアリーグ19節、ブライトン4-2トッテナム。結果を聞いて最初に想起するのは、クリスティアン・ロメロの不在です。サスペンデッドと負傷で欠場した4試合は、1分3敗で失点11。33分にレッドカードをもらったチェルシー戦は1-4で敗れており、14分の出場に留まったブレントフォード戦は2-2のドローです。彼がいないスパーズは、2失点は覚悟しなければなりません。

レギュラーのCBコンビを欠いたトッテナムが厳しかったのは事実ですが、逆サイドから見ると、「デ・ゼルビは凄い!」となります。昨季プレミアリーグで6位フィニッシュの原動力だったエヴァン・ファーガソン、三笘薫、ソリー・マーチ、カイセド、マック・アリスター、エストゥピニャンがスタメンにいないチームが、スパーズから4発ゲットで押し切ったのですから。

主力8人を欠いたデ・ゼルビのチームは、急造のフォーメーションとは思えないほど、序盤からアグレッシブに攻めています。前線は夏に加わったジョアン・ペドロ、33歳になったウェルベック、19歳の新鋭ブオナノッテ。中盤にはミルナー、ビリー・ギルモア、パスカル・グロスが並んでおり、エヴァン・ファーガソンと復帰したばかりのエストゥピニャンはベンチスタートです。

開始早々の6分、ブライトンに最初のチャンス到来。右からドリブルで上がったブオナノッテがボックス入り口でジョアン・ペドロに預け、リターンをもらって左足でシュート。ペドロ・ポロに当たったボールに反応したウェルベックの決定的なシュートは、ヴィカーリオのビッグセーブに阻まれました。

先制は12分、左サイドでキープしたジョアン・ペドロが中央にドリブルで進み、4人をかわして右のヒンシェルウッドにラストパス。フリーだった18歳は、右足の強烈なシュートをど真ん中に叩き込みました。なおも攻めるブライトン。20分にはパスカル・グロスのCKに競り勝ったファン・ヘッケのヘッドが右のポストを叩きました。

このとき、ゴール前にいたクルゼフスキがウェルベックのシャツを引っ張って倒しており、1分後にプレイが止まってVARのチェックが入ります。オンフィールドレビューの結果、ジャッジはPK。左隅に決めたジョアン・ペドロは、今季公式戦で7本めとなるPK成功です。2-0としたホームチームは、32分にもミルナーのミドルが右ポストを直撃しています。

45分にペドロ・ポロのバックパスをさらったジョアン・ペドロは、左に流れて角度をつけ、ヴィカーリオの頭上を狙ったチップキック。GKがかろうじて触り、前半は2-0で終わりました。シュート数は11対7ですが、オンターゲットは6対0。ハーフタイムにイゴールに代えてエストゥピニャンを投入した指揮官は、後半も自分たちのスタイルで攻めろと発破をかけたはずです。

前半終了間際に右足のシュートをポストに当てたリシャルリソンは、ソン・フンミンのパスをボックス左で受けた53分のチャンスも右に外してしまいました。クルゼフスキが斜めに出したスルーパスを右隅に決めた62分のゴールシーンは、オフサイド。ブライトンの3点めは、この直後でした。ミルナーのCKをボックス左手前で受けたのは、エストゥピニャンです。

誰もがクロスが上がると思ったであろうシーンで、レフトバックは迷わずミドルシュートを選択。右のサイドネットに決まった無回転のスーパーショットを目撃したアメックスのサポーターが、歓喜の声をスタンドに響かせています。2つめのPKをゲットしたのは73分。ピッチに入ったばかりのエヴァン・ファーガソンを後ろから倒したのはロ・チェルソでした。

ジョアン・ペドロのキックは、今度は右隅。4-0となった後、81分にソン・フンミンのグラウンダーをボックス左で受けたヴェリスが右足で流し込み、85分のショートコーナーからのクロスをベン・デイヴィスが頭でプッシュしますが、4-2からスコアは動きませんでした。勝ったブライトンは、ニューカッスルをかわして8位に浮上しました。

プレミアリーグは、10月からの12試合で3勝と苦しみながらも8勝6分5敗で、5位スパーズと6ポイント差。初めてのヨーロッパリーグは、マルセイユ、アヤックス、アテネという難敵揃いのグループを4勝1分1敗で駆け抜け、首位通過を果たしています。多数の負傷者を抱えながらも、プレミアリーグと欧州を両立させ、公式戦12勝7分7敗は大健闘といっていいでしょう。

1月にはランプティ、ウェブスター、三笘薫、アデイングラが次々に復帰し、3月に再開されるELにアンス・ファティとエンシーソは間に合う見通しです。誰が出てもデ・ゼルビのスタイルを体現できる魅力的なチームを、最後まで応援するつもりです。負傷した三笘薫も、あのタイミングで休めたのはよかったといえるようなシーズンにしていただければと願っています。


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